投稿日: 3月 14, 2022

ユーミンをめぐる物語

カテゴリー: Liberal Arts

私がとても好きな喋りをされる、田家(たけ)秀樹さん、喋りのやさしさや、知見からくる、話相手に対する、おもんばかる言葉遣いなど、とても素敵なしゃべりをする田家さん、そんな田家さんの番組 J-POP TALKIN が土曜の夜11時~12時までオンエアされています。その J-POP TALKIN の昨日の特集が JUJU さんの明後日16日に発売になる新しいアルバム「ユーミンをめぐる物語」でした。このアルバムは JUJU さんによる全曲ユーミンカバーであるのですが、アルバムの成り立ちというか始まりが違いました。昨日と来週の土曜の2回にわたる放送で、田家さんが JUJU さんに深くインタビューされています。そのインタビューの内容がさすがに田家さんだなと思いました。日本の音楽業界の色んな背景を知り知見のある、田家さんならではの質問や思いやりに溢れてた言葉が随所にありました。この土曜日のはすでに聞けませんが、後半は来週オンエアなので是非、お聞き逃しなくなく。

JUJU さんはこのアルバムを出すことを自ら思い立ち、ユーミンにお手紙(ラブレター)を、その思いをしたためて送ったといいます。断られることをも覚悟しながら送ったといいます。そして思いもよらず、ユーミンと松任谷正隆さんお二人からのお会いしたいとの連絡があったと言います。それからはこのアルバムの成り立ち、曲順とかアレンジとか色んなことを話しをしていき、アルバムのタイトルにあるように、プロデュースそのものが松任谷正隆&松任谷由実になったといいます。もちろん、このようなアルバムは今までにないですね。二人が揃って企画に加わったことはですね。公認のカバーアルバムです。

JUJU さんの中にある、音楽自分史で強烈に原体験し思い入れが、ひこうき雲からディライトスライトライキスのアルバムまでが、特に JUJU さんの中にあったと言います。だから、選んでいる曲はその期間の中から選ばれているそうです。そして JUJU さんが出していた曲のリストになかったものを正隆さんが一曲オファーしてきたといいます。「ひこうき雲」ですね、業界にはひこうき雲はカバーしてはならないという不文律があるとかないとかという、ユーミンだけが歌うことができる曲ということがあるとかないとか、本人がカバーされたがらないということがあるとかないとか、業界通にはあるそうですよ、それがオファーされて、とても嬉しかった言います。来週にひこうき雲のくだりの話があるそうです。

 

FM NACK5にてオンエア

ここからは私の話ですが、私が初めてユーミンを知ったのは1976年の夏、UCLAの近くのキャンパスアパートメントに2か月ほど仲間7人で滞在していまして、留学で来ていた上智のやつと知り合いになり、その彼がある日、僕ら7人は全員関西で、その彼が東京じゃ今これと言って持ってきたのが、ユーミンの「ミスリム」のアルバムだった。当然知らなかった、追いかけていた音楽はイーグルスに始まる、レナードスキナード、テッドニュージェント、ディープパープルだったから、それらを見にきていたから、へぇー東京の学生って邦楽を聴くの、ってぐらいに思っていたが、そいつがあまりに色んなものにセンスが良かったから、なんかそのアルバムが強烈な印象として残っていた。そいついわく、バックバンドがすごいのよって。

帰国した翌年、松任谷正隆さんの「夜の旅人」が発売になる、それも直接は知らなくて、やはりUCLAに一緒に行った仲間でバンドやっているのがいて、学校に持ってきて、そいつが彼女と二人で、これいい、ってもってきた。やはり言ったのはバックがいいなぁって。レコードを買って聴いて、「荒涼」の大貫妙子に驚愕し、「煙草を消して」の多様性に驚き、「Hong Kong Night Sight」まだ返還前の香港に想いを馳せたのでした。とてもセンスのいいアルバムだとね。

