「清水 小北條」展

知らない人には同じものがずっと並んでいるようにしか見えないのかも知れない。違う、一つずつ、いっこが生を受けてる、そんな感じ。だから私には一つ一つがイトオシクて。不揃いでいて均一、そんな精度があるのが常滑のもの、だからいい。たくさんの美しいものを見れば見るほど、この産地の特殊性、粒子、いやもっとこまいものからくる土の組成に驚きや敬服という言葉が浮かんでくるのだ。どうしてこういうものに高まってしまっているのだろうって。出来ないよこんなことって。この、手で作っている滑らかで美しい表面でありながらも表面自体に個性がある。陶王子が歩んだとても長い歴史がこれらを創らさせているのだろうかと思っている。

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