九谷花瓶

作家の想いが渾身に入り込む花瓶。この詳細の細部を見ていけば、どれほどの絵筆を駆使して色を駆使してこの作品に向かったろうと思う。そしてただ絵を載せるだけでなく、凸凹がある、造形の膨らみが随所にみれて、それが単なる絵筆だけのものでない凄みに至るのです。そして絵を通じて感じる全体のバランスの良さ、それは他作品全体にも言えて、ありきたりな表現と隔世しているレベル。

どうしてこの花瓶ができたのだろう、サイズといい、色、全方角から見ても魅力的な構図ばかりが描かれている。あぁ出会ってしまっている、すでに。

花瓶であります。 
伝統工芸士、その認定を40代前半で受けておられる。その平均は全国でも70代と言われている、産地が認める技量がすでにあったということに他ならない、しかも九谷という産地である。。。私はまずそこに気づいてしまった。切磋琢磨技量が高い産地の話であります。 40代のクリエイティブは自由にして闊達だったと思う、やりたいことでいっぱいだ、経験をようやく積んだかという年齢の入り口ということなのか、しかしそこに見た新世界があったのだろうし、それを評価された方々がいたのだろう。そしてひと所にとどまららずに精進されいる今の日々もあるように思えてならない。並外れているとしか、私には言えない。現在は54歳
 
美しい青 
このあたりの凄さ 
 
 
安土桃屋時代には描けなかったろう、令和の時代の絵面がここには確実に存在している 
 なんともまぁな美しさ 人がいますよ
 
お約束の底面であります