「ティーファーム井ノ倉」のお茶。

奈良・月ヶ瀬の「ティーファーム井ノ倉」さまのお茶をお取り扱いさせていただけることになりました。とても嬉しいことであります。そして、やはり現地をお訪ねして、お話をお聞きしてまいりました。
奈良・大和茶、中でも月ヶ瀬地区。訪問させていただき、思いましたのは、なんか、すでに天から選ばれているエリアだなと思ったことでした、色んなものがありのままに、美しくある自然、起伏に富んだ丘陵の頂にある茶畑や、伺ったその日の気候の感じ、年間の降雨量が絶対的である茶畑背景からしても月ヶ瀬周辺の気候は茶園にとって、天から選ばれた地と感じたのでした。
今回は京都から入りました、京都から宇治周辺を抜けて奈良、柳生十兵衛の里、そして月ヶ瀬の郷へと続く道は、否が応でも、少しでも茶を志そうとする人間にとって、期待が膨らみすぎる、茶街道なのであります。
そして辿り着いたのが「ティーファーム井ノ倉」
辿り着くという感じが正しい特別感がありました。
11代目当主・井ノ倉光博さんは忙しく、今年最後のお茶を生産されておられました。
7ヘクタールの茶畑、ブレンドしていません。つまりウィスキーで言うと、シングルモルトっていうところでしょうか、希少です。自ずから生産量も限られてきます。そして、エコファーマーです。
日本各地の優れた、天から選ばれた茶園をお訪ねするにつけ、お話をお聞きするにつけ、思うのは、365日24時間ということ、とくに茶葉が育っている季節の間は1秒という単位で時間が動いています、大げさではなく、1秒という単位がお茶の品質や味覚に影響している、それを感じて生産に向かいあっておられるということです。
また、このような素敵な出会いに巡り合うことができました。そして、私たちの使命は産地と生産者さまの思いのこもった素晴らしく、「おいしい製品」を、正しく、最終の受け取りてとしての横浜の地のエンドユーザーさまに、その素晴らしさをお伝えすること、それ一点にあります。
丁寧を心掛けてまいります。

エコファーマーとは  eco+farmer
持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律(1999年制定)に基づいて認定された農業者。都道府県が定める指針に基づいて,持続性の高い農法とされる堆肥による土づくり,化学肥料・農薬低減技術を組み合わせて農業生産を行う農業生産者。

 

 

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PHOTO: MWL STORE、ティーファーム井ノ倉、ならじかん、より引用
TEA & TEA ARTS from MADE WITH LOVE STORE

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高峰秀子さんのライフスタイル。

ライフスタイルという言葉が日本にまだ無かった時代のライフスタイルを構築した人。女優・高峰 秀子さん。
今でこそ、当たり前のようにライフスタイルという言葉がありますが、この時代にはなかなかなかった、生きること、豊かになりたいということがまず優先され、価値観の上位にあったからだと思われます。たとえ豊かであったとしても、そこまで視点が行かなかった。未だに高峰さんにスポットが当たるのは、やはり心の豊かさがあってこそのことだろうと教えていただけるからですかね。
時代を超えて知るものを振り返り、スポットを当てることも大事で、同じ時代を生きているモノやコトから学ぶこともさることながら、過去の歴史の中にある学びに、おぉっていうものが多いように思うのですが、どうでしょうか。

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HEATH CERAMICS – SAN FRANCISCO CA.

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2~3年前のことです、サンフランシスコ ミッション・ディストリクトの街中に出来たヒースセラミックスの工房とショールーム・ショップとブルーボトルコーヒーが一緒にある夢みたいなところをお訪ねしました。(ヒースは日本では千駄ヶ谷のプレイマウンテンさんで販売されています。MWL STOREにはありません。)
ここ、私が思う理想郷、飲み物がサーブできて、とても(ここ大事)ゆったりとしていて、工房とショップが併設されているという、自分的にはお茶ですね。広い空間でこんなことできればいいですよね。
ヒースはとにかく好きなんです、森 正洋さんと同じ世代なので、活躍の始まりがですね、波佐見思想にも近い、こちらはサウサリートというベイエリア北部フリスコのとても美しい伝説の街に窯が創業されています。

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ゆったりとできる、コーヒーを飲める空間がある、壁の衣裳や椅子などへのこだわりも当然必要で非の打ちどころないものです。なんど見てもため息が出ます、仕方ない、こういうスタイルが好きなのだから。

