信仰と自然保護。

熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社の三社の霊場とそこに至る参詣道(熊野古道)の保護されてきた文化的景観が評価され、世界文化遺産として登録されています。

三重、和歌山、奈良にまたがる三県の接点、豊かな海の根拠として、日本一雨の多い、一年のそのほとんどに雨が降るという大台ケ原から注がれるミネラルを始めとしての陸の栄養素を沢山含んだ大量の真水はプランクトンを育て、伊勢海老やマグロを代表とされる、世界でも例外的に豊かで多様な漁場を守っています。河川を汚さない背景には霊場と信仰に繋がる、美しい日本人の精神性があるように思います。伊勢、奥伊勢、大台ケ原に繋がる大地の保存は日本の精神の支柱であり、ここに代表されています。伊勢にお越しの折は奥伊勢から熊野三山までお越しください。山と川の大切さを身をもって体現して、日常を生きる人たちの姿があります。この辺りの美しい山々や河川、土地、そしてそこから生まれる豊かな海洋遺産は日本人の手によって守り継がれなければなりません。
石、素敵な石がいっぱいです、太平洋の荒波に削られて四角いものも、丸くなって、人と同じだなぁってね、素敵な石も磨かれてこそ。小さなゴミすらない。
美しい海岸線と太平洋は日本の誇り。他の何処にも無い日本の姿。
このままにして、20キロ続く海岸線。人がいるエリアなのにゴミはまず落ちていない。那智勝浦もそうでしたが。豊かな海洋を守る心。