投稿日: 3月 09, 2018

「ホタル」のワインカップ

カテゴリー: お取り扱い商品

春から夏、白山陶器のホワイトモダニズムが入荷です。MWL STOREの今年春夏のテーマはホワイトモダニズム。

普段使いに適していて、それでいて美しく、デザイン的に自立した特徴があり普遍性もある、手に馴染み、ちょうど良い量、ワインカップ、こういう飲み方があっても良いと思うのです、もちろんワイン以外でも夏・冷たい煎茶(磁器を薄く仕上げています、熱伝導が早いため熱い煎茶には適しておりません)を飲むのにも使えます。もちろんお客様に出しても、おもてなしの気持ちはとても伝わりますねきっと。

おそらく元々の技法は大陸からの影響なのでしょうが、デザインは佐賀や長崎の里山の小川に飛ぶ「蛍」それらの夏の光の印象的な美しさ、それらも発想の原点のひとつだろうと僕は勝手に思っています。九州のホタル。

デザインは白山陶器デザイン室の富永和弘さん、森正洋さんからも直接指導を受けられた今や数少ない人のお一人です。この作品は2012年度のグッドデザイン賞を受賞。これをワインカップとして提案しているところが素敵で、ワインを入れてその薄いホタルの光の部分に映るワインの色が光にかざすととてもロマンティック。飲み物を入れた内側からの模様や光の変化が、安らぎや楽しさを与えてくれ、独特の世界観を演出してくれます。伝統的な技法を現代の感覚に上手く適応させて、高い品質にまとめ、そして求め易い価格で提供できている点も評価されるところ、そこが一番難しいところです。
実はこの作品、ホタルの穴を一個一個を手で開けているのですよ、そして光が透過するのは釉薬の透明感をかけて。一個一個の穴を手であけることがどれだけ大変な事かと、それが完成するとこんなアートになる。僕は基本ここで価格のことを言うことはありません、店頭にお越しいただきたいですし、そこにある物語、お話をお聞きいただきたいからです、それが僕らの周りにいる作り手さんたちの作品を取り扱っている使命、ミッションだからです。縁あって繋がっています、その縁、大事に丁寧にします。品質、デザイン、思想、価格が高い次元である作品(この時の価格が高い低いでいうと低いとなります)バランスの高い作品とも言えます。かなり少ないです世の中に。白山陶器の伝統的な真骨頂です。

Falk Art by Hand
Made With Love
MWL STORE

投稿日: 3月 09, 2018

ホタル

カテゴリー: Liberal Arts

白山陶器のホタルが店頭に並ぶ時に必ず聞きたいとずーっと思っていました。店で聴くじゃなく自分でですよ。
この曲を聴くたびに、初夏から始める、ハクサン・ホタルやるぞって思ってました。1年以上前。
意味がよくわかんないですが、だいたい発想ってのはそんなところにあリマス。

ー闇の途中でやっと気づいた、すぐに消えそで悲しいほどささやかな光ー

投稿日: 3月 09, 2018

マイ ホーム タウン

カテゴリー: Liberal Arts

長らく工事中でありました、石川町駅のリセンヌ小路側の出口、いよいよ、いよいよ明日、オープン。
リセンヌ小路側を使っていた人たちが本当に長く待っていました、この日。

この街で生きていく。

投稿日: 3月 07, 2018

茅ヶ崎・熊澤酒造のレストラン

カテゴリー: Liberal Arts

元町でご商売されているお客さまからご紹介いただきました。
車を走らせ東海道を西へ藤沢で新湘南バイパスへ、横浜から近いものです。
湘南唯一の酒蔵、熊澤酒造が敷地内で営業されていますイタリアン・モキチトラットリアヘ。
相模國随一の寒川神社から、なんとすぐ近くでした。
いい雰囲気です、コノ表情、否が応でも高まるってものです。カフェと日本食そしてイタリアンとあります。