それからですね、荒井由実から松任谷由実になったユーミンを深く追い始めたのは。ユーミンの話なら書けます。

ユーミン、音楽家歴が50年になりましたね。

 

1974年にリリース、まだ荒井由実の頃 シュガーベイブとして達郎さんがバックコーラスに参加してます、まだデビュー前ですね、達郎さんのソロとしてのね。シュガーベイブは最初コーラスグループだったのです。
ただ一枚のアルバム、正隆ネームの
ユーミンの詞のすごさ、この時代の年齢にして、そしてやはり正隆さんの作曲のセンスはすごい、荒涼に表れている。二人は76年に結婚、横濱ホテルニューグランドにて。ニックネーム、遊眠亭主

投稿日: 3月 13, 2022

小北條の美しい象嵌

カテゴリー: アルチザンな人たち

伝統を背負う人がいる。歴史ある産地に生まれ、生まれた時からその宿命にある。伝統に向き合うには、ただひたすら、創るという日々を過ごすこと。幼いころからその傍にいたはずで、それを見ていただろう。いつも何かを説明され、教えられるわけでもなくて、ただ居るという時もあっただろう。しかし、その時間が重要なのだ、伝統を背負うとは、いきなりではなくて、傍観している時代がとても大切なのではないかなと思う、芸術だけには限らなくて、経営にも、老舗の規模を問わずに存在するだろう。

この小さな急須の細かなところをじっと見つめていると、そう思うのである。丁寧な詳細の存在がある。なんと美しいのだろうと。ここまで来るにはとても時間がかかっているし、またこれを創るにも時間がかかっている。私はこの急須を見ていてそう思う。お茶を淹れる道具なのだが、決定的なものが存在している。

ものづくりには、社会を見ていることが大切で、その、それ以外を経験している美的感覚はだれにでも、最初から備わっているものでもなくて、経験を通じて育つ美的な感覚のあることを、私はこの急須を見て、思って、知っています。それはいつも謙虚さと共にある。

花をモチーフにした模様、象嵌急須、一つの象嵌の蓋を創るのに3~4種類の道具を使います。幸せなティータイムの象徴として、時間を過ごすためのものです。花をモチーフにした象嵌の模様が一番多いです。13,200円

手のひらにのせると、その美しさに圧倒される。
とても奇麗なのだ。ずっと見ていられる。
手元と口元が好きなのだ。
この茶漉しのカタチは一つ一つ手で空けていることの証明。柔らかい粘土を固めつつ、施す、穴と穴との距離は小さいく短い。なんということだろう。それを知ってしまうと、それが創られている時間に想いを馳せてしまうのだ。
どの角度からも美しいのだ。
付け根である。口先のキレである。

投稿日: 3月 12, 2022

マイケル・テイラー

カテゴリー: アルチザンな人たち
釉薬の名手・マイケル・テイラー 
ヨーロッパの戦時下、欧州からの輸入品の状況は悪化を辿ります。価格もこれからは上がって行くことになります。あらゆるものにコストがかかりすぎることになってしまっています。今あるものは今のうちに。
Made in Englandの本格的薪窯が出す釉薬の多様性の宇宙は貴重品。今ならいくつかあります。

投稿日: 3月 11, 2022

本日発売のリニューアルOZmagazine今こそ横浜編

カテゴリー: お知らせ

リニューアルされて、情報も最新に濃密に!OZmagazineを持って、新しさ際立つ横浜へお越しください。この2年で随分と「アタラシイ」が増えた横濱へ。街はどんどん新しくなる。

全く最新の情報にリニューアルされました、オズマガジン、商品を掲載いただきました。
68ページからのヨコハマモノガタリという記事特集の中で取り上げていただいています。お題が光栄です。
左端の小北條の横浜・蒸気船急須と甚秋さん銀杯 尾池豪さんの折敷 急須はワンアンドオンリーの在庫となります。
神奈川の作家・尾池豪さんの白漆の折敷と黒漆のマグカップ それぞれ一個ずつの在庫
石川町・元町エリアでの掲載です。