投稿日: 12月 28, 2022

錦の千波さんのクリエイティヴ

カテゴリー: 開物成務
おいしい、おいしい千波さん、錦市場らしさでは一番です。どこにも出ない、ここだけ、の毅然とした姿勢が好き。製品にもそれが現れる。絶対の信頼と美味さ。インスタフォローお願いします。あらゆるものに高い創造性あります。これぞ京の錦の矜持。

投稿日: 12月 23, 2022

陶磁器の歴史

カテゴリー: 開物成務

「物書き」を仕事にしているにつけ、史実は重要であって、それも信頼に足るいくつかの文献をレイヤーして読む必要を感じている。また、店頭に立ち歴史ある産地の作家の方々の作品を扱い販売するからで、正しい歴史認識こそがとても重要であって、モノはそこから生まれてきているからだ。突然それらは生まれていない、全ては先人たちの積み重ね、つまり「歴史」である。だから学ぶ、読みあさるという言葉が近い。陶磁器の歴史だけではなくて日本の歴史である。読めば読むほどにいろんなことが繋がってきて、記憶の中に幸にも置かれていく、単独で覚えると覚えにくいものが歴史の時代考証、前後を正しく把握すると不思議と記憶に残ってくれるものであり、店頭で話す時や物書きする時にはとても有効なのである。

最近買った中では一番面白いと思う本である。
ずっとこれがバイブルだった、作家がよくて買っていた。渡部さんの視点は俯瞰で面白いように思う。とても参考になった。
この系統はあと何十冊もある、とにかく記憶していくにはレイヤーして行くことだと思っている。し、面白くどんどんなっていく。産地で出てくる背景の理解の一端にはなり得ると謙虚に思う。学びこそが一番面白い、今である。

開物成務とは東京にある進学校の開成の理念でもある。開成でひくと出てくる。京都の老舗のほんとうに歴史ある店300年400年ぐらい以上あるつまり室町あたりからの老舗の当主からもよく聞く言葉である、安土桃山以前というところが重要なのだ、つまり日本の「礎」的な言葉であろうと理解している。世界の数百年の歴史を持つ企業は「京都に集中」している、他国のほとんどは政変などの影響をうけ消滅している。

自分の資料として記載、やがてドロップします。

投稿日: 12月 14, 2022

新年の準備整う。

カテゴリー: 開物成務

新年の準備の縁起物が今年も揃って入荷し、本日ディスプレイさせていただきました。上の段、特大の2体が27,500円、大3体がそれぞれ19,800円、下の段真ん中より右の白い子たちは3,300円、左のベージュの子たちは4,180円です。明日から発売です。

京都で型を起こし、京都で一品一品絵付けされた物です。

陶泉窯さまの作品も本日入荷し、ディスプレイしました。明日から発売です。

投稿日: 12月 04, 2022

器への興味は日本の歴史を知ることになった。

カテゴリー: 開物成務

旧石器時代と新石器時代(紀元前14000年キリスト紀から遡ること)

簡単に言えば、石そのままなのか、その後に削り磨いて道具にしたかと言う時代のこと。

旧石器時代と新石器時代の違いを理解するには、まず新石器時代に地球の気温が上昇したことを理解する必要がある。
気温が上昇したために、環境が変わり、食料を得る方法が変わっていったということ。

氷河時代の終わり

旧石器時代と新石器時代の境目は、約1万年前。
この頃をさかいに、氷河時代が終わって、地球の気温が上昇する。
そのため、それまで食料にしていたマンモスやナウマンゾウなどの大型動物がいなくなり、ヒツジやヤギ、ウシなどを牧畜したり、ムギやマメ、イネを栽培して食料を得るようになったのだ。

農耕と牧畜の始まり。

旧石器時代の生活

旧石器時代は、狩猟・採集・漁労の経済。
つまり、マンモスやナウマンゾウなどを狩り、木の実を集め、魚釣りで食料を得ていた。
マンモスやナウマンゾウを追っていくため、洞窟や岩かげに住んで、移動しながらの生活だった。
また、食料を得るために、打製石器や骨角器を使っている。

新石器時代の生活

新石器時代は、小型動物を狩り、魚釣りもしていたけれど、これに農耕と牧畜が加わることになる。
農耕は、移動しながらできないので、定住生活。
石器も精巧な磨製石器がつくられるようになる。
表面を磨いた石器で、実用ということを超えて、装飾的な意味合いもあったようだ。

また、食料を煮炊きしたり、保存したりするための土器が使われるようになった。
これによって、人類の食生活は非常に豊かなものになっていった。

農耕・牧畜の開始によって、食料というものに対する人間の態度が変わる。
旧石器時代は、食料は自然からの贈り物という意味合いがあった。
人間は、自分では食料をつくることができず、ただ一方的に自然がつくりだす食料をありがたくいただくだけで。
しかし、農耕・牧畜によって、人間自身が、自然をつくりかえて、食料をつくりだすことができるようになったのだ。
人間が自然をコントロールすることの始まり、環境破壊の始まりです。

縄文時代

前14000年ー前10世紀あたり 日本の東北には大陸よりも古い時代に器が出土している、世界でも最も早い時代に。縄文時代が長い、日本独自のもの。

弥生時代 

縄文土器よりもシンプルで多様性がある

古墳時代 

大陸から陶工が渡来し、窯を使う技術が伝来する、須恵器が焼かれた。

飛鳥時代 

観世音(観音さま)の日本への伝来

奈良時代 

施釉が始まるという意味で画期的な年間

平安時代 

本格的な高火度施釉陶のはじまり。

鎌倉時代 

鎌倉時代初期・三十三間堂の建立、国宝・千体千手観音像 風神雷神の立体像が立ち並ぶ

室町時代 

和製の天目茶碗の登場 日本で独自の進化を今に辿る。

安土桃山時代 

黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 大陸の影響下から逃れ、日本独自の造形、意匠が始まった時代とも言える、見ているととても重要な軌跡、信長や秀吉の理解がなければ高まることがなかったと言える。たった30年の日本歴史の重要年間。

