1月 30, 2024
1月 21, 2024
青磁の丁寧な急須
青磁の急須として、美しいものが存在するのだということを知った、逸品である。三代・山田陶山さんの仕事は貴重である。どこから見ても釉薬のかかりが美しく、ろくろに至っては、私などが言うにはおこがましく、失礼であるぐらいに美しい、なんとも美しい形状であります、全ての作品がであります。
急須はそこを知り始めるとたくさん持ち始める、持ちたい道具である。だから多様性を求め出す。誰もが、ハマるとその沼に。
この作品は見逃してはならない、一つであります。とにかく青磁が美しい、そして注がれる口と、キレがもうすごい、指先の芸術である。常滑だけが到達している。特に茶器の詳細に対しては。眺めていて泣けてくる。
陶芸の中でも急須をつくる職人さんや作家さんのことですが、じつは焼き物の中でも急須が一番難しいと言われている。4つのパーツをつなぎ合わせるとき、注ぎやすさ、バランス、伝い漏れがないこと、蓋がしっかりと合わさることなどに気をつけてつくらなければならず、とても高い技術が必要とされる。
そして、急須といえば常滑焼ですが、その理由の一つに土がある。常滑の土はその地政学的背景により酸化鉄を多く含んでいるため、淹れるお茶の苦みがとれ、まろやかな味わいになるとも言われ、お茶の風味を崩さず、味わいを引き出すという定評があります。
1月 15, 2024
美しい急須
本日、月曜日は定休日でございます。明日からのご来店をお待ち申し上げております。毎年この時期に一年に一度の規模で展開中の常滑焼急須展、中でも「逸品」ばかりの品揃えでお届けしています。
美しい急須の物語
地理的に日本の中央に位置する愛知、そこは太古の昔から焼き物が盛んであった、六古窯と呼ばれる日本の歴史的な窯業産地の二つを連ねる。その歴史を紐解けば、太古の昔の巨大な湖である「東海湖」の果たした大きな役割が見えてきた。南に常滑、北に瀬戸という、優れた窯業の産地が生まれた背景は、それに非常に適した土、泥、粘土層が大量に存在しているところにある。今の時代にはすでにその上に住宅やビルが存在し、昔のように簡単に採取できなくはなってきているようだ。そう、貴重なのだ。
650万年前~100万年前、伊勢湾北部から濃尾平野に至る巨大な湖「東海湖」があった。最大で琵琶湖のおよそ6倍の大きさだったとされ、その後の地殻変動によって東海湖は姿を消したが、堆積した粘土は焼き物に欠かせない原料となった。
当初は今の名古屋市東部が中心だったが、燃料の木々を求める人たちが南北に産地を広げた。約20キロ四方に1000カ所を超える小さな窯の跡が確認されている。
粘土質の露出が多い土壌を「床(とこ)が滑(なめ)らか」と呼ぶようになり、粘土は鉄分を多く含み、焼くと褐色になるのが特長である。海が近く船で物資を運搬できたため、瀬戸と違って大きな水がめなどを作って栄えてきたのが常滑の初期の歴史である。
そして江戸時代に生まれた朱泥の急須でも知られ、先に書くように、優れた焼き物に合う太古の粘土層の地政学的な地層の基本構成により恵まれている産地であること、その土をさらに焼き物、特に急須に合うように洗練された土として作り込む、水簸(すいひ)を行う、水簸とは粘土の精製方法のひとつで、採取した優れた原土(げんど)を水でかき混ぜて余分なものを取り除く作業のこと。水簸の利点としては小石などが取り除かれて、きめ細かい土になるのでロクロ成形がしやすくなる。欠点としては土の成分が水に熔け出して、本来の土味が失われることもあり。アルカリ分など作陶に有害なものも熔け出る一方、鉄分などその土独自の成分も水にある程度は熔けだす。という相互の作用はあるものの、表面が美しく、施釉せずに焼き締めているというのが、常滑の急須の大方の特徴であり、鉄分の多さが黄土色だった土が焼成により赤褐色の常滑らしい、この急須色となる。
この赤は自然に焼けていく過程で出る色である。「本朱泥」の土の特徴であります。しかし、今はいろいろな土が存在しています、それぞれに長所や短所は存在しています。
それらはすべからく(なすべきこととして)、煎茶を美味しく、心豊かに呑むためのものです。
急須、絞り出し、湯冷し、湯呑み、温度計、タイマー、情緒的な一つ一つの形状で呑む、お茶はうまいぜ。いいアイデアが浮かぶから不思議だ。
休みに、頭を回転させるのはお茶、お茶、お茶。
1月 06, 2024
前川淳蔵 (JUNZO MAEKAWA) 賢山窯
大正初期、大型の甕を焼くため、勝太郎(初代)によって常滑市北条に窯が築かれたのが賢山窯のはじまりです。
健一(二代)は、シャトル窯や土管機を導入。大量生産を可能にし、高度成長期の発展を支えました。
賢吾(三代)は、盆栽鉢をはじめ傘立て・園芸鉢など生産し、また伝統的「よりこ造り」の手法を活かし、水鉢・睡蓮鉢・水琴窟(すいきんくつ)用の甕・大きな陶製の浴槽など新たな商品を生み出しました。昨今は焼き芋にじっくりと火を通すための甕が注目され、国内で広く使われています。
淳蔵(四代)は、代々主力であった大物のみならず、食器や急須といったテーブルウェアを中心に日々作陶をし、国内をはじめ台湾や中国などお茶の文化圏で活躍しています。賢山窯は古来から受け継ぐ技法を守りつつ、時代に応じたものづくりを続けています。
In the early Taisho period, the beginning of the Kenzan kiln was that a kiln was built in Hojo, Tokoname City by Katsutaro (the first) to bake a large pot.
