鳥獣人物戯画

京都北山・栂尾(とがのお)山、高山寺の寺宝・国宝「鳥獣人物戯画」の絵巻から独自の技法で仕上げられています、五条坂の清水焼「陶泉窯」さんの陶器の取り扱いを始めました。いろいろな色使いと本金の絵付けにより、うさぎやかえる達の楽しくて面白い動きが「雅」に描かれています。京都の清水焼きならではの美しやユーモアに溢れる創作と創造性があります。

私が鳥獣人物戯画に辿り着いたのには、栂尾の高山寺の存在があります。そこには日本最古の茶園と言われる茶園が今もあります。茶を商う者としては、そこはその茶園の歴史的な意義に敬意を表すしかありませんし、同じ敷地にあります国宝「鳥獣人物戯画」にも同様な敬意をともにはらいたいと思っております。日頃、私は京都の街の「街物語」をもっと知りたいがためによく歩いております。その日も決まった目的があるわけでなく、清水の五条坂あたり周辺を清水焼のふるさととしての理解のもとに歩いていました。その日偶然入った陶泉窯さんで遭遇したのが、自分が心のかてとしてある茶器、そしてそこに描かれている絵は、その独創性でとても好きだった鳥獣人物戯画。この二つが同時に具現されていまして、おぉ、絵が描かれた急須と湯呑みがそこにある、なんという出会いなのだろうと思いました。偶然入っただけなのに、しかも、アイボリーの地肌には多様性を持ったクリエイティブが表現されていまして、よく見かけていた他の鳥獣人物戯画とは違う表現であることが、これまた私を虜にしました。この陶器は、いわゆる土もので表現されているところに意味があり、美し過ぎない美しさがあるように私には思え、その出会いにとても驚いたのでした。

茶の意味において訪れたかった高山寺、以前に訪れていました。
京都においてこれは意味のあること、そして茶畑がそのまま残る。
今も5月には茶摘みの儀式が行われる。
そのすぐ横には鳥獣人物戯画を保管する、石水院が。
日本最古の茶園と鳥獣人物戯画がセットで頭の中に焼き付けられていました。それが偶然、五条坂・清水で出会おうとは、、、この時は全く想像もしておりませんでした。

清水焼の陶泉窯

茶楽というシリーズ。清水焼の全て手描きのものです。ろくろ、焼き、手描きは今も五条坂の窯で行っています。茶楽という名前に気持ちが高揚する。急須:15,000円、煎茶碗一個4,500円(税別)おもてなしに格別な気持ちがこもります。
急須の底、蓋の裏にも絵柄が、流石な遊び。落ち着いた金の配色が雅です。
多用途丼、麺類・丼物にもちょうど良く、日常にある歴史的なアートは京都ならでは。8,000円 (税別)
金縁の四寸  3,600円 (税別)
四寸玉割鉢、絵柄の遊び心がかわいい、一つずつ集めては如何でしょうか。6,000円 (税別)
金縁七寸皿 一寸はおおよそ3cm 15,000円 (税別)

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