きれいだけじゃだめなんだな。
たくましさと、造形に対する
闘争心を出さないと。
新しいものを生み出す勇気をね。
森 正洋
72タイプが勢ぞろい、「平形めし茶碗」展を開催中です10月2日(日)まで。
PHOTO:MWL STORE
きれいだけじゃだめなんだな。
たくましさと、造形に対する
闘争心を出さないと。
新しいものを生み出す勇気をね。
森 正洋
72タイプが勢ぞろい、「平形めし茶碗」展を開催中です10月2日(日)まで。
PHOTO:MWL STORE
2004年頃のお話です、機会があり森先生の生前に何度かご自宅に伺いお話をお聞きしました。生涯で110点のグッドデザイン賞を受賞されている方など存在しません。デザインに対してはかなり辛口でした、でもただ辛口でなくちゃんと愛をもった辛口でした、とてもお話が面白く、いつも時間を忘れて長く居座ってしまっていました。何度目か訪問したその当時は無印良品さんの仕事がちょうど始まろうとしていた頃で、面白く楽しい仕事が始まるんだよ、とおっしゃっていました、アトリエにはたくさんの試作品がありました。日本にとって森 正洋と無印良品の仕事ほどスタンダードデザインという仕事での素晴らしい組み合わせは他にありません。
自分にとって尊い想い出です、そんな先生とのご縁もあって、たかが7坪ほどのスタートしたばかりのこの小さなお店で今回の「平形めし茶碗」の催事が出来ましたことをとても感謝いたしております。
PHOTO:プチグラパブリッシング刊、CERAMIC STANDARD より引用
MWL STOREで取り扱う安土 草多さんの吹きガラス。
高山の工房で食器と照明の吹きガラス製品を創られています。もともと、お父さんの作品が白州夫妻の武相荘、白州正子さんのお気に入りグラスということを知り興味を持って購入し使っていて、いいなぁと思っていたのです。それから何年かが経って、偶然デパートの作品展で息子の草多さんの作品に出会い、その時はお父さんと草多さんが繋がらず、自然に、なんと美しい”ゆらぎ”のあるガラス製品なんだろうって思って、ランプなどもあり、かなりの時間興味を持って見ていました、で、その場で少しお話などしたのを記憶しています。もちろんその当時は自分も自分がお店をするなんて、全く思ってもみなかったので使うという目線で見て、いいなぁと思っていたのです、それが後で草多さんとお父さんのことが分かり、なるほどなぁそうだったのかと納得してしまったのでした。
ガラスは一瞬の仕事の中にすべてが出てしまいます、だからこそ難しい、吹きガラスは似たもの含めて一つとしてまるで同じものはなく、、、だからこの吹きガラス特有の”ゆらぎ”に魅了されるのです。そういう意味で草多さんのガラスはうまい、”ゆらぎ”の達人です。
吹きガラスは使うほどに、持った時の手にやさしい感触や、口当たりの良さを感じます、一つ一つが丁寧に造られているものに特有で共通すること、大事にずっと使っていきたいですね。
PHOTO:安土 草多