Kenichi (the second generation) introduced a shuttle kiln and earth pipe machine. It enabled mass production and supported the development of the high-growth period.
Kengo (the third generation) produced bonsai bowls, umbrella stands, gardening bowls, etc., and also made use of the traditional “Yoriko-zukuri” method to create new products such as water bowls, water lily bowls, pots for suikinkutsu, and large ceramic bathtubs. Recently, pots for slowly cooking baked sweet potatoes have attracted attention and are widely used in Japan.
Junzo (four generations) not only makes big players who have been the main force for generations, but also makes pottery every day, focusing on tableware such as tableware and teapots, and is active in tea cultural areas such as Taiwan and China. Kenzan Kiln continues to make things according to the times while protecting the techniques inherited from ancient times.
青磁らしい表情のとても美しい青が出ています。煎茶の美味しい表情が出てきます。とても丁寧に、美しく創られています。
A very beautiful blue with a celadon-like expression is coming out. The delicious expression of sencha comes out. It is created very carefully and beautifully.
1月 03, 2024
ティーポットの印象派
ヤンセンさん、陶磁器に向かい合ってきた歴史、つまり知見が違いますね、簡単に言うと。陶歴と作品を見ているとわかってきますよ。特に女性にお使いいただきたいな、印象派のような表情、印象派というよりも印象派の人たちに影響を与え続けた人としてのターナー、イギリスの人みたいに僕は捉える。これもターナー作品をロンドンのナショナルギャラリー(入館無料、外国人も)で、一つでも見ていただければわかります。
MWL が扱うのは生活の中にあっても美術品として主張しているプレゼンスのある物、コト、人。
極めて「美しい」ね。
Mrs. Janssen, the history of facing ceramics, in other words, the knowledge is different, to put it simply. You will understand when you look at the pottery history and works. I especially want women to use it, an impressionist-like expression, Turner as a person who continued to influence impressionists rather than impressionists, and I see it like a British person. This is also Turner’s work at the National Gallery in London (free admission, also for foreigners), and you can see it if you see even one.
MWL deals with things, things, and people that have a presence that they claim as art even in their lives.
It’s extremely “beautiful.”
1月 03, 2024
新春の逸品展
1月 02, 2024
24 新春常滑急須展
予約日は明日1日のみ、まだ午後からの空きがあります。本日の夕方までです。
一番上のフェニックスは黒と朱の各1、他の横濱・神奈川モノ・モチーフは各1のみ。
全て、MWL刻印入りのオリジナル、2024 初登場の象嵌の清水小北條・作
9月 12, 2023
昨日の話の急須
8月 26, 2023
他にない急須が並んでいます。
MWL STOREに並ぶ急須は厳選に厳選を重ねたものです。他にないものが並びます。特にデザインの視点での絞り込みをかけています。うちに並ぶ商品には全てそのフィルターがかかっていて、どのジャンルの商品、製品、作品にもその思想を徹底しています。例え「塩」でもです。創った人の思想と、それを並べるのに他にある商品との合調性、全てが並んだ時のハーモニーが一つの売り場の中にある、洋服までそうです。一品の隅々まで、ただ洋服、ただ家庭用品だけの店ではありません。考えに考え尽くしたモノだけがあります。創り手の方々の創り方まで直接尋ねて見に行きます。国内なら全て。
だからこそ、本物に出会ってほしい、見つけて欲しい。量でなく、価格でもなく、美しさと思想、そして詳しく説明のできる、ここにあるモノを愛する生身の人からの言葉、どこにでもあるものでない、出会いの時間があります。
人間と作品と空間。
今の時代、この具現はとても難しい、すでに始めて8年目を迎えています。
石川町から元町に移ってまだ僅かです、また一歩一歩積み上げてまいります。
9月、元町通に人が戻ってくるタイミングに合わせて、いろんなこだわりが更に入ってきます。
考えは「他にはないもの」LIKE NO OTHER その一点で今まできました。
例えば、清水 北條さんの南蛮焼きの急須
常滑市、無形文化財、伝統工芸士
常滑焼の伝統を生きる、清水北條さん。常滑の土が本来持つあたたかみや、やわらぎという要素の造形化、卓越された技法、色合い、手触り、形状など、現代の名工であるが故の、指先の繊細なる到達点は芸術品の領域にあります。
陶歴
清水北條(清水源二)
通商産業大臣認定 伝統工芸士
常滑市指定無形文化財保持者
1945 愛知県常滑市に生まれる
1964 県立常滑高校窯業科卒
1973 東海伝統工芸展 初入選 以降31回入選
1974 長参照陶業展長三賞受賞 以降5回入選
1976 日本伝統工芸展初入選 以降3回入選
1978 中日国際陶芸展初入選 以降2回入選
2004 伝統産業優秀技術者県知事表彰
2008 香港教育学院ワークショップ 招待参加 急須製作実演
2009 伝統工芸品産業功労者 経済産業大臣表彰
2016 瑞宝単光章 伝統工芸業務功労受賞
北條陶房の清水北條、木箱入り。
日本の伝統的名工の急須作品のお取り扱い。
Like no other 他には無いモノを。
Tea & Tea Arts MWL STORE
8月 02, 2023