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ヒースのストックヤードが見える。

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カトラリー、リネン、バッグ、レシピブック、おもちゃもあります。
だけど媚びずに自分たちの主張を通しています、そこです大事なのは、晴耕雨読。
カトラリーにデヴィッド・メラーの取り扱いもあります。デヴィッド・メラーはほんとうに素晴らしい。
イギリスとアメリカのミッドセンチュリーの出会い。

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カリフォルニア・ミッドセンチュリーモダンが圧倒する。
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この壁面のタイルだけを買いに実は5年ほど前に行ったのです、それがヒースとの出会い。

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ちゃんとFOLK & ARTもあります。

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ヨーロッパのインテリアショップと異なる感覚、でもいわゆるアメリカ・アメリカンでもない。北欧とかいろんなのが混ざってる。やり過ぎない引き算の思想がある、意図したというよりも結果的になのかも知れないが、、そもそも引き算の思想は日本のもの「侘び・寂び」。

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シンプルで美しいテーブルディスプレイ
とにかく、リスペクトしかございません。

PHOTO:MWL STORE at Heath Ceramics SF.

EAMES HOUSE CA.

5年前にEames Houseを訪ねました。
最ものリスペクトの対象であり、このご夫婦の生きざまは素敵です。
私には最終的に住宅が一番の興味の対象なのかもしれません。
その中のさらにキッチンとテーブルの上、食卓の一食を丁寧にするための暮らしの在り方とスタイル。
それを突き詰めて行きたいと思っています、一つのスタイルだけにこだわらず。

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歴史の遺跡であるはずなのですが、この当時は家のすぐ近くにこのサインのみでした、さすがです。引き算ですね、なんでも。それこそディテールが際立つってものです。

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まぁ、どきどきしながら歩いてきたら、あのレッド&ブルーはまぎれもなく、ずーと本で何回も見た、チャールズ&レイ・イームズの居所だったところ。出張中に亡くなったチャールズ、その10年後のまったく同じ日に亡くなったレイ、とても仲がよく、ユーモアあふれるクリエイティブを二人で創出し、世界に今も影響与えている。「最も重要な他者」の関係を生涯に渡って築きあげて行った。あまりにも素敵な場所であり、空間でありました。

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有名なイージーチェアとオットマン、住居の中は撮影できない。

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サンタモニカの海岸線の丘の上にある、景色は抜群だが木に覆われていて直接は見えないがそれがまた。

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本とか取材で見る光景はこれ、ブルーの下が正面入り口で、すぐ二階に上がる螺旋階段がありました。
滞在した1時間半ほどはもううなりっぱなしの、興奮状態、ずっと来たかったところで、まさか来れてしかも見ることができて、そして説明付きだったというありえないこと。

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建物の案内と説明をしてくれたエリック、ボランティアでした。

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私達のお店のビッツゥの什器もそうですが、スチールでありプレハブであるということが惹きつける、今建てるにはデザインイメージを加味しながら、時代にあった設計ができます、素材からあらゆることがですね。
もともとはCSH(CASE STUDY HOUSE)の♯8/1949年建築、「雑誌・Arts & Architectureのスポンサードで実施の実験的住宅建築プログラムでそのほとんどは西海岸・ロサンゼルスで28棟作られた」での登録です、アメリカといえど戦後の物資が不足し、ベビーブームが起こった時代の新しい住居提案だったわけです、工場でつくる家、つまりプレハブ、その考えをうまく具現化し、作っているのが、今の日本の大手ハウスメーカー、CSHは大きな影響を与え続けていますね。

PHOTO:MWL STORE 、EAMES HOUSE にて撮影。

木地処さとうの伝統こけし。

轆轤(ろくろ)を廻して作るこけし、作り手を工人(こうじん)と呼びます。東北の民芸品、伝統こけしには11の系統があります、佐藤さんのところは弥治郎系の流れ、宮城県白石市の弥治郎村というところが発祥、今は10人ほどしか作り手はおられない。さとうさんは福島県いわき市で製作されています。なんと言っても、時間がかかる、熟練と感性が一つに凝縮される、必ず作った人の名前が入っています、工人と呼ばれるゆえん。佐藤家の次男、4代目佐藤裕介さんが作った、グラデーションこけし、新しさの中にも弥治郎系伝統のベレー帽のようなラインが特徴になっています、やさしい表情が魅力。小さなこけしに作り手のすべてが注がれる、木選びから絵付けまで、ものづくりのすべての工程を一人でするというところに、その魅力があります。大事にしたい日本人の心、東北を代表する工芸品。日本人の心の拠り所、一家に一つはこけしを。

