ACROSS THE BORDERLINE / RY COODER

今日は店ではライ・クーダーかけてます。

サンディエゴにホームステイしていた頃、メキシコ国境まで何度か遊びに連れて行ってもらった。当時の日本にはほぼ無いメキシコな感じのお土産とか色んなそれらしい物があって食べ物もメキシカン、美味しいものが豊富にあったティワナという街。ホームステイしていた家はお父さんは海軍の軍人の退役兵、お母さんは日本の基地で知り合った日本人、メキシコから二人の養子を受け入れられていて姉と弟だった。日本人の僕もホストファミリーとして受け入れてくれて、男の子ジョーイには歩いて行ける距離にあった映画館があって、スターウォーズの初回作が大ヒット上映されていた夏だった。当然のことながら日本はまだだった。知りもしなかったがジョーイが、僕はもう何度も見てるよ、すごいから行こうよと教えてくれた。あのバレーの谷間を飛ぶシーンは圧巻だった。映画は2〜3ドルだったように思う、ドルは300円ほどだった。高度経済成長の始まりの頃の日本とは言え、まだまだ国力は弱い。それからアメリカにトヨタとダッツンの車を大量に買ってもらって、日本は経済的に自立し始めた。

土曜日には2回ほど、パドレスのホームの球場へお父さんが連れて行ってくださって、大きな大きなサンドバッグのような袋にお父さんが作ったポップコーンを入れて持っていくという、そしてコカコーラだった。

そんなボーダーラインの街、軍港がある大きな街を思い出す。

ライ・クーダーはそんなことを思い出させる、かっこいいミュージシャンだった。その後パイオニアの宣伝、ロンサムカウボーイにつかわれた。ギターがほんとうに上手い。息子もいるね、日本のことも好きな人。

 
 
ウイリー・ネルソンの歌うボーダーラインもジャクソン・ブラウンの歌うボーダーラインも入れておいた、アメリカの人における国境ってのはその近くに住む人にしかそのネイティヴ感ってわからない、その大切さがね。一曲目はオリジナルの若い頃、二曲目は歳行ってからの、どっちもいいよね。トランプさんやさしくしてあげてよ。