新しい作品に出会うのはその専門の展示会を回っていて自分の目で見つけるのが基本です。それはどの作品も基本は同じです。展示会とかイベントで見つけさせていただいています。
まず大事にするのは作品との出会い、つまり見た目、展示されている時の、その時に魅力的な表現をされているかどうか、それからその作品の個々(ここ)つまりそれぞれの魅力の詳細を詳しく見ていきます。
それらが作られている背景、素材、技術、生産場所、品質の高さを見ています。
そしてブランドの思想と、そこに表現者がおられるなら、その人の考えまでお聞きしています。
それらが全て高いレベルで一致して、これを扱わさせて頂こうと思います。それは私たちだけのことでなくて、お互いにということでもあります。店をどう表現しているかも見ていただきます。大事な作品たちを丁寧に私たちも扱っているかということです。そしてそれが始まったとしても、継続しての提供や、日常の商いの思想が私たちとお互いに共感できうるかということを、お互いに考え合わせていきます。それにより継続性というものが担保されていきます。価格が第一になることはまずありません。創り手さまの思いや商売マインドというのが、私たちの先におられるエンドユーザーさまにとっても価値あるものなのか、あるいは社会に、というのが第一ということになっています。ここまで来ると、その作品は自ずから優れたものと言えています。今までがそうでしたから。
だから簡単ではないし、簡単に毎シーズン、モノが増えていくということもないのです。そんなモノそう簡単にはないと、確信しているからです、ここも世界中で見てきた膨大な経験と知見に照らし合わされています。
店頭でのお客さまが大事であるように、お取引先さまの存在は同じようにとても大事であります。三角形の重要な要素が構築されて、初めて店の運営が成り立っていきます。小さな商店とて、大きな企業になったとしてもその基本は小さな三角だと思っております。
見つけるということをとても大事にしています。とても大事な作品(商品)なのです。自分たちの足で目で必ず確かめに行きます。
直にモノを見、触れてモノと対話して欲しいと考え、余計な知識や先入観なしに、無心にモノと向き合って自らの眼で素直に美を感じ取っていただくことを大切にしています。
〇デザインの創造とは、表面上のアピアランスの変化ではない。
〇創意工夫を持って内部機構を改革することである。
〇本当の美は生まれるもので、つくり出すものではない。
〇デザインの構想は、デザインする行為によって触発される。
〇デザインは一人でするものではない。
〇企業者は何よりもプロダクトマンシップを持っている人でなければならない。
〇よく売れるものは良いデザインであるとは必ずしも言えない。
また、良いデザインは必ずしもよく売れるとは限らない。
〇良いデザインは優れたデザイナーのみでは生まれ得ない。
〇本当のデザインは流行と戦うところにある。
〇伝統は創造のためにある、伝統と創造を持たないデザインはあり得ない。
〇デザインは社会問題である。