森 正洋(もり まさひろ)

2004年頃のお話です、機会があり森先生の生前に何度かご自宅に伺いお話をお聞きしました。生涯で110点のグッドデザイン賞を受賞されている方など存在しません。デザインに対してはかなり辛口でした、でもただ辛口でなくちゃんと愛をもった辛口でした、とてもお話が面白く、いつも時間を忘れて長く居座ってしまっていました。何度目か訪問したその当時は無印良品さんの仕事がちょうど始まろうとしていた頃で、面白く楽しい仕事が始まるんだよ、とおっしゃっていました、アトリエにはたくさんの試作品がありました。日本にとって森 正洋と無印良品の仕事ほどスタンダードデザインという仕事での素晴らしい組み合わせは他にありません。
自分にとって尊い想い出です、そんな先生とのご縁もあって、たかが7坪ほどのスタートしたばかりのこの小さなお店で今回の「平形めし茶碗」の催事が出来ましたことをとても感謝いたしております。

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PHOTO:プチグラパブリッシング刊、CERAMIC STANDARD より引用