投稿日: 9月 08, 2025

怒りのニ撃

カテゴリー: Liberal Arts

翔平怒り💢のニ撃、立った時から顔つきが違って。なんか体全体から炎が🔥上がってた。前日、由伸の負けが決まった時の翔平の悲壮な顔、多分昨日は怒りで寝付けなかったろう。その誰にということでもない怒り💢が、炸裂した、チームリーダーとして、俺が撃っちゃるワ💢❗️、みんな続けと。

投稿日: 9月 08, 2025

この秋気になる美術展

カテゴリー: 気になるもの。
この時期にはどうしても京都に入りたい、流石に涼しいだろうし、人も少しは落ち着くだろう、いつもこの時期狙って行ってはいるのですけどね、静んでくれ京都。
 ここは北山会館の方です。
上京区百々町には茶宗家本家の重要施設が集中する。
これも気になる、行きますよ。焼き締め陶と言えば常滑なのですけどね、、、工芸の秋でございます。MWL

投稿日: 9月 07, 2025

杉浦非水

カテゴリー: 開物成務

いろんな側面からアール・デコを捉える MWL Business Story 「杉浦非水」編

杉浦非水(1876-1965)は、近代日本におけるグラフィックデザインの先駆者として、明治から昭和にかけて活躍した。彼の芸術的な軌跡は、アール・ヌーヴォーからアール・デコへという20世紀初頭の装飾美術の変遷を体現している。本考察では、特に1922年のヨーロッパ遊学を転機とした非水の様式変化と、日本におけるアール・デコ受容の独自性について分析した。

非水の作品は単なる西洋様式の模倣にとどまらず、日本の美意識と融合した独自の「非水様式」を確立し、現代グラフィックデザインの礎を築いた。三越のポスター、地下鉄開通の広告、『非水百花譜』などの代表作を通じて、その革新性と時代への影響力を考察したい。

黒田清輝との出会いと図案への転身

東京美術学校在学中、洋画家・黒田清輝がパリ万国博覧会から持ち帰ったアール・ヌーヴォーの資料との出会いが、非水の人生を決定づけた。当時の日本には洋風図案を手がける人がほとんどいない中で、非水は新しい装飾美術の可能性を見出した。「図案は自然の教導から出発して個性の匂ひに立脚しなければならぬ」

三越時代の革新

1908年に三越呉服店の嘱託となった非水は、日本の商業デザインに革命をもたらした。優雅な女性像、流麗な植物モチーフ、そして調和のとれた色彩構成により、従来の商業広告とは一線を画す芸術的なポスターを制作。「三越の非水か、非水の三越か」と評されるほどの名声を築いた。

1922年ヨーロッパ遊学とパラダイム・シフト

装飾美術の最前線での学び

1922年、絵画・図案研究を目的としたヨーロッパ留学は、非水の芸術観を根本的に変化させた。フランス、ドイツ、イタリアで最新のアール・デコ様式に触れ、機械時代に適応した新しい装飾美術の方向性を体得した「欧州遊学の目的の一つはポスターの収集であり、関東大震災で急遽帰国後はアール・デコ調のポスターへと一気に移行している」

遊学前の特徴(アール・ヌーヴォー期)

  • 有機的な曲線美
  • 植物・花鳥モチーフの多用
  • 優美で繊細な女性像
  • パステル調の柔らかな色彩
  • 装飾性重視の構成

遊学後の特徴(アール・デコ期)

  • 直線的・幾何学的構成
  • 機械美学の導入
  • 大胆でシンプルな造形
  • ビビッドな原色使い
  • 機能性と美の融合

アール・デコ期の革新

機械美学の受容と日本的解釈

帰国後の非水は、アール・デコの幾何学的形態と機械美学を積極的に取り入れながらも、日本の美意識と融合させた独自の表現を確立した。直線的な構成と大胆な色彩対比により、モダン都市東京の躍動感を視覚化することに成功した。

七人社の結成と理論構築

1925年、非水はポスター・創作図案研究団体「七人社」を結成し、翌年には月刊ポスター研究雑誌『アフィッシュ』を創刊した。これらの活動を通じて、アール・デコの理論的基盤を日本に紹介し、商業美術の地位向上に尽力した。

