バウハウスとノイエ・クラッセ by MWL BRAND Business Story

バウハウスの自動車産業黎明期における影響の考察:by MWL BRAND Business Story 

自動車デザイン初期の時代

ル・コルビュジエの「Voiture Minimum」(1936年)

バウハウスの影響を受けた建築家ル・コルビュジエは、1936年に「Voiture Minimum」(最小の車)というコンセプトカーをデザインしました。この車は「cab forward」デザインを特徴とし、効率的なパッケージングを追求した革新的な設計でした。

ドイツ自動車メーカーへの決定的影響

BMWとバウハウス

BMWは戦前から「Künstlerische Gestaltung(芸術的デザイン部門)」を設立し、バウハウスの思想を取り入れていました。特に重要だったのは、1961年に発売された「BMW 1500(ノイエ・クラッセ)でした。

ノイエ・クラッセとは

ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)はドイツ語で新しいクラスを意味し、BMWにとって二度にわたって会社の運命を変えた革命的なモデルシリーズの名称です。

第一世代:BMW存続の危機を救った救世主(1961-1972年)

危機に瀕していたBMW

1961年のフランクフルト・ショーに元祖ノイエ・クラッセ「1500」が登場するまでのBMWは、まさに「新しいクラス」、そして新しい価値を求める苦悩の真っ只中にありました。

当時のBMW:

  • 第二次世界大戦後の経済危機で貧困に喘いでいた
  • 高級サルーン501/502-V8の営業的失敗
  • 高級スポーツカー503/507の失敗が会社に打撃
  • 破綻一歩手前で、ダイムラー・ベンツとの吸収合併計画も進行

クヴァント家の資金援助と救済

現在もBMW社の筆頭株主であるクヴァント家の資金援助を得て、BMWは小型車「700」をヒットさせ、復活の兆しを見せ始めました。そして次なる手立てとして、革新的な中型セダン「1500」を開発したのです。

このモデルはバウハウス・オン・ホイールズと呼ばれ、以下の特徴を持っていました:

  • 彫刻的なベルトライン
  • 広々としたガラスハウス
  • 洗練されたプロポーション
  • 控えめなディテール
  • 有名なホフマイスター・キンク(Cピラーの逆向きの曲線)

1961年のフランクフルト国際モーターショーで披露された時から、BMWがまったく新しい中型セダンの開発に大成功したことは明らかでした。

革新的な技術:

  • 新設計の水冷直列4気筒エンジン:30度左傾、軽合金製SOHCヘッド、80ps
  • FR(フロントエンジン・リアドライブ)レイアウト
  • 4輪独立サスペンション:前マクファーソン・ストラット/後セミ・トレーリングアーム
  • 高剛性モノコックボディ
  • ホフマイスター・キンク:Cピラーの特徴的な逆向きの曲線(今なおBMW各モデルに採用)

キドニー・グリルとデザイン哲学

初期のノイエ・クラッセのフロントは丸いヘッドライトで、中央に並ぶ一対の垂直キドニー・グリルが最も特徴的でした。4ドア・ボディの抑制された機能的デザインは、クラシックで豪奢なBMW 501/502/503ラインから意図的に離れたもので、バウハウス的な機能主義体現していました。

大成功と発展

1962年10月からデリバリーが開始された元祖ノイエ・クラッセは、BMWの期待に応えて同社始まって以来の大ヒットとなりました。

販売実績:

  • 1962年2月から1972年1月にかけて、合計で339,814台も生産
  • 1960-1970年の10年間で、BMW車の販売は3倍
  • 自動車売上収入は7倍超に達した

ノイエ・クラッセのバリエーション

主要モデル:

  • BMW 1500(1962年):80ps、1.5L
  • BMW 1600(1964年):1500の後継
  • BMW 1800、1800 TI(1963年):ベストセラー
  • BMW 2000、2000 TI、2000 tilux、2000 tii(1966年)
  • BMW 2000 C、CA、CS(1965年):クーペバリエーション

02シリーズ(1966-1977年):3シリーズの直接の祖先

ノイエ・クラッセから派生した02シリーズ(特にBMW 2002)は、1966年に登場し、スポーツサルーンの傑作車として、BMWの地位を不動のものとしました。02シリーズは今日の3シリーズの源流です。

 
 
 
 
135iクーペ、シルキーシックス いわゆる6気筒の3リッターエンジンを搭載で切長の丸目にキドニーグリル 速かった、レシプロながら、0−100k加速を5.1秒で、この時代では抜きん出た速さ、Mシリーズ以外の頂点にあった。大きさが1800mm 日本市場を意識した、いわゆるマンション昇降式パレットのマックスサイズだった。

近代では最もノイエ・クラッセらしかった

リアのテールパイプも控えめで今のような過剰さがないのがエンジンのBMWだった。それぞれの出力に応じたテールエンドデザインをする。これは1で、3にしても5にしても、フルハイブリッドや電気車は走りに影響する重すぎるのだ、FRで最高のノイエ・クラッセを踏襲していた135i フロントデザインよりもリアのデザインが美しい。アウディと真逆だ、アウディはフロントデザインが上手い。