投稿日: 7月 28, 2020

日本の大事なものを教えてくれる。

カテゴリー: Liberal Arts, お取り扱い商品, 開物成務

いよいよ余す所も少なくなってきました清水・陶泉窯展、いろんなことを思いながら、今回もこの企画に望んだわけですが、MWL(MADE WITH LOVE)のお店でたくさん並んで見た時に改めて思ったこともありました。それは、どんな時にも大事にしなきゃいけない日本の心です。いろんなことがあって失われていくものは多い、でもそんな中だからこそ大事にしなきゃいけないもの、瞬間やタイミング、時節、季節、それらを迎える設(しつらえ)というものを。日本人は特にそれらを昔から大事にしてきたのではなかったのかということでした。

忘れちゃいけない、日本の心
海老と鯛、本当の意味を。新しい年、時に祈念するということ、海老は長寿、鯛は福の神、型くずれしない身の形の見事さが祝い事にふさわしい。
ゆずは核がすべて揃って成長し、大小不同がない。作物がゆずのように一斉に実ってほしいという、豊作を祈る気持ちを表しています。
芽を出すことを願う、家族の誰かがそういうタイミングを迎えるなら、それを「話」にまず食べてもらおう。大地から芽を出す。
対にになっている貝殻でなければぴったりと合わないという、添い遂げる願い
薄桃色の部分は「めでたさ」や魔除、白色の部分は神聖さを意味して
大事なことを司ることに使われるものを、手で、大事に丁寧に京都で創り続けている。
心がこもる

使う意味、持つ意味があるものを少しづつ揃えていくこと。清水焼・陶泉窯:おせち三寸皿揃い 20,000円

投稿日: 7月 13, 2020

五山鳥獣戯画・茶碗

カテゴリー: Liberal Arts, お取り扱い商品, 開物成務
 

一般的に五山とは寺格のことをさします。特に京において。室町の時代にその歴史が形成されているようです。主に臨済宗の制度であったようです、さらにこの京都、鎌倉の五山の上位に、別格上位というのがありそこに位置されているのが「南禅寺」です。南禅寺のあの荘厳さはそこから来ているのですね。納得です。

大文字焼きは今年中止です。大文字の焼きが行われるのが、東山の如意ヶ嶽、松ヶ崎の西山と東山、西賀茂の船山、大北山の大文字山、嵯峨鳥居本の曼茶羅山この洛中を囲む、五つの山々を五山と言います。
この洛中から見て見える山々の山並みを見て五山という表現をお茶碗の縁(ふち)に見てとっているのが、五山というお茶碗の造形方法なのです。
五山鳥獣戯画・茶碗

ロクロでひいたものを素焼きし、熟練した女性絵師が下絵付け、そして1205度から1210度に限るという繊細な温度での本焼き、冷まし、さらに金飾を施し、さらに焼きが入るという、清水焼ならではの工程と手描きの絵。その前の五山の話といい、他の産地には、まず無いという、ストーリーが詰まっていて、室町時代でなく、今の時代に創られているという、クリエイティブの幾重もの重なり。

深いストーリーと歴史、京都・清水焼「陶泉窯」

投稿日: 1月 03, 2020

「清水 小北條」展

カテゴリー: Made With Love, 開物成務

明日からの企画展に際し、大変僭越ではございますが、また念のためにはの文章にはなりますが、以下の事柄をお約束とさせていただきたくお願い申し上げます。お客様のご理解を何卒よろしくお願い申し上げます。作品はこのブログで掲載させていただきましたカタログの中からの20点ほどでございます。

〈本企画展についてのお願い〉
▷ご購入点数の制限につきまして
多くの皆さまに作品を手にとっていただけるよう、ご購入はお一人さま最大3点までとさせていただきます。
▷店内入店制限につきまして(7坪ほどの小さなお店でございますので)
営業時間は12:00-19:00までとなりますが、混雑状況によっては時間帯により入店人数を調整させていただく場合がございます。
▷作品には限りがあります、本企画展はご購入作品を当日その場でお持ち帰りいただく為、なくなり次第終了とさせていただきます。
▷本企画展のお品物はお電話、メール等でのご注文は承っておりません。
ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力の程どうぞよろしくお願い申し上げます。

急須作家:清水 小北條(北條陶房) フォトグラファー:原田 拳(ART UNION)

投稿日: 1月 02, 2020

「清水 小北條」展

カテゴリー: Made With Love, 開物成務

お茶は楽しいです。煎茶には全国各地の味があり、どこの産地にも、おいしいなぁ!って感じるお茶があります。煎茶、それは日本の大切な食品、うまいなって感じるのが煎茶です。「うまみ」はとても大切な日本の文化、煎茶にしかありません。寿司を食べた後の「上がり」「上がる」はコーヒーでも紅茶でもなくお茶なのであります。おいしいお茶には、お茶の淹れ方も、さらにおいしく淹れることのできる器もあるのです。おいしいお茶をさらにおいしくしてくれる、ここで初めて「美味しい」という字になるのです。

茶農家さんが丁寧に作られた、お茶をゆっくりと開いて、うまみを出してくれる平急須。2020 お茶で行こう。

投稿日: 1月 02, 2020

「清水 小北條」展

カテゴリー: Made With Love, 開物成務

知らない人には同じものがずっと並んでいるようにしか見えないのかも知れない。違う、一つずつ、いっこが生を受けてる、そんな感じ。だから私には一つ一つがイトオシクて。不揃いでいて均一、そんな精度があるのが常滑のもの、だからいい。たくさんの美しいものを見れば見るほど、この産地の特殊性、粒子、いやもっとこまいものからくる土の組成に驚きや敬服という言葉が浮かんでくるのだ。どうしてこういうものに高まってしまっているのだろうって。出来ないよこんなことって。この、手で作っている滑らかで美しい表面でありながらも表面自体に個性がある。陶王子が歩んだとても長い歴史がこれらを創らさせているのだろうかと思っている。

LIKE NO OTHER

投稿日: 12月 31, 2019

「清水 小北條」展

カテゴリー: Made With Love, Think., 開物成務

私が感じる清水 小北條さんの仕事に、”センスがいい” という言葉がある。美しい造形を作るには実はとても重要なことで、伝統の継承や技量だけでは到達できない部類であると私は信じて疑わない、誰でもが持てる感性ではないのだから、これが多分一番難しい、修練だけでも届かない世界がある、芸術全般のことだけれど。