投稿日: 10月 17, 2016

Dieter Rams and Jonathan Ive

カテゴリー: Liberal Arts

Deiter Rams ディーター・ラムスとは往年のBraun社の秀逸な電気製品全般をデザインした人です。そしてMWL STOREで使用中の壁面什器のVITSOE/ヴィツゥの機能設計とデザインをしたデザイナーです、1960年、半世紀も以前に。MWL STORE の壁面什器がVITSOEでなければならなかったゆえんです。引き算の人。

ラムスの言葉の中に直接言及はありませんが、デザイン、特に商業デザインに於けるリベラルアーツの大切さを示唆しているように思います。ブラウンの時代にはあまりにも先進的であったデザインは、50年 近く経過して、アイヴやスティーブの力や閃きを借りて「アップル」というある意味人類史上に於ける「現象」としてリベラルアーツを付加し、花開いたのかも知れません、私の持論ではありますが、、、ですから最近の大学に於けるリベラルアーツを重視する傾向は、結果を出すまでの基礎研究教養として必要で不可欠なものであると言えます。先人の閃きの人、が作った基礎研究を今の時代のテクノロジーを得て「大衆」のものとする、それこそが今求められているものだと思います。

ディーター・ラムスのデザインはAppleのデザインに大きな影響を与えています、アップル社デザイン総責任者のジョナサン・アイヴに。
ここで言うデザインとは見えるデザインというだけでなく、機能と中身、ライフスタイルを含めたデザインを指します。

ディーター・ラムス10の言葉。
1. Good design should be innovative.
2. Good design should make a product useful.
3. Good design is aesthetic design.
4. Good design will make a product understandable.
5. Good design is unobtrusive.
6. Good design is honest.
7. Good design is long-lived.
8. Good design is thorough down to the last detail.
9. Good design is environmentally friendly.
Last but not least,
10. Good design is as little design as possible.

デザイナー(企業の)はアーチストではない、ある種ビジネスマンのようなものだ、しばしばそれを混同することがある。
しかし、ほんのひとにぎりの企業でそれが存在する、アーチストで、ビジネスマンであることが。
今現存するアメリカの企業でね。
それがアップルだ。(要約)

投稿日: 10月 13, 2016

高峰秀子さんのライフスタイル。

カテゴリー: Liberal Arts

ライフスタイルという言葉が日本にまだ無かった時代のライフスタイルを構築した人。女優・高峰 秀子さん。
今でこそ、当たり前のようにライフスタイルという言葉がありますが、この時代にはなかなかなかった、生きること、豊かになりたいということがまず優先され、価値観の上位にあったからだと思われます。たとえ豊かであったとしても、そこまで視点が行かなかった。未だに高峰さんにスポットが当たるのは、やはり心の豊かさがあってこそのことだろうと教えていただけるからですかね。
時代を超えて知るものを振り返り、スポットを当てることも大事で、同じ時代を生きているモノやコトから学ぶこともさることながら、過去の歴史の中にある学びに、おぉっていうものが多いように思うのですが、どうでしょうか。

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投稿日: 10月 12, 2016

HEATH CERAMICS – SAN FRANCISCO CA.

カテゴリー: Liberal Arts

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2~3年前のことです、サンフランシスコ ミッション・ディストリクトの街中に出来たヒースセラミックスの工房とショールーム・ショップとブルーボトルコーヒーが一緒にある夢みたいなところをお訪ねしました。(ヒースは日本では千駄ヶ谷のプレイマウンテンさんで販売されています。MWL STOREにはありません。)
ここ、私が思う理想郷、飲み物がサーブできて、とても(ここ大事)ゆったりとしていて、工房とショップが併設されているという、自分的にはお茶ですね。広い空間でこんなことできればいいですよね。
ヒースはとにかく好きなんです、森 正洋さんと同じ世代なので、活躍の始まりがですね、波佐見思想にも近い、こちらはサウサリートというベイエリア北部フリスコのとても美しい伝説の街に窯が創業されています。