 

銀座線開通、銀座らしいモダニズムの表現、今の銀座線の車両にも大きな影響が残る、一度乗ればわかります。洋服を見ていればポワロの時代だとわかる 1927年のポスター たった2.2キロで開通したモダニズム東京
1930年開店した銀三、明らかにアール・デコの影響が、ファッションにも

アール・デコ様式の特徴と日本的展開

アール・デコの国際的特徴

  • 幾何学的形態と対称性
  • 機械美学の表現
  • 豪華な素材の使用
  • 古代エジプト・東洋美術からの影響
  • 原色の対比表現
  • 都市文明への憧憬

非水によるアール・デコ解釈

  • 日本の美意識との融合
  • 実用性を重視した機能美
  • 大衆性と芸術性の両立
  • 東洋的な空間構成の導入
  • 植物モチーフの幾何学的簡略化
  • モダン東京の表象化

アール・デコの現代的意義

1920年代の社会背景

  • 第一次世界大戦後の復興期
  • 機械文明の発達と都市化
  • 大量生産・大量消費社会の到来
  • 女性の社会進出とライフスタイルの変化
  • ジャズ・映画などの新しい娯楽文化

現代への示唆

  • デジタル社会における機能美の追求
  • グローバル化と地域性の両立
  • 持続可能なデザインの必要性
  • 科学技術と人間性の調和
  • 多様な文化的背景の融合

「アール・デコは単なる装飾様式ではなく、近代社会における人間と機械、伝統と革新の関係を問い直す思想的運動であった。杉浦非水の業績は、この普遍的テーマに対する日本独自の回答として、今日なお重要な意義を持つ。」

結論

杉浦非水の芸術的探究は、単に西洋の装飾様式を日本に導入したという以上の意義を持つ。彼はアール・ヌーヴォーからアール・デコへの様式変遷を身をもって体験し、それぞれの時代精神を深く理解した上で、日本の美意識と融合させた独自の表現を確立した。

特に1922年のヨーロッパ遊学を転機とした様式変化は、単なる流行の追随ではなく、機械時代における新しい美意識の探求であった。地下鉄開通ポスターに見られる直線的で力強い表現は、モダン都市東京の躍動感を視覚化し、日本社会の近代化を象徴的に表現している。

『非水百花譜』に代表される自然観察に基づく制作姿勢は、デザインにおける科学性と芸術性の統合を示し、現代のデザイン教育にも通じる普遍的価値を持つ。非水が確立した「観察→抽象→応用」という創作プロセスは、今日のデザイン思考の先駆的実践例として評価できる。

杉浦非水の歴史的意義

  1. 日本初のグラフィックデザイナーとして商業美術の地位を確立
  2. アール・デコの日本的解釈により独自の様式を創出
  3. 理論と実践の統合により後続世代への教育的影響を実現
  4. 国際的視野と地域性の融合により日本的モダニズムの基礎を構築
  5. 芸術と産業の橋渡しにより現代デザイン産業の礎を築く

杉浦非水とアール・デコの関係は、異文化受容における創造的変換の典型例として、グローバル化が進む現代社会においても重要な示唆を与えている。彼の業績は、真の国際性とは単なる模倣ではなく、自らの文化的アイデンティティを基盤とした創造的な融合にあることを教えている。

主要参考文献・資料として

  • 国立工芸館 (金沢市)『アール・デコの精華』展覧会図録
  • ポーラ美術館『モダン・タイムス・イン・パリ 1925』

私が金沢の国立工芸館に通う理由。次回は金沢における、柳宗理を紐解きます。

投稿日: 9月 06, 2025

秋田杉好き

カテゴリー: おいしい

毎日弁当。今日はおかずはシンプルに出汁巻きだけ。すき焼き風は味濃いし…だからめっちゃ早いでけるの。火を通したものを食べたい季節は続く。スラッシュなしも。

だから野菜の相場に敏感、最近ではレタスが一個200後半に…なってて、おぃおぃ、キャベツの倍ゲームかいな。。でもレタスはレタスちゃんの役割りというのがございましてね、ハズシなしですわ、高原のお嬢さん。

