投稿日: 9月 28, 2025

ロイ・キャンパネラ賞は今年もロハスに MWL BRAND Business Story メジャーリーグ編

カテゴリー: Think.

ドジャース球団内部の賞で、その年にチーム内で一番リーダーシップを体現した個人、選手に与えられる。

特徴

  • 選考方法: ドジャースの全選手、コーチ、監督などの首脳陣の投票によって選ばれます。

  • 設立年: 2006年に創設されました。

  • 対象選手: キャンパネラの勇敢さ、競争心、そしてチームメイトを鼓舞する姿勢を受け継いだドジャースの選手に贈られます。(キャンパネラとは往年の名選手、リーダーシップの人だった)

ロハスはこういう選手でもありました。

去年、ロハスは11をつけてワールドシリーズを戦い、チームで優勝した。11番には確実に特別な思いが残ったはずである、野球選手にとって背番号とは特別なものだ、言うまでもなく。

それをロウキを獲得したい球団編成部長から番号をロウキに譲ってくれないかと言われたという。11番はいい番号だから。

結果、ロハスはなんとロウキに番号を譲ったのだ。理由は以下の通りだ。

ミゲル・ロハス選手が佐々木朗希選手に背番号「11」を譲った主な理由は、以下の通りです。

  1. 佐々木ロウキのチームへの歓迎と配慮: ロハスは、佐々木が異なる国や文化圏からドジャースに加入するにあたり、クラブハウスで「居心地良く」感じてほしいという願いを表明した。背番号を譲ることで、佐々木のチームへの順応を助けたいという、ベテランとしての粋な計らいリーダーシップが最大の理由だった。彼は「チームがどんどん良くなっていくのならそれが良い」と述べていた。

  2. 背番号「11」が佐々木にとって特別な意味を持つため: 背番号「11」は、佐々木が学生時代から憧れていた番号であり、特にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でチームメイトだったダルビッシュ有(パドレス)が長年着用している番号であることから、彼にとって特別な思い入れがあったと言います。

  3. そしてロハス自身にはルーツへの回帰: 背番号を譲ったロハスは、新しい背番号として、彼が2014年にドジャースでメジャーデビューした当時の番号である「72」を選びました。これは、彼のキャリアの「ルーツ」に戻り、新たな思い出を作りたいという前向きな意味が込められています。

ロハスは、佐々木に対して「お礼は何もいらない、ただチームで勝つことが重要だ」と伝えていました。

こういう全ての行動や言動はチームの皆が知っていることであり、ある程度の年齢に達した選手のリーダーシップの根幹の話だと思います。それを素直にスマートにやりこなしたロハス選手に皆がリーダーシップとは彼のことというのもうなずけることであります。

そういえば、春先のロウキがまだ先発のマウンドに立ってはピンチに直面していた場面で、いつもロハスが声をかけていた、まだ言葉の内容すらも多分よく分からなかったであろうロウキにであります。言葉じゃない、言っていることで気持ちが伝わればいいと思ったのだろうと思いますロハスがね。

その後もいろんな選手のピンチの場面にロハスはいつも行って一声かけていた、いつも僕にはそれが目についていた、それが今回の賞の話、とか背番号の話が来ると、なるほどと膝を叩いてしまったのだった。

みんなが推す、リーダーシップとはベネズエラ出身の苦労人、ロハスのことだったのだ。彼のキャリアのいろんな思いが今の彼の行動につながっているのだろう。

私が本当に話したいのはここからで、こういうロハスみたいな人を企業は会社のチーム内で見つけることが重要なのであります。企業を内から強くする、優秀な個人を簡単に流出させないためにも、こういうロハスみたいな個人が何人かに一人の割合で必ず存在します。その人を見つけ、その人を盛り立てて、さらにその流れをチーム全体に持っていくこと、そうすればチームの体質は自然強くなって行きます。スーパースターが何人もいるだけでは優勝はできないのです、チーム全体は強く、内から全体が強くなって行かなければ、勝てたとしても優勝などできないのです。これはとてもわかりやすい一つの実際に進行している例であると、思ったのです。企業とてチーム、リーダーシップのある人たちを見つけ出し、さらに育てていくことがとても大切なのです。MWL BRAND Business Story