伊藤 成二・甚秋陶苑

新しい表現にチャレンジし続ける伊藤 成二さん
ポスト・モダンの急須、モダンの後継者
素材やステンの曲げ、絶妙な太さ、取り付け部分の素っ気なさ、モダンそのものだ。
これでうまいお茶が飲めるんだから
常に急須の未来を切り開いて来られています。
それを意識されてるか否かは別にしても、私にとってはとてもアール・ヌーボーな曲線が随所に見られる、取っ手の上部のクルッとした曲線とその難しいであろう取り付けに。ボデイに描いたライン、蓋のつまみの反りなどヌーボーなんだなこれが。急須をロクロする過程で多分色んなことを作家は思ったと思う。まさに急須アール・ヌーボーだな。ついて行くのがやっとの急須の世界、だから急須は面白い、小さなアートの塊なんだよ。この位置からが一番好きかな、それにしても取っ手の上部の反り返りのヌーボーさと言ったらないなぁ。。。
成二さんのポスト・モダンの展開には興味が尽きない、盤のシリーズもその延長線上にある。そう理解している。常滑の多様性をもっと色んな人に知ってもらいたいのだが。。。