なんとなんと、ランプはぜーんぶ、ルイスポールセンじゃないですかー、正面にあったデカいのが効いてます。

茅ヶ崎物語じゃないですが、えぼし岩。

なんかね唐揚げっぽく見えますが、実はオニオンフライでこれが美味い、噂は本当でした。車でしたのでジンジャーです。

最近どこ行ってもピザといやぁクワトロフォルマッジしか頼んでいませんね、ナポリは縁側デカいんです。

炭焼です、ロブスターテール、ハマグリ、真ん中の大きいのがイカ、そして白身の魚、そしてサラダ盛り、これがまた美味いです。
お酒飲まないとですね、次回は。。。

投稿日: 3月 07, 2018

銀の匙

カテゴリー: Liberal Arts

これいいです。
灘の橋本先生の3年間かけて国語の授業で読み解いた話は有名ですね。

「心は自由であり、どのように動いてもいい」
「寛容さは教養がもたらす」

投稿日: 3月 04, 2018

パリジェンヌ展 時代を映す女性たち

カテゴリー: Liberal Arts

今日行ってきました、パリジェンヌと聞かば行かずにはおれませんね。
第三京浜で行けばあっと言う間に着きます。砧公園に隣接する世田谷美術館のセンスはさすがです。
気がつけば一日を過ごしていました、とても勉強になりました。
図録も良かったです図録デザインのセンスがいい。
ウィメンズファッションを志す人は必ずご覧になられることをお薦めいたします。

ウィリアム・モリス・ハント 「マルグリット」1870年
マルグリットとはフランス語でヒナギクの意味、この絵の少女が手でもてあそぶ帽子にふちどられている花。
実は同名の題の絵をモリスは17年前にパリで描いています、それのこれはボストン版、つまりアメリカで描いた絵
モデルの少女の、当時パリで最先端で流行していた編み込んだおさげ髪や、流行のドレスからパリ、パリジェンヌからの影響がアメリカに常に渡っていたと言うことがうかがい知れます。
この頃からパリ、パリジェンヌは世界のファッションの発信源だったのです。

そして一番驚いた展示、1920年代のジャン・パトゥのドレスの展示、なんと美しいデザインでしょう。
この春夏にあっても不思議ではありません。ローウェストで細くまっすぐなラインは動きやすく、シルクサテンや銀のバックル、ラインストーンもとても魅力的に映りました、後ろのデザインも素晴らしかったです。なんと100年も前のデザインとは到底思えないものですね。

クリストバル・バレンシアガ ワンピースに見えますが実はツーピースのカクテルドレス シルクタフタのモアレ なんと1949年

THE FUTURE IS FEMALE 

投稿日: 3月 03, 2018

ゆらぎのグラス

カテゴリー: お取り扱い商品

射す光がどんどん暖かいやさしさになってくると、どういうわけかこういう揺らぐガラスに目が行ってしまいますよね。クラックの入った自然な表情に愛着がわき、気づくといつも手にとって使ってしまっているいうことになっていました。
高山の安土草多さんの作品

Folk Art by Hand
MWL STORE

投稿日: 3月 01, 2018

牛ノ戸焼

カテゴリー: Liberal Arts

日本初の民藝店「鳥取たくみ工芸店」ができたのは1932年のこと。今から遡ること86年前の話、戦争の足音がそろそろ騒がしくなりそうな頃と言えます。ここから新作民藝運動が始まり、その一年後には柳宗悦などの後援を受けて「銀座のたくみ」が立ち上がっています。
その最初の最初に作られていた新作民藝の、現代(当時の)のライフスタイルに合う器の始まりが、この「牛ノ戸焼」の染め分け皿だったのです。そしてこの皿は現在までも脈々と作られています。私が全国各地にある民藝の中でも唯一、80年以上も前でありながらもデザイン化されたクリエイティブを感じさせるものであります。民藝の先達たちはあえてこういうクリエイティブの匂いのするものを良しとしなかったように思えます、「平凡の中の非凡を良しとする思想や風潮、知的感情」があったからだと思える。そのモードの視点を持ってあえてそれを選んだのが造り手でもない吉田璋也というプロデューサーだったのではないかと言えます。その人が特別にお洒落な人だったから、その発見が際立っていて、あらゆるものに対する感受性が研ぎ澄まされていた。染め分けるデザインの手法とその釉薬からの色の組み合わせ、特にこの緑と黒の兼ね合いがクリエイティブを際立たさせる、この手法を本業とするところは、今では牛ノ戸焼窯と中井窯の二つがありますが、その始まりは牛ノ戸焼になります。まあ、うちの宝ですね。吉田さんの視点は今でも私の先生ですね、あらゆる視点の。