江戸時代 

江戸初期から中期 非対称にひずんだ器「ひょうげた器」自由で闊達な絵付けが流行。

日本独自の「ひょうげモノ」

江戸前期の薩摩、萩、伊万里、古九谷、仁清 自分の興味は九谷と仁清に移りつつある。高いクリエイティビティ、絵の美しさだけでなく、どう描いているかに視点がある、つまり絵柄のストーリーのこと。

江戸時代中期、伊万里の金蘭手 鍋島 京の乾山の新機軸の登場、兄は光琳 響あう美意識 これらまでが今の所の興味の対象である。

緑の釉(うわぐすり)に抽象画、現在もそうだが消費地と窯場のコラボが目を見張る器を作るのは歴史がそう言う。消費地としての京都三条で発掘されたもの、京都には全国の器が集まった。

器の種類が多いと言うことは料理の種類が多いことに関連する、たくさんの料理とそれを創作できる有能な料理人がいたであろうことが推察できる、その伝統が今に伝わる、京都の料亭。器とは表現の重要な手段、そんなものだ。

明治時代

大正時代 

モダニズムのガラス、大正ロマンティック ロマニズム 実は大正時代が面白いのだ。

学びでしか表現に繋がらない店頭 店頭にある全てのモノは学びから来ている。

どこかで何かにひっかかっている。

投稿日: 10月 27, 2022

泉涌寺

カテゴリー: 開物成務

まずは泉涌寺さんへ、本年の感謝を。

紅葉にはまだ早い、この静かな時間がいつも好き
塔頭(たっちゅう)の雲龍院さんにも
走り大黒さんにも本年のお礼。
幕末の色々がある灯籠

投稿日: 7月 24, 2022

老舗のお茶

カテゴリー: リスペクト, 開物成務

奈良には奈良ホテルというそれはそれは立派なホテルがありまして、その部屋のアメニティーに井ノ倉さんのお茶が採用されていました。奈良ホテルに採用されているということ自体がすごいことでした。そして飲んでみると、部屋のしつらえと相まって、うまいがな。これは是非やりたいと思った瞬間でした。ミラノにあるブルガリホテルのティールームに井ノ倉さんのお茶が、やはり正式採用されていて、急須と共にサーブされていると、井ノ倉さんご当主からお聞きし、訪問し、ここは泊まりはしませんでしたが、その荘厳なガーデンと共に、いただく正しいサービスもされていました。さすがだなと。そしてパークハイアット東京の41階・ピークラウンジで最高級煎茶の大和茶としてサービスされています。ここにも行きました。

三つの優れたラグジュアリーホテルに採用されている、老舗のお茶。すごいですよね、それぞれのホテルを思うと。

私どもでお取り扱いさせていただいていることを至極光栄に存じます。

また、元町の日本料理「仁」さんでも最後に味わうことができます。

ティーファーム 井ノ倉

ティーファーム井ノ倉さんの美味しい大和茶、月の美しい、月ヶ瀬で作られています。シングルオリジン

投稿日: 7月 16, 2022

末富謹製

カテゴリー: 開物成務

京都・末富 祇園祭謹製

祇園祭は八坂神社の、その昔とてもよく流行ったという疫病を退散させる祈りの祭りが起源であると。

人間にとって一番怖い病気は感染症、待ったなしの誰彼なしの、薬を見つけてもすぐに変異変遷する病であることは今も昔も同じ、ここは昔からの祈りで退散願いましょう。

葛製

京の町では山鉾巡行が始まります。
お千度、吉符入、お位いもらいさまざまな神事で
長刀鉾の稚児が身につけるお守袋に見立てた菓子です。

葛に小豆粒を3つほどいれて笹で包んでいます。
葛の風味と笹の爽やかな香りをお楽しみいただけます。

笹に付いている
「蘇民将来子孫也」の護符は
疫病退散の守札

ご利益が
世界中に広まりますように。

投稿日: 6月 25, 2022

ざくざくのトマト

カテゴリー: アルチザンな人たち, 和魂洋才, 開物成務

トマトが一年でいちばん美味しい季節、個人的見解。が始まり、ざくざくなトマトを飲むというか食べる、瞬時にできる、瞬時だ、だれでも子供さんでも。うまいな。ジュースに見えるけどそこまですれてはいないし、それじゃなくて、うまさはねざくざく、好みもあるだろうけれど、慣れ親しんだジュースっぽいのがいいって人もね、僕はこっちだな。

スプーンがいる
こういう会社があるのかととにかく驚いた、センスがいいのである、経営だ。経営のセンスがいい、出会ってから製品が納品されるまでが完璧だった、いままでに出会ったことがないくらい。出会いのつかみの20秒でやられてしまっていたのだが、納品までがまた、素晴らしくよかったのだ。島根県だな、出雲大社の県である。伊勢と同じだ。経営のセンスの良さをこと細かく3千字ぐらいに書くことができるが、やめておきましょう。いずれまた書きたくなる時がくるでしょう。久々に驚愕した、会社、組織体だ。素晴らしいです。