「ホタル」のワインカップ

春から夏、白山陶器のホワイトモダニズムが入荷です。MWL STOREの今年春夏のテーマはホワイトモダニズム。

普段使いに適していて、それでいて美しく、デザイン的に自立した特徴があり普遍性もある、手に馴染み、ちょうど良い量、ワインカップ、こういう飲み方があっても良いと思うのです、もちろんワイン以外でも夏・冷たい煎茶(磁器を薄く仕上げています、熱伝導が早いため熱い煎茶には適しておりません)を飲むのにも使えます。もちろんお客様に出しても、おもてなしの気持ちはとても伝わりますねきっと。

おそらく元々の技法は大陸からの影響なのでしょうが、デザインは佐賀や長崎の里山の小川に飛ぶ「蛍」それらの夏の光の印象的な美しさ、それらも発想の原点のひとつだろうと僕は勝手に思っています。九州のホタル。

デザインは白山陶器デザイン室の富永和弘さん、森正洋さんからも直接指導を受けられた今や数少ない人のお一人です。この作品は2012年度のグッドデザイン賞を受賞。これをワインカップとして提案しているところが素敵で、ワインを入れてその薄いホタルの光の部分に映るワインの色が光にかざすととてもロマンティック。飲み物を入れた内側からの模様や光の変化が、安らぎや楽しさを与えてくれ、独特の世界観を演出してくれます。伝統的な技法を現代の感覚に上手く適応させて、高い品質にまとめ、そして求め易い価格で提供できている点も評価されるところ、そこが一番難しいところです。
実はこの作品、ホタルの穴を一個一個を手で開けているのですよ、そして光が透過するのは釉薬の透明感をかけて。一個一個の穴を手であけることがどれだけ大変な事かと、それが完成するとこんなアートになる。僕は基本ここで価格のことを言うことはありません、店頭にお越しいただきたいですし、そこにある物語、お話をお聞きいただきたいからです、それが僕らの周りにいる作り手さんたちの作品を取り扱っている使命、ミッションだからです。縁あって繋がっています、その縁、大事に丁寧にします。品質、デザイン、思想、価格が高い次元である作品(この時の価格が高い低いでいうと低いとなります)バランスの高い作品とも言えます。かなり少ないです世の中に。白山陶器の伝統的な真骨頂です。

Falk Art by Hand
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