
フォルクスワーゲンがこの夏にもヨーロッパで販売し始めるEV(electric vehicle) 電動自動車 ID.3 ビートル、ゴルフ、と自動車の世界の模範を作ってきたVWが「パリ協定時代」に対応した車を世に問う、新規事業である。新事業というのはどの分野においても画期的でなければならない。すでにゼロエミッションが必須であるのが車の業界。日本での発売も早くて来年だけれども、先行するリーフを追随するという意味では一番だろう。HONDA Eがどの時点でどのように出てくるかで、様相は変わる。HONDA E のデザインもいいのだが。このID.3はさすがであります。外見から内装まで、やり過ぎ感のない、この手のクルマでありながらもしっかりとフューチャーリスティック、つまり未来志向である。極端なデザインに走りすぎてはいない、運転席周りの配置などもHUMANが中心の思考になっている。そういう意味でドイツプロダクトらしくいいということと、やはりはなんと言ってもトータルのデザインのバランスがいい、化石燃料との併用プラットフォームでないのでいろんなところが自由にレイアウトできる、そこんとこがつまりEVである。ドイツでのエントリー価格は300万円代という、日本でも極端には変わらないだろう、HONDA E もおそらく300万円代からだろう。トヨタにはプリウスというバケモノがいるのでこれを踏まえて超えてくるEVというのはなかなか難しいように、どうしてもそこからの発想になってしまうからなのか、スタディーカーとしてのプロトでもまだ答えは出ていないように感じる。それよりもトヨタは富士山の麓の街のインフラだ。そういう意味で先行する個体としてのリーフ、あるいはこのID.3 そしてHOND Eにはチャンスだと思う。それにしてもこのID.3のデザインは美しい、 とかくEVのデザインとなるとクルマ各社は頑張りすぎてしまって、ツーマッチが多い中で、さすがバウハウスのお国柄、フューチャーリスティックなるスタンダードの解を提案してきたのがフォルクスワーゲン、確かにVWの細くシュッとした新しいロゴにふさわしいのがこのID.3と言えるのかも知れませんね。




