2年前の本ですが、ここに来て評価が高い。不確実性の高い時代のスタンダードな思考になりそうです。


オライリー教授の言葉から
「両利きの経営」の秘けつは、本業の中から新規事業にうまく応用できる技術や能力を見極めることです。“ターゲットを絞った多角化”とも言えます。自前の技術を生かさずにほかの事業に投資したり、買収したりするのは生産的ではありません。それはバブル期に多くの日本企業が陥った状況です。新型コロナウイルスは多くの企業に影響を与えていて、発想を変えたり、より革新的になったりするよう求められています。コロナ時代に『両利きの経営』はより必要になると思います。指導者はまず、実用的で深い専門知識を持って組織をもっともっとよくしようとする姿勢が求められる。さらに、より長期的な視点を持って水平線の先まで見通し、リスクをいとわないことも必要です。この2つが同時にできるかが重要です。そのうえで本業と新規事業という全く違うものを同時に走らせることに伴う“葛藤”に耐えられる指導者が必要です。カリスマ的な華やかさがある人はいりません。会社を活性化させ、社員の心や思いをひきつけられるリーダーが必要なのです。
コロナ禍で閉塞感が一段と高まっている中、深い思考を行ったうえで果敢に挑戦していくことの大切さです。まずは自分の会社の本当の強みは何なのか、しっかりと見極める。そのうえで従業員を巻き込みながら新たな事業を積極的に行っていくことにあります。これは結論できます。
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