投稿日: 9月 06, 2025

秋からの服入荷してます。

カテゴリー: Liberal Arts

モナムール横浜

この秋究極のジャンスカ、2色 
リヨセルという環境系のポケットが優れた位置にあるSK
 
フリルは大人に来てるよね、また。

(フリルのブラウスとニードバイの28inchも完売、27もすでに完売していて、あと25inchが2本のみ、これは良くウレマシタワ別注品ね9/6)

投稿日: 9月 06, 2025

建築の外見よりも内装

カテゴリー: 私のファッション講座

ベルギーのブリュッセルの一般家庭、なんというセンスだろう。当然、建築家というよりも住む人の意思で生まれているはずで、初代のオーナーからはもう代替わりしているだろうけれど。半世紀近く前のものだろうここは、合板が多様につかわれているから、戦後の旺盛な復興需要の時期、世界的な、そのものだろう。イームズの時代の、アイクラーとかね。その影響が見てとれる。インテリアはいろんな時代を経て今に至る。日本にもグッドデザインを!

なんでもそうだけれど、センスを磨いて表現するにはアドバイスをもらうことですよ、優れた個人にね。そうするとね、個人も企業も画期的にいい時代は20年以上続くっていうものなのだ、そうすればその余韻でやって行っているところは多いってことさ。投資が要ります、センスには。身につけるにはね。

 
 
 
 

投稿日: 9月 06, 2025

LVMHPrize

カテゴリー: Liberal Arts

現代最高のクリエイティブ・ディレクターとしてディオールの現場のトップに立つジョナサン、これからいい仕事をするだろうね。ロエベの飛躍を見ているとね。彼はいつもこういう普通の格好している、でも出てくるものは凄すぎるんだ。Diorが一番好きだな昔からね。いい服を着よう、秋です。

 

投稿日: 9月 06, 2025

二十世紀梨

カテゴリー: Liberal Arts

今年初めての鳥取の二十世紀をいただく、三浦の🍉西瓜と、鳥取の二十世紀が一番好き。これから2週間が短い旬の鳥取、少し青さが残るのが、中も青くて、みずみずしくて、甘さも若く、美味しい。

投稿日: 9月 05, 2025

ポワロに見る建築様式・内装様式(私がポワロを推す理由)

カテゴリー: 開物成務

アガサ・クリスティ原作のミステリードラマ「名探偵ポワロ」

ポワロはもちろんドラマとしての内容は珠玉なものがあります。それに加えていいのは、というか、かなり優れているのはまずファッション(男女とを問わずに、この時代のものつまり100年もの時代の経過、あるいはドラマの制作年からも何十年も経っているにもかかわらず、かなりファッションしています。)こんなドラマはまず日本に見ないし、他の例、コロンボやシャーロックホームズなどの名作においてもそれを見ないのであります。

さらには、内装のセットの素晴らしさである。かなりの予算が注ぎ込まれいる、そして建築、時代考証をちゃんとされた建築や、その内装の美しさはかなり魅力的で、どうしてもこれを見ていると、東京都庭園美術館に思いが行ってしまうのです。あの美しい日本一のアール・デコにです・

そうそう、そして忘れてならないのは、元町からすぐのホテル・ニュー・グランド横濱、これも同年代の建築つまり、あの素晴らしい、内装はアール・デコの様式なのです。だから好きで、いつもカフェの洋食に入り浸るわけです。私がアール・デコにこだわるのはこの辺りの事情が多分にあるのです。

ポワロのアール・デコは誰に教えてもらったわけでもなくて、何度も何度もポワロのシリーズを見ていて、インテリアデザインのスペシャリストの私としては、どうしてもインテリアの細々としたもの、あるいはデザイン、内装装飾とか階段の螺旋とか、ドア、入り口に目が行ってしまっていて、このアール・デコってすごいなって思い始めて調べだすと、出てくるわ出てくるわであったわけで、それでまた見直すと、ドラマの筋書きと共に内装装飾の美しさにニヤついてしまっているわけです。アガサ・クリスティ!ってね。

