2016年4月の石川町駅前での創業から丸っと9年が経過し、すでに10年目に向かっています。
その間にも産地の皆様方に大変お世話になり今までやってこれました。
これからも、やはり基本は急須だと始まった急須展でございます。ここにしか無い視点で集積しています。一つ一つを丁寧に見ています。レジェンドからフレッシュマン、そしてウィメンズアーチストまでを網羅した、その視点は「美しさ」です、陶芸の工芸の。
今回も量よりも質、優れた多様性のクリエイティヴィティーを求めております。一個一個をよく見ていますから。
六古窯(備前・丹波・越前・常滑・信楽・瀬戸)の常滑で、その優れた性質の土、粘土層を利して、灰釉の壺が作られていたのは平安時代(794年〜1185年)にさかのぼる。なんと1200年もの昔であるから驚く。
それらの背景、礎から、さらに現在の質・量、技術、ともに急須において日本の筆頭産地となる始まりは、江戸後期(1780年〜1850年)の頃であるようだ。少なくとも200年の歴史がある常滑の急須である。


