祇園の花見小路の喧騒を抜けると建仁寺(けんにんじ)の境内にあたる。今回の出張の目的の一つはここにお参りすることにありました。建仁寺は臨済宗建仁寺派大本山、京都五山の一つ、創立者は源頼家、開山は臨済宗の開祖・栄西禅師。創建は1202年日本で最古の禅寺の一つ。寺格の現れとしての類い稀な文化財を多数所有していて、もっとも有名なのは俵屋宗達の国宝・風神雷神図(現在は京都国立博物院に寄託中)、また、栄西禅師は日本に茶の種子を当時の中国・宋より持ち帰られて、日本では廃れていた喫茶の習慣を再び伝えたことでも知られています。そういう意味で日本の茶の祖と言われています。「喫茶養生記」上下2巻を著しました、上巻では茶の種類や抹茶の製法、下巻では身体を壮健にする茶の効用が説かれています。
5月初旬に初摘みで6月5日にお供えされるための覆い下茶園がある、なんと、ひっそりとである、抹茶用茶園。まさに新茶の季節であります。
茶室・東陽坊
風神雷神図 これは複製、本物は京都国立博物院に寄託
中庭の青紅葉は今が盛り。
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