価値観を醸成したモノ

自分の中にある食への価値観や味の基準というのは、昔、日々食べていたものに由来をするだろうと思う。無意識にそばにあったモノのことだろうと思うのだ。今のように立派なものではなかったろうが、その芽生えのようなモノがあったと思う、例えば南口の駅前にあった宝塚ホテルのティールームとかだろう、あるいは阪神芦屋駅の駅前にあったアンリ。地元の人は立派なものとして、ハレの日にはそこを使う、すぐそばにある日常をいつも見ていて。横浜なら規模は遥にデカくはなるが、ホテル・ニューグランドのようなものだろう。イカリは鯉川筋から碇山(いかりやま)大きなイカリが据えられている地元なら誰もが知る有名な山、の見えるところに洋菓子店としての原点を持っている。普通に周りにあったものだ、今ならグラホ、街や人の豊かな土壌が生み、それを支持する人たちが、店のいろんな味や基準や質やフィロソフィーをブラッシュアップして育てていくということだろう。店そのものだけが進化発展することはない。利用するお客さんの存在が全てで、それを育てていく、紆余曲折ありながら、これらの立派なお店さんたちを見ていてそう思う。