売茶翁(ばいさおう)の時代より、日本人にこの時期の新茶とそれを淹れるための茶器はとても重要でありました。
その「煎茶」と「茶器」を元町通の一丁目で売る店でございます。
「遥」という名前 「MWL STORE」 私どもの店にとってこの名前にはとても思いがあります。
昔、開国開港した横浜から。日本の各地の名茶はこのあたり山下町、山手町に集められた荒茶は、加工場でいろんなお茶に加工されて輸出されていきました。当時お茶と絹製品がその主な輸出品目でした。いわば外貨の獲得はそれらのみで始まったわけです。日本の夜明け前の構図。
伊勢の國で作られていた伊勢茶もこの地から出て行ったのでした。
遥(はるか)なる世界の各地へ横浜の港から旅立って行った、日本のお茶。一大産地の静岡・清水に港が出来上がる、40年後ぐらいまで、この中区がお茶の加工場だったのです。
今その面影は何も残っていません。岡倉天心の石碑ぐらいです。
そういう歴史を想んばかり、美味しい伊勢茶を作っていただいています。 せめてその思いを伝えるMWL STOREとしてオリジナルの煎茶をお作りしています。横浜はお茶の街だったのです。

バラの写真は「港の見える丘公園」横のイングリッシュガーデンで撮ったバラ、ここからは「遥」な大海原が見えます。世界を目指す、横浜です。今現在私どもの店前のきらきらベンチ、元町通にもこのバラが咲き誇っています。
「遥・未来へ」遥という文字には可能性を感じる。
「遥」は三重県の南勢地区大台地方産のお茶です。
大台町は山間地の小さな茶産地、大台ケ原山系から流れ出て、伊勢神宮まで流れを辿る、かの清流宮川の上流域のほとりの地域で栽培されています。
奥伊勢は温度差が激しく、雨の多いことにより、茶葉の生育も良くて、コクのあるお茶として生まれています。
今までと遥に先のお茶づくりを考えて日々直向(ひたむき)
なお茶づくりから生まれているお茶です。
[遥・淹れ方の目安]
湯温:75~85°c
浸出時間:約1~1分30秒
茶葉の量:小さい煎茶碗ならお一人あたりティースプーン1杯、ふつうサイズの湯呑みならお一人あたりティースプーン2杯が目安。お好みで茶葉の量を増減してください。2煎目以降は熱い湯をいれ、すぐに注いでください。

茶器、急須も「遥」と同じ思いで厳選され、日本一の急須産地、常滑からやってきています。
どうか、この時期、このタイミングを逃さずに優れた日本の産品に触れ合っていただけますよう、お願い申し上げます。