投稿日: 2月 17, 2023

Jasper Morrison & VITSOE

カテゴリー: LESS IS MORE

イースト・エンドのショーディッチ・ハイストリートの北にあるジャスパー・モリソンのショールームには何度か行ったことがある。シンプルで美しい線を引く人、ロンドンの深澤直人のような感じ。うちの壁や、ウィンドウ沿いの天井支えの什器など全てのウォール・ユニットはこれ。これすらも僕にとっては表現の作品であります。

投稿日: 1月 19, 2023

VITSOE

カテゴリー: LESS IS MORE

うちの什器、VITSOE 。バウハウスの影響を受けた、昔、昔の髭剃りのブラウン社の実質的なクリエイティヴ・ディレクターだった、ディーター・ラムスさんのデザイン今年91歳になられる。90年代に行っていたミラノ・サローネの帰りに立ち寄ったロンドンでVITSOEを見つけ、歓喜した。それにはインターリュプケと言うドイツのシステムファニチャーに影響を受けていた土壌が自分にはあったから、すんなりとVITSOEを理解した。いつかはVITSOEと思っていた。

最近改めて勉強し直した「柳宗理」とディーター・ラムスはデザイン界、合理性の巨人である。柳宗理は根本的に再評価の時代。

今月号のポパイで2ショット見つけた、日本にもこれから流行するだろう、若い人たちから炎が上がるだろう、それは欧米の必ずかっこいい人たちが使い始めているから。必ずかっこいいから。什器はVITSOE以外はありえん、と思って始まっているMWL まずこの什器をどう置くか?で内装始めた、置く作品(うちの店にあるのは食を含めて全ては作品)をこだわっているのに、什器をこだわらずにどうする、と叫んだ。これからも普遍、不変、どうなっても変わらない。VITSOEにはイギリスの生産でありながら、ドイツのビジネスモデルがある、つまり生産性が高い。これまた一万字になるからやめておく。

この人若いけど雰囲気あるね。「ファーストアルバムはベルリン、ベルリンで。と伊武雅刀が言ってたスネークマンショー」
ラムス 23歳のスケッチ、なんと 今もそのまま 後ろの壁面に注意
ギターのセンスも椅子のセンスもいい、一番のページ今回のポパイ、これ。

インテリアも、うつわも、食も、おろそかにはでけへんな。人生の後半戦は40から。そこからはここ。という自分の感想。

投稿日: 5月 27, 2022

他にないものを

カテゴリー: LESS IS MORE

私の前に途はない、私の後に途が出来る。簡単なものを扱う気持ちなどさらさらない。難しいモノをできるだけ扱うようにしている。それを何年もかかって見つめています。本質は変わらないから。お茶の産地が増えないのもそこだ、簡単には入れないのだ。鉄人の作品と若い鉄人の作品。お茶は美味しい。

右の小さな湯呑みがいい色でしょ、小北條でなくて北條さん作です、鉄が赤い。ここにあるの全部私の日常使いの私物です。

投稿日: 3月 01, 2022

尾池 豪さんのランプシェード

カテゴリー: LESS IS MORE

ガラスのランプに少し、この様な無垢の木のランプを付加すると、インテリア上級者になる。揺らぎのガラスと、質の高い木のランプをミックスさせることによって、よりレベルの高い自然なマターが存在しだす。インテリアを決定づけるものはランプであると言って過言でない。高いゴージャスじゃなくて、プリミティヴでいいと思うこの頃である。

安土さんのガラスとの相性も良い。

投稿日: 7月 23, 2021

錆千筋 / 森正洋 展より

カテゴリー: LESS IS MORE, Made With Love, リスペクト, 和魂洋才, 私が選ぶスタンダード

今回のフィーチャー作の二点目は「錆千筋・さびせんすじ」九州のここら辺の特徴的手法、サビがついたような表情の色つけをいいます。森さんはモダンにサビを施した最初の人。なんと1960年の初回制作にあたります。モダニズムの時代の始まりを予感させる。「クラッシック バット モダン」な表情を得意とする森正洋の作風がすでに確立されていたような作品。これが出た4年後に東京オリンピックだったと思うと、その時代の新しい息吹が、活気が、あふれていた日本が想像できますね。これを今の時代に購入できるということはすごいことですよ、白山陶器の企業努力と心意気を感じさせます。それぐらいにこの作品は貴重です。「モダニズムの礎」です。この美しい日常性のあるデザイン、これを良いとする視点が今また欲しい、受け取り手には、そのように重要だとデザインを見ていて思うのです。千段彫の模様に錆染付けを施した「錆千筋」シリーズです。1960年に森作品としてグッドデザイン賞をも受賞した製品です。

美しいモダニズムの時代の始まりを予感させた作品シリーズ、それが「錆千段」、今見るとこのベージュに乗ったブラウンの錆がいいですね、これ細いから入れるの大変でしょ。白山の技術、なのに価格は中庸のプレミアム、他にありません。これが始まりです。森正洋はいろんなことを学んで(例えば、一つとして北欧デザインとか、その他世界のいろんなデザインを見て)これを生んでいます。今みたいにデザインが溢れていた時代ではなくて、それこそ古いものしかなかった、日本にはね、そんな時代に出てきているのです。そこが松銀さんなどが今も大事にされている理由ですよ、きっとね。

3寸から7寸まで、1寸は約3センチ、高さは 20mmから35mm 価格は3寸から ¥1,100、¥1,320、¥1,870、¥2,530、¥3,080(いずれも税込価格)
茶漬け碗 3,5寸、¥1,210、4寸、¥1,430、4,2寸、¥1,650 (いずれも税込価格)
左:深鉢の小 径115mm高さ:60mm ¥1,870 右:深鉢の大 径180mm 高さ:75mm ¥3,850 (いずれも税込価格)
煎茶碗 径:90mm 高さ:55mm ¥1,320 急須 幅:170mm 高さ:85mm 実用容量:400cc ¥4,620 (いずれも税込価格)

MWL STORE で実際に見て、触って、その価格を感じて、強さ(強度としての強さとデザインとしての強さを言う)を感じて、是非、新しい時代に買い替えてください。どれでもいいはずはないし、買うべき時期がありますね。モノには。

いいなぁ、実に美しい。美しいものが美しい。