やっぱりね、インドなんだよね。
和更紗のルーツのインド更紗。エキゾチックな模様をその本文とするところ。これはインド更紗にしか見ることができない。インド木綿を使ってインドで染められたもの、更紗の魅力が極まっている。
日本に伝わったインド更紗は和更紗という名称で花開く、日本人の緻密な仕事の性格がそれを進化させた。美しいがらが鍋島更紗に多い、しかし、一旦は ”比類なき秘法に付き、口傳(くでん)に譲る”という言葉とともに、その秘められた技法が伝承されずに、一旦は途絶えてしまっていた。それほど日本にとって、大事な技術であった。
口傳(くでん)つたえるということ、傳(つたえ)さんがこの傘を企画するときには、おそらく意識されていたのではないかなと思えて仕方ない。
煎茶の席にもインド更紗の生地は景色として使われる事が多い。
この傘は特別なもの、折り畳み、一本挿し、それぞれあります。
物語ある一本をその手に。ただ日を遮るという事でなくて、文化芸術性を日常に。モノの価値がある一本。
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