顧客を創造する。

フォルクスワーゲングループの先駆性を担う、アウディ(Audi)は「Amazon Go」(アマゾン・ゴー)と提携を結び、アメリカで新型アウディ『A6セダン』を使った全く新しい試乗体験と価値体験を提供している。顧客はAmazon Goの店舗でアウディの「Test Drive to the Unknown」と書かれた銀色の小箱を入手する。顧客の希望する日時と場所に新型A6セダンが用意され、銀色の小箱と引き換えに、キーを受け取り、新型A6セダンに試乗する。試乗時間は30分間で、目的地があらかじめ用意されている。「Unknown」というのは、試乗する顧客には、目的地やそこでのサプライズに関して、知らされていないからだ。サプライズの内容は、プロの写真家にポートレートを撮影してもらったり、パーソナルコンサートを開催してもらうこと。さらに運が良ければ、手作りチーズ教室参加や遊覧ヘリコプター搭乗といった“延長”ができる。中にはドイツ・ミュンヘンまで5日間の日程で、アウトバーンでのA6試乗招待といった企画もあり、アウディは、顧客には購入にまで至る独創的な体験をしてもらうことによって、新車購入につなげていく考えだ。

e-tron の受注が2万台を超えたという、フォルクスワーゲングループの先駆性の全てはAUDIに集約されているように思える。デザインや品質、クルマという道具の価値が決定的に新しい時代に入ったと思える、今までクルマに見向きもしなかったNEXT GEN が欲しくなるような表現をサンフランシスコ周辺や西海岸で行なっている、当然だ、そこには新しい価値観や顧客が創造されて常に更新されているからだ、これらを見て何を感じるかが重要で、資本が大きく、投資能力の高い自動車会社がこぞって未来を提案し続ける。そこのキーデバイスはITでありAIなどで、決して東海岸やワシントンで生まれるものではない、発表からすでに2万台を超える受注があることも、社会現象のテスラ以外では異例だろう、決して安くはないからで、それほど時代がそっちに向かっているということなのだ。デザインが素敵だし、決定的に新しい、またあらゆる物にデザインの時代が来ているように思えてならないのだが。

AUDIはその伝統である最新のAUDIが最も美しいと言える。
そこがBMWやMERCEDESと異なるところだ。それは決定的に新しいことにチャレンジし続ける風土にあると思う。自動車のデザイン、それぞれの会社の風土に基づくデザインから学ぶことは多い。特にドイツ車、それによって顧客がどう付いているのかが垣間見ることができるからだ。
ゴルフなどジウジアーロの初代から直線の美しさをずっとそれぞれの時代のデザイナーが受け継いでいるし、アウディはAUDI80 AUDI100の時代からの曲線を受け継いでいる、両社に言えるのは美しいデザインが延長線上にずっとあるということ。
ここんところのAUDIのバックからのデザインはとても美しい、成功している。A6、e-tron
内装の仕上がりはドイツ車の中でも最上位にある、人を中心軸にしたタッチ、上質感、デザイン、これは伝統の積み上げで、突然進化せずにずっとある延長線上からの新しさだと言える。
無駄を省いた美しいデザインは芸術の領域にある。バウハウスの申し子だと思う。フォルクスワーゲングループであることをいかんなく発揮している。