今回のコロンビア大学でのキャンパス封鎖が起点となり全米の大学に広がりを見せている。簡単に収束することはない。コロンビアはアイビーリーグの一校である。優秀な大学ほど敏感に学生たちが反応し学内を占拠しているようだ。MITでも起こっている。
そこにタイムリーなこの「いちご白書」これも起点は当時のコロンビア大学で、すでに60年の月日が流れようとしている。ロケが行われたのは実はUCバークレーで、行ったこともあるが、入り口の校門がコロンビアに似ている。なぜバークレーでの撮影だったかと言うと、コロンビアでは撮影許可が出なかったようだ。
現在のニュースを見ていると、占拠している学内の学生たちへの警察の対応が結構ひどいように見えて仕方ない。アメリカの警察はややもするとこういうところがある。名門校から発生した今回のデモと占拠。実は根は深い。
この映画の当時の世相背景は泥沼状態に入っていたベトナム戦争があった、アメリカは1965年から北爆を始めてベトナムに深く関与していく、北爆は68年まで続いた。嘉手納や横須賀は重要な拠点だった。読売新聞のトップに北爆開始と大きく出ていた記憶が幼なげにある。うちは当時読売だった。今のイスラエル問題も、同様に政府の関与の仕方に対しての不安が起点となっている。
今年はどうしてもアメリカに話題が集中する。秋は大変なことになる可能性が否めないな。
いちご白書は、このアメリカのコロンビア大学の事件を起点に、日本の東大・安田講堂の占拠、そして同じ年のパリ5月革命へとつながる、世界で学生が体制に対して一斉に蜂起した時代のこと。