投稿日: 5月 17, 2023

グロピウスについて

カテゴリー: DESIGN RESEARCH UNIT / MWL YOKOHAMA, 開物成務

 

上野リチ・リックス

ずいぶん昔のことですが、私がまだ W・W・(ウィーナア・ウェルク・シテッテ)[註:ウィーン工房]に居た頃ドイツ旅行の際に有名なワイマールのバウハウスに校長グロピウスを訪ねたことがあります。通された彼の室のカミーン[註:暖炉のこと]にフト目をやると何と私の作品の陶器が飾ってあるではありませんか。

“それは私の作ですが”と云うと

“そうでしたか、ライプチッヒのメッセで見かけて気に入ったので、W・W・の売店で求めたのです” とのことでした。当時、私はバウハウスは私共のW・W・とは全然違った傾向にあると考えて居たので、彼が w.w.の私の作品を愛玩して居るのを見ると意外でもあり、うれしくも思いました。良い面白いものは何でも好き嫌いしないという彼のやり方がここにも表われて居ると思います。

昨年ウィーンに居た時受取った主人からの手紙に、グロピウスが日本に来ていろいろ助言を与えられるとあったので、友人達はグロピウスが日本の立派な伝統芸術を近代化するのを見ることが出来るのは羨ましい次第だと大騒ぎをしましたし、恩師ホフマンも”それは素晴らしいことだ”と伝って居られました。

6月中旬に日本へ帰りまして、お目にかかった印象はゴシック時代のバウフェッテの老マイスターと広う感じでありました。

彼が中世紀に生きて居たらきっとゴシックの大伽藍のマイスターとして[建]築や形刻を可さどった事でしょう。

“日本はどうです”と尋ねたら

“私は寝られない程興奮しましたバウハウスで始めたノルム、正確な仕事、等々のあらゆるものは日本では昔からちゃんと出来て居たのでと答えた。

グロビウス会編「グロピウスと日本文化」国社、1956年、139-140頁

※巻末の「執筆者紹介」にリチの名前は掲載されていない。

投稿日: 5月 08, 2023

DEITER RAMS の VITSOE

カテゴリー: Philosophy

BAUHAUSの今を生きる、壁面収納 VITSOE  これが無いとうちは始まらない。MWL といえば VITSOE

SUSTAIN 何処に移転しても、何度も使い続ける、什器をゴミにしない。ディーター・ラムスのスピリッツはサステイン。壁に魂が入る。

投稿日: 5月 02, 2023

ル・コルビュジェ

カテゴリー: アルチザンな人たち

言わずもがな、コルブ師匠。私には特にファッション、現在までこれ以上の服装のセンスのある建築家を知りません。若い時から晩年まで、メガネや服をあえて選んでいるとしか思えない、帽子も。色や柄、パターンも。人は外見であります。民藝ではやはり、柳宗悦でしょうね、民藝の3人の中でも特に。服のセンスがいい。ここら辺まで来ていたら、人のよさは当たり前で、それに加えてアウトプットがどういいか? つまり見え方です。

2D に 3D 絵も、建築も活躍した、とにかく色がいい。このシャツも最高、蝶ネクタイの上にこのシャツ合わせるんだから、スタイリストなんかいない時代ですからね、自分のセンスで服を着れた人。

投稿日: 5月 02, 2023

思想のある宿に泊まる。

カテゴリー: 街物語

このホテルが出てきた、以前と以後は決定的に違う。

ACE、おもてなしとかホスピタリティーという尺度ではなくて、おいしさでもない。居心地とデザインだ。僕にはそれでいい。食は知った街中に出る。

だからロンドンにはどうしても再出店して欲しい。

バリスティックの本家はTUMI これから始まった、ビジネスモデルのバッグ、とにかく強い。左は転がし、右は背負う。色はネイビー。