「利休のかたち」展、松屋銀座にて

今年最後の松屋さんへ。良いものを見せていただきました。

「利休茶室」研究の第一人者であり、伝統文化とモダニズム建築の理念との統合を図った人、故・堀口捨己氏(東京帝国大学建築学科大学院修了)明治大学教授から工学部長歴任
の監修による利休の茶室の再現。なんともまあこんなところで出会うとは、堀口捨己氏とは建築家であり、私に影響と憧憬の念を与え続けるその作品である、昭和建築の至宝、とこなめ陶の森の「常滑陶芸研究所」を設計した人なのである、そう言えばあそこにも茶室がありました。
常滑陶芸研究所は急須作家である清水小北條さんの父、国指定の伝統工芸士であり常滑市の指定無形文化財保持者、清水北條氏が製作指導されているところでもある。繋がる繋がる
常滑陶芸研究所の茶室、上の松屋の展示そのままの具現である。利休の茶の思想の具現であり到達した処である。堀口は寝殿造りと書院造りを日本住宅の2大様式とし、その書院造りに茶室の美学をとり入れた”数寄屋造り”を日本住宅の最高峰と位置づけた。