
3月 19, 2022
上野リチ

テラスの地下にあるヒルサイド・パントリーさんに、出来たころからよく行っていました。あらためて、普通にいい、モノがたくさんありました。素敵です。
この時、この瞬間にしか出来ないもの。
Graphical Art Designs 何年後かに意味が出てくる小北條の急須、ほんと今のうちにどうぞ。
山下達郎いわく、昔、ラジオ番組を始めて半年ほど経ったころ、もっとポピュラーな、大多数のほとんどが知っている曲をかけてくれ、と言われたという。それは自分の音楽観じゃないからと断り、降りたという。その達郎の曲は今やほとんどの人が知る曲となった。
私がとても好きな喋りをされる、田家(たけ)秀樹さん、喋りのやさしさや、知見からくる、話相手に対する、おもんばかる言葉遣いなど、とても素敵なしゃべりをする田家さん、そんな田家さんの番組 J-POP TALKIN が土曜の夜11時~12時までオンエアされています。その J-POP TALKIN の昨日の特集が JUJU さんの明後日16日に発売になる新しいアルバム「ユーミンをめぐる物語」でした。このアルバムは JUJU さんによる全曲ユーミンカバーであるのですが、アルバムの成り立ちというか始まりが違いました。昨日と来週の土曜の2回にわたる放送で、田家さんが JUJU さんに深くインタビューされています。そのインタビューの内容がさすがに田家さんだなと思いました。日本の音楽業界の色んな背景を知り知見のある、田家さんならではの質問や思いやりに溢れてた言葉が随所にありました。この土曜日のはすでに聞けませんが、後半は来週オンエアなので是非、お聞き逃しなくなく。
JUJU さんはこのアルバムを出すことを自ら思い立ち、ユーミンにお手紙(ラブレター)を、その思いをしたためて送ったといいます。断られることをも覚悟しながら送ったといいます。そして思いもよらず、ユーミンと松任谷正隆さんお二人からのお会いしたいとの連絡があったと言います。それからはこのアルバムの成り立ち、曲順とかアレンジとか色んなことを話しをしていき、アルバムのタイトルにあるように、プロデュースそのものが松任谷正隆&松任谷由実になったといいます。もちろん、このようなアルバムは今までにないですね。二人が揃って企画に加わったことはですね。公認のカバーアルバムです。
JUJU さんの中にある、音楽自分史で強烈に原体験し思い入れが、ひこうき雲からディライトスライトライキスのアルバムまでが、特に JUJU さんの中にあったと言います。だから、選んでいる曲はその期間の中から選ばれているそうです。そして JUJU さんが出していた曲のリストになかったものを正隆さんが一曲オファーしてきたといいます。「ひこうき雲」ですね、業界にはひこうき雲はカバーしてはならないという不文律があるとかないとかという、ユーミンだけが歌うことができる曲ということがあるとかないとか、本人がカバーされたがらないということがあるとかないとか、業界通にはあるそうですよ、それがオファーされて、とても嬉しかった言います。来週にひこうき雲のくだりの話があるそうです。
ここからは私の話ですが、私が初めてユーミンを知ったのは1976年の夏、UCLAの近くのキャンパスアパートメントに2か月ほど仲間7人で滞在していまして、留学で来ていた上智のやつと知り合いになり、その彼がある日、僕ら7人は全員関西で、その彼が東京じゃ今これと言って持ってきたのが、ユーミンの「ミスリム」のアルバムだった。当然知らなかった、追いかけていた音楽はイーグルスに始まる、レナードスキナード、テッドニュージェント、ディープパープルだったから、それらを見にきていたから、へぇー東京の学生って邦楽を聴くの、ってぐらいに思っていたが、そいつがあまりに色んなものにセンスが良かったから、なんかそのアルバムが強烈な印象として残っていた。そいついわく、バックバンドがすごいのよって。
帰国した翌年、松任谷正隆さんの「夜の旅人」が発売になる、それも直接は知らなくて、やはりUCLAに一緒に行った仲間でバンドやっているのがいて、学校に持ってきて、そいつが彼女と二人で、これいい、ってもってきた。やはり言ったのはバックがいいなぁって。レコードを買って聴いて、「荒涼」の大貫妙子に驚愕し、「煙草を消して」の多様性に驚き、「Hong Kong Night Sight」まだ返還前の香港に想いを馳せたのでした。とてもセンスのいいアルバムだとね。
それからですね、荒井由実から松任谷由実になったユーミンを深く追い始めたのは。ユーミンの話なら書けます。
ユーミン、音楽家歴が50年になりましたね。
投稿日: 3月 12, 2022
すでに絶版で、配信もありません。当時はビニールでもありました、というかそれが主流だった。この軽快な都会的な音が好きです。ストールン・モーメントという名曲のUFO版のボーカルをマーク・マーフィーが歌っていて、多分そこからの影響だと思われますが、同じくこのアルバムでもマークは数曲歌っています。特に「This Could Be The Start Of Something」がボーカルの立ち上がりが鳥肌ものにいい、ドラムとヴィブラフォンの掛け合いもとてもいい。曲名もいいですね、うちの店のテーマソングにしています。 2005年リリースの名作
素晴らしいコレクションでした。多分京都にはもっとあるから、京都で奥深いところを見てみたいものです。柳原良平はこの二人に習った生徒だったことを発見した。個人の見解ではありますが、京都時代よりも、ウィ-ン工房の時代の作品の方がキレっぷりがすごいですね、やはりホフマンに見られている意識があったのかなぁ。