黒田辰秋展の図録

現物主義
隅々まで読み返していて、そして黒田さんに関連する事柄を調べていくにつけ、その影響は大きくなるばかり、今後の自分のやりたいことのフォーカスが焦点づいた。見ていて楽しくて仕方ありません。
その名前や存在や作品は知っていたものの、現物を目の当たりにして、深く腹落ちしました。

百貨店はアメリカにおいても既存店割れ、地方店の閉鎖、人員整理、事業のリストラなどがどんどん進行していて、Eコマースに取って代わられる象徴と位置付けられています。しかし、アメリカの老舗デパートと日本のそれとの違いは、まずはデパ地下、高品質と多様性、安心と安全の食を提供する役割は今後ますます増大すると見ています。
そして、百貨店にしかできない文化催事、地方の産品の紹介はもとより、美術などなど、ウエブ上で見るのと手が届くほどの距離で作品が観れる展示会はそれに対する感動が異なる、これはリアルでなければ、どんだけ技術が進んだとて出来ないこと。
まずはこれら館の上階と地下は少なくとも日本で独自に進化したデパートメントストアの形態であるわけです、これに中層階の時代対応と世代対応が進めば郊外型や地方店においても活性化することは出来ると思っています。
生産性を高めてリアルだけにしか出来ないことに特化すればまた市場は成長すると思っています。期待に応えるということです。
決してオワコンではありません。