日本の宝

どれだけの叡智があるだろう、どんなことをしても守ってもらいたい。アメリカで生まれたコンビニエンスストアはすでに崩壊していたものが、日本の手によって、時代寵児の優れた事業モデルとなった。アメリカの良い部分に、日本の愚直さが加味されて、世界で例を見ない優れた事業モデルに昇華している。

その真髄はセブンだけは店頭で余計なことをしていないと私は思っている、別格だ。

トヨタと7はその双璧である。日本から、日本人の経営からそれを奪ったら、日本の凋落にまた拍車がかかる。セブンがすごいのはセブンがZEROから始めたことが山ほどあることで、そこから全ては始まっている。今はなきダイエーの中内功さんがローソンを持ってきたのは、かなり早かった、確か箕面にあった、ダスキンのミスタードーナッツの近く、ダスキンこれも一号店だった、しかし、それらが日本に、美しい、正しい、ビジネスモデルに昇華させたのはセブンが初めであると、私は思う。

70年代後半にやはり、ロサンゼルスにセブンイレブンの原型を見て利用もしていた、場所はウエストウッドであるUCLA近く、ウィルシャーブルーバードを少し入ったところ、エリアにはロイヤルみたいなファミレスもあって、日本のその手のアメリカを元祖とするビジネスの店は多々あった。それらの内の一つが7だった。7は日本が作り替え、大きな収益の出るビジネスモデルにした、日本のお宝だから。なんとか頑張って非公開まで行って欲しい。

 

 

アメリカのセブンイレブンは2005年から日本のセブン& アイの傘下にあるが、台湾に展開されている膨大なセブンイレブンはセブン&アイと直接の関係はない、2000年にアメリカのセブンイレブンと直接に永久ライセンスを取得していたからだ。名前は同じでも別物で展開している台湾では。

そういう状況を見てると、カナダを本拠に置くこの企業からはとても魅力的に見えるのだろう、世界経済をこれから引っ張るのはインドを含む東南アジア、人口の増加と市場性を考えると最もその地域に入りやすいのが、コンビニエンスストアであり、それには銀行経営もついてくるからで、収益性のレスポンスがとても短く、早い、大きいビジネスモデルであると言える。日本や台湾はレッドオーシャン、インドを含む東南アジアはとても強大なブルーオーシャンと言える。この辺りは幸いにもまだ、小さな紛争はあっても決定的な国家間の戦争状態がない、それも利点。ルックイースト(日本を見てる)見てきたからそういう意識も高いのかもしれない。地政学的にはそういうことだ。

その根っこを持つ(つまりアメリカのセブンイレブン)セブン&アイの含み資産価値は想像を絶するだろう。

守らなければね、もう飽和状態の限界点にある日本からグローバルに視点を移すとそうなる、それをカナダの企業(確かルーツはアジア系)に気づかれてしまった。セブン&アイの経営陣、猛烈に仕事をする時だ。

人口減少が進み続ける日本が高い収益を起業視点で持ち続けることができるのはオウンドである、自分のものにしていることにある。北欧や英国が物は生産しなくても収益性が高いのはそこら辺である、アジアでも真っ先に日本がその成熟型の先進国(人口減少)に直面して、すでに入ってしまっている。頭を使うということにある、体が動かせない時代になってしまったからには。