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ゆったりとできる、コーヒーを飲める空間がある、壁の衣裳や椅子などへのこだわりも当然必要で非の打ちどころないものです。なんど見てもため息が出ます、仕方ない、こういうスタイルが好きなのだから。

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ヒースのストックヤードが見える。

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カトラリー、リネン、バッグ、レシピブック、おもちゃもあります。
だけど媚びずに自分たちの主張を通しています、そこです大事なのは、晴耕雨読。
カトラリーにデヴィッド・メラーの取り扱いもあります。デヴィッド・メラーはほんとうに素晴らしい。
イギリスとアメリカのミッドセンチュリーの出会い。

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カリフォルニア・ミッドセンチュリーモダンが圧倒する。
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この壁面のタイルだけを買いに実は5年ほど前に行ったのです、それがヒースとの出会い。

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ちゃんとFOLK & ARTもあります。

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ヨーロッパのインテリアショップと異なる感覚、でもいわゆるアメリカ・アメリカンでもない。北欧とかいろんなのが混ざってる。やり過ぎない引き算の思想がある、意図したというよりも結果的になのかも知れないが、、そもそも引き算の思想は日本のもの「侘び・寂び」。

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シンプルで美しいテーブルディスプレイ
とにかく、リスペクトしかございません。

PHOTO:MWL STORE at Heath Ceramics SF.

投稿日: 10月 09, 2016

EAMES HOUSE CA.

カテゴリー: Liberal Arts

5年前にEames Houseを訪ねました。
最ものリスペクトの対象であり、このご夫婦の生きざまは素敵です。
私には最終的に住宅が一番の興味の対象なのかもしれません。
その中のさらにキッチンとテーブルの上、食卓の一食を丁寧にするための暮らしの在り方とスタイル。
それを突き詰めて行きたいと思っています、一つのスタイルだけにこだわらず。

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歴史の遺跡であるはずなのですが、この当時は家のすぐ近くにこのサインのみでした、さすがです。引き算ですね、なんでも。それこそディテールが際立つってものです。

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まぁ、どきどきしながら歩いてきたら、あのレッド&ブルーはまぎれもなく、ずーと本で何回も見た、チャールズ&レイ・イームズの居所だったところ。出張中に亡くなったチャールズ、その10年後のまったく同じ日に亡くなったレイ、とても仲がよく、ユーモアあふれるクリエイティブを二人で創出し、世界に今も影響与えている。「最も重要な他者」の関係を生涯に渡って築きあげて行った。あまりにも素敵な場所であり、空間でありました。

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有名なイージーチェアとオットマン、住居の中は撮影できない。

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サンタモニカの海岸線の丘の上にある、景色は抜群だが木に覆われていて直接は見えないがそれがまた。

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本とか取材で見る光景はこれ、ブルーの下が正面入り口で、すぐ二階に上がる螺旋階段がありました。
滞在した1時間半ほどはもううなりっぱなしの、興奮状態、ずっと来たかったところで、まさか来れてしかも見ることができて、そして説明付きだったというありえないこと。

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建物の案内と説明をしてくれたエリック、ボランティアでした。

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私達のお店のビッツゥの什器もそうですが、スチールでありプレハブであるということが惹きつける、今建てるにはデザインイメージを加味しながら、時代にあった設計ができます、素材からあらゆることがですね。
もともとはCSH(CASE STUDY HOUSE)の♯8/1949年建築、「雑誌・Arts & Architectureのスポンサードで実施の実験的住宅建築プログラムでそのほとんどは西海岸・ロサンゼルスで28棟作られた」での登録です、アメリカといえど戦後の物資が不足し、ベビーブームが起こった時代の新しい住居提案だったわけです、工場でつくる家、つまりプレハブ、その考えをうまく具現化し、作っているのが、今の日本の大手ハウスメーカー、CSHは大きな影響を与え続けていますね。

