及源鋳造(おいげんちゅうぞう)の鉄瓶。

名前の由来は及川源十郎鋳造所からOIGENになっています。
創業が1852年といいますからペリー来航の前年、幕末へなだれ込む安政の大獄の五年前であり、明治維新の14年前にあたる、つまり今から163年前になります。岩手県南部の奥州市水沢区羽田を起源とする、南部鉄器であります。この近隣には、後背地にあたる北上山地の砂鉄、木炭および羽田の北上川旧河川跡から出る質の良い砂と粘土などの鋳型材料が容易に手に入れられることから鋳物業が栄えました。

鉄瓶は湯を沸かすためのものです、ですから容量も1~1.2リットルぐらい入ります。そしてこの大きさですと鉄ですからかなり重いです。鉄瓶で沸かし、さらに急須やポットに入れて煎茶や紅茶を飲みます。重い鉄瓶で沸かす理由は鉄瓶で湯を沸かすとお湯の味がまろやかになるからです。
鉄瓶は通常、中も外も洗剤やたわしなどでは洗いません、使い初めには何度かお湯を沸かす作業が必要で、鉄瓶を育てるという感覚と申しますか。
また、使用後は必ず乾かしてサビがこないよう細心の注意をはらいます、日常的に慣れればなんでもないことですが、
日頃から良いもの、お気に入りの道具を大切に使うことを心がけたいもので、それは繊細な陶器急須の注ぎ口先や蓋を落とさないように留意する、ということと同じことになります、好きなものは丁寧に扱って、美味しくいただく一瞬を楽しむということにつながると思っております。好きなものに価格の大小はありません、佇まいです。
一家に一台の鉄瓶を。

ベーシックで飽きのこない、何年も使えるものを2種選びました。これは直火にかけれます。

服部 克哉

MUDDY真泥

服部 克哉さん
MUDDY 真泥(までい)は、京都舞鶴にある陶磁器製造工房です。
オリジナルの土、釉薬を使用して、西洋式薪窯焼成による、しっかりと焼締まった器をひとつひとつ、作陶に真面目に向き合った手作りをされています。
地元の土、すぐそばにある薪窯、という今となっては難しい条件で自分たちの表現を貫かれています。いろんな条件があってこの焼き締まりが具現されているのです、それが服部さんの作品の魅力ですね。

”「土を焼く」ことから生まれる
焼き物ならではの質感を大切に、
生活の道具を作っております。
日常の何気ないひとときが心地よく感じられる様な、
そんな時間の演出のお役にたてれば幸いです。”
服部 克哉