射す光がどんどん暖かいやさしさになってくると、どういうわけかこういう揺らぐガラスに目が行ってしまいますよね。クラックの入った自然な表情に愛着がわき、気づくといつも手にとって使ってしまっているいうことになっていました。
高山の安土草多さんの作品
Folk Art by Hand
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日本初の民藝店「鳥取たくみ工芸店」ができたのは1932年のこと。今から遡ること86年前の話、戦争の足音がそろそろ騒がしくなりそうな頃と言えます。ここから新作民藝運動が始まり、その一年後には柳宗悦などの後援を受けて「銀座のたくみ」が立ち上がっています。
その最初の最初に作られていた新作民藝の、現代(当時の)のライフスタイルに合う器の始まりが、この「牛ノ戸焼」の染め分け皿だったのです。そしてこの皿は現在までも脈々と作られています。私が全国各地にある民藝の中でも唯一、80年以上も前でありながらもデザイン化されたクリエイティブを感じさせるものであります。民藝の先達たちはあえてこういうクリエイティブの匂いのするものを良しとしなかったように思えます、「平凡の中の非凡を良しとする思想や風潮、知的感情」があったからだと思える。そのモードの視点を持ってあえてそれを選んだのが造り手でもない吉田璋也というプロデューサーだったのではないかと言えます。その人が特別にお洒落な人だったから、その発見が際立っていて、あらゆるものに対する感受性が研ぎ澄まされていた。染め分けるデザインの手法とその釉薬からの色の組み合わせ、特にこの緑と黒の兼ね合いがクリエイティブを際立たさせる、この手法を本業とするところは、今では牛ノ戸焼窯と中井窯の二つがありますが、その始まりは牛ノ戸焼になります。まあ、うちの宝ですね。吉田さんの視点は今でも私の先生ですね、あらゆる視点の。
クリス・デイヴ もともとヒップホップのドラマーですよ。やばいテクニックです、時代はこういうイノベーターが変えていく。音楽っていいなぁ。最近ずっと聴いてますが、かっこ良すぎて。古いジャズばかり聴いていてもダメですね。ま、マイルスやロリンズ、コルトレーンは同様にその時代のイノベーターだったわけですからね。。。
国造焼が再び入荷しました。
民藝の聖地、それは紛れもなく鳥取県だと私は思う。今や既に伝説と言っていい「たくみ工芸店」の始まりがあり、鳥取民藝美術館があり吉田璋也を輩出したからです。
ここでそれを紐解くことはしませんが。それは間違いのない歴史であります。
今の時代何を持って「民藝」とするかには諸説あるだろうと思います、基本は人が手でその地で言い伝えられているものを現在に使いやすく、作りやすく、本質的に創作するということだと思います。鳥取から島根の山陰の海っぺり、今雪で大変なエリアには。焼き物で日本の魂に触れるようないいものが多い。不思議なくらい集中している、やはりお互いに影響しあっていることもあるのだろう。
そんな中でこの「国造焼」こくぞうやきであります、ここでもその歴史を紐解くことはしませんが、鳥取の倉吉市で作られています。私はこれらの作品群は今の民藝の中心にあるものだと思っています。土の感じ、釉薬の感じ、意匠、何よりも使い勝手、現在のライフスタイルに合っているか、そして大事な耐久性。これらの全てが全うされているのがこの「国造焼」だと思うのです。
神戸のバッグ・MARINEDAYさん から春の第三弾のバッグが入荷。
年末にショルダーバッグでご好評いただいた素材、66NYLON 耐久性があり水や汚れに強いので、女性のお仕事の日常使いに最適、A4ファイルなどもバッサリと入ります、とにかく軽くて強いのです。ハンドルの部分も無骨にならないように女性らしい線の細さに、機能としての耐久性も考慮しての細さです。 色は主張しないようでするブラック。外はナイロンですが内張りもしっかりと綿帆布の柔らかな素材と革で丁寧に仕上げ。手にも優しく、日常使いには最適、ポケットもしっかりと外にも、内にも小分けのポケットが適所に備えていまして、なかなかの秀逸便利具合、女性のバッグ使いを知り尽くしている作り手ならではの製品です。どうぞお試しくださいませ。もちろん、アフターや修理も対応させていただきます。
なんでもなさそうなバッグですが、これ、実は重宝いたします。親切で丁寧なモノづくり・日本で企画・製造。