PHOTO:MWL STORE 、EAMES HOUSE にて撮影。

投稿日: 10月 05, 2016

京都慕情・武田カオリ

カテゴリー: Liberal Arts

しばらく京都もの追いかけます。
残念なことに、販売の音源化はされていず、今の所予定も無いみたいです。貴重にもどなたかがテレビ音源から録音し、アップされているようです。ドラマの一番最後の美しい場面で毎回流れます。昔の歌ですが、最新の演奏技術と演奏スタイル、真に歌の上手い歌い手さんが歌うと、これだけ輝くというお手本。京の街並みがよぎる詞もいいですね、なかなか書けません。
「京都人の密かな愉しみ」11月にやっと新編が放映されるようです。知られていませんが素敵な賞をとった番組です。今年の「第32回ATP賞」グランプリですね、ATPとは、テレビ番組の質的向上を図ることによって、放送文化の発展と国民の文化的生活の向上に寄与することを目的としている団体。

投稿日: 10月 02, 2016

美しい、泉涌寺。

カテゴリー: Liberal Arts

京都にはたくさんの美しいお寺があります、そのお寺の中でも特別に美しいお寺。これは2年前の夏のこと。
泉涌寺(せんにゅうじ)日本で唯一の皇室の菩提寺、御寺(みてら)です。境内の一角から清水が涌きでたことから泉涌寺とされる。戦後までは一般人の立ち入りは出来ませんでした、そういう意味で今も貴重です。
紅葉で人が出る時期の直前、これからの2週間がゆっくりと堪能できます。別院・塔頭(たっちゅう)の雲龍院まで含めてとても美しい。美しいものが美しいです。

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全山への入り口、緩やかな坂ですが、ここからかなり歩きます。

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境内への入り口、大門(重要文化財)。入ってすぐ左の楊貴妃観音堂のご利益は「美人祈願」日本一美しい観音像という言われからです。

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大門から仏殿を望む、あえて正面に据えず右に寄せています、日本的な意識と美意識の根源。

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緩やかに下っているのも同様の意図があります。

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日本的寺院建築の中でも特別に美しい仏殿(重要文化財)。

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何も申し上げることはありません。

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松の美しさが際立っています。

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別院の雲龍院、「走り大黒天」がおられることで有名で、目の前で見れます。

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PHOTO:MWL STORE 御寺泉涌寺、別院雲龍院にて。

投稿日: 9月 29, 2016

ダージリン急行。

カテゴリー: Liberal Arts

紅茶。
ウエス・アンダーソンのダージリン急行/ロマン・コッポラとの秀作。お茶に入って行く前段にあったのはやはり紅茶でした。で、この映画で決定的なものになって、やはりいいなぁです。紅茶もお茶も好きなわけです、歴史や背景には素敵な自然が共存していますね。ウエスの才能に驚いたわけです。

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投稿日: 9月 27, 2016

お茶。

カテゴリー: Liberal Arts

知らずには済まされない。
お茶を学びに週末を利用し静岡に通ってます。土曜日のことです、お茶を扱うということはこのお店を始める構想当時から決めていたことでした。それも人との出会いがあったからです。産地の茶畑を見てからです、感動したのです。茶道や抹茶というよりも、日常の中にあるお茶つまり「煎茶」「紅茶」「番茶」のことですね、知れば知るほどとても面白い、日本のお茶、日本古来のお茶。これは金曜日に摘まれた、「一芯二葉」の考えにのっとり手摘みで摘まれたもの、もう秋ですが、まだ柔らかく、すごい香りが立っています。種類は「やぶきた」です。静岡で学ぶことは表面的ではなく本物で、皆さん産地や伝統と市場の将来を憂い、このままではだめだという気迫みたいなものがあります、また産地へのこだわりとプライドが。収穫はほとんど機械化、大規模化された製茶産業ではありますが、手摘み、手揉みが基本中の基本であり、それを体験してもらいたいということ、機械の工場の工程の説明も一通りのMADE BY HANDを体験し知ることでは全然理解吸収が違う、とおっしゃる。だから手摘み、手揉みの重要さをまず教えると。。。感動です。先進国で唯一のお茶生産国日本。その一大生産地の静岡が本気だった。まだ始まったばかり、これから時間をかけて、商品知識ではなく、本質の文化としての「茶」の「学び」です。

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PHOTO:MWL STORE