ポワロとアール・デコの密接な関係

名探偵ポワロシリーズは、1920年代から1930年代のアール・デコ黄金時代を背景としており、この時代の美術様式がドラマ全体の世界観を決定づけています。デビッド・スーシェ主演のITVドラマシリーズ(1989-2013年)では、制作陣が意識的に1930年代中期のスタイルを採用し、ポワロの世界を視覚的に表現しました。

ホワイトヘイブン・マンション(フローリンコート)

ドラマでポワロが住む「ホワイトヘイブン・マンション」は、実際にはロンドンのチャーターハウス・スクエアにあるフローリンコートという建物です。

 

 

建築的特徴

  • 建設年: 1936年
  • 設計者: ガイ・モーガン・アンド・パートナーズ
  • 様式: ストリームライン・モダン(アール・デコの発展形)
  • 特徴: 印象的な曲線を描くファサード、左右に突き出た翼部分、屋上庭園、地下プール

ポワロのアパートメントの内装

ドラマのセットデザイナーは、ポワロの几帳面で洗練された性格を反映した内装を創り上げました。

素材と色彩

  • 磨き上げられたウォルナット材
  • 管状スチール家具
  • ガラスとクロムの組み合わせ
  • 象嵌細工(マルケタリー)
  • エナメル塗装面
  • 大理石、明るい木材のパーケット床
  • 明るい色のカーペット

装飾品とアクセサリー

  • 流線型の花瓶と陶器
  • スタイリッシュな喫煙・カクテルセット
  • 流線型のクロックとラジオ
  • ラリック・クリスタル
  • アジア風の漆塗りスクリーン
  • 新素材プラスチック(ベークライト)

アール・デコの建築的特徴

様式の特色

  • 幾何学的装飾: 直線、ジグザグ、円、三角形などの幾何学模様
  • 流線型デザイン: スピード感と現代性を表現
  • 大胆な色彩対比: 原色による印象的な配色
  • 豪華な素材: 大理石、真鍮、ガラスブロックなど
  • 垂直性の強調: 高層建築に適した上昇感のあるデザイン

ドラマで使用された実際の建築物

制作チームは、イギリス各地の優れた戦間期建築を撮影に使用しました:

主要ロケ地

  • エルサム宮殿 – 円形エントランスホール
  • ロンドン大学のセネート・ハウス – 権威的なモダニズム建築
  • フーバー・ファクトリー – ロンドン西部大通り沿いのアステカ風建築
  • ベクスヒルのデ・ラ・ワー・パビリオン – エーリッヒ・メンデルゾーン設計
  • モーカムのミッドランド・ホテル – エリック・ラヴィリアスの壁画復元

1930年代イギリスのモダニズム住宅ブーム

ドラマの背景となった1930年代のイギリスは、住宅建設ブームの時代でした:

時代背景

  • 1930-1939年: 400万戸の新築住宅が建設
  • 1939年時点: 人口の3分の1が築10年以下の住宅に居住(なんとな!)
  • ロンドン地下鉄網の拡張: 郊外開発の促進
  • モダン様式の普及: 曲線的な角部、金属製出窓、水平ライン強調 Preservation Artisans

アガサ・クリスティ自身とアール・デコ

興味深いことに、アガサ・クリスティ自身もアール・デコ環境で生活していました。第二次大戦中、ホーランド・パークの自宅が爆撃を受けた後、イソコン・ビルディング(ベルサイズ・パークのモダニズム建築)に住居を移しました。この建物にはバウハウスの建築家ヴァルター・グロピウス、マルセル・ブロイヤー、ラースロー・モホリ=ナギも居住していました。

名探偵ポワロシリーズは、単なる推理ドラマを超えて、1930年代アール・デコ時代の視覚的記録として高い価値を持っています。ポワロの几帳面で洗練された性格は、アール・デコの精密性と豪華さを完璧に体現しており、建築とキャラクターが見事に調和した稀有な作品となっているのです。

参考にした文献 Apollo Magazine

左からミス・レモン、ジャップ警部、ポワロ、ヘィスティング大尉 この組み合わせの時代の内装やインテリアがもう素晴らしくて。25年もドラマは続いたのですけどね。ファッションも素晴らしいのです、ミス・レモンのね。