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集中する、裕介さん。

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東北のこけし、11系統の全容。
作り手、担い手が減少し続けるこけし工人、その中で家族全員が作り手である、さとうさんのところはとても珍しく、家族で脈々と受け継ぐ伝統、そこにさとうさんのこけしの魅力があります。

PHOTO:MWL STOREが木地処さとうの工房で撮影
FOLK ART HAND and MADE WITH LOVE

イサム・ノグチのモエレ沼公園。

昔、とは言っても10年少しでしょうか、北海道全体を走破という計画をしてとりあえず4年連続4つぐらいにわけてタンデムでバイクツーリングしていました。夏休みの恒例で7月の下旬を限定して、北海道の緑が一番美しい時期に行く!と、ですね、北や東に行くと7月と言えど、北海道は南の人にとっての突然の冬が、しかもバイクで一日何百キロも走ると、夏になっていた体感にはその冬な寒さ、雨や嵐が突然一日に何回も来ることに、こたえたものでした、自然が厳しくてあたりまえの北海道。網走の「やまね工房」さんの道産子の動物たちへの思いもこの頃のものなのでしょう。稚内から渡るフェリーから見た、利尻・礼文のロシアな風景もとても印象に残っています。

で、もって、札幌モエレ沼公園、基本設計イサム・ノグチ、日本で一番好きな公園、色々なインスピレーションがもらえるパワースポットです、 その頃のアーカイブスから。青一の草月流の草月会館の「天国」もすごいですけれども、丹下さんとイサムさんの共作で、あそこもやはり石と硝子と金属のモダンな表情はとんでもない。そしてモエレ沼公園、世界に誇れるもの。自動販売機はイサムさんの意思により無いし、駐車場も極力遠ざけているし、ありがちな目を覆いたくなるようなサインのたぐいもまずありません。

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ルーブルのあれにヒントを得ています、ルーブルよりこっちの方が素敵ですこれは正面玄関から見たところ。

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ガラスのピラミッド内部、系統的造形美。

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香川県から来ている石、大阪城築城などにも使われたもの、庵治石(あじいし)とかも入っているんでしょう、さび石っていう部分が。私はこの石が好きで。。。いつか使いたい対象。

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香川県の石、日本で一番美しい花崗岩を産出するところでもありますが、もっとそれを生かして、こういう風に使って欲しい、住宅とか公共施設にも、もっともっとね。自然を生かしたいもの。 日本にはいいものがまだまだいっぱいあります。

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オゼキのランプ、こういう空間で見るとまた格別です。イサムのデザインです、ま、はるかの昔から好きでMWL STOREにもおきたいとずっと思っているのですが、、どれにしようかと悩んで早一年、まだ決めかねています、とても大事な要素であるだけに。このオゼキさんもまた中部日本の秀逸ですよ。

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標高62mのモエレ山

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その上からの眺め、札幌全体も見渡せる、この日は風が強くて気持ちよかった。
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左アクアプラザ、中央にテトラマウンド、右の丘がプレイマウンテン 素晴らしい配置。

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モエレ沼公園で好きなポイント オブ ビューって聞かれると私はここです、木の植え込みからプレイマウンテンを見るところ、美しい、グランドオープンして10年以上だけれど、イサムさんが言っていたようにまだまだ、自然との一体感があと10年20年かかって本物になるのでしょう、人の手が少し、ほんの少し入って維持されながら、日本の素晴らしい財産ですね。北海道だから、ならでは、出来たものですね。美しいものが美しい。

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POHOTO:MWL STORE ARCHIVES

 

立原正秋(たちはら まさあき)

20年前に発行されていた「太陽」という雑誌、当時のどんな雑誌よりも私には洒落ていて。立原正秋の存在はテレビドラマなどの脚本で知ってはいたものの、その小説の作風とは異なる、器と食にこだわりきった、男っぽい生き様は20年前の私に少なからぬ影響を与えていました。自分の中の器と食に対する考えはこの人の影響を受け、固まっていったし、それが基本となっています。立原正秋、鎌倉、器、魚、静なる佇まいのある暮らしは、鎌倉でなければならなかった、最後の鎌倉文士と言われたゆえんでありました。

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着流しに「さかな」一見不自然なように見えるが、おそらくこのままの人だったのだろう。何かで貰うか買うかでひょいと持ち帰ったというような。。。

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今も心に残る言葉
「私に焼物を見る目があるわけではない。ただ、物事には最低の基準というものがあり、それが見えれば、私は対象を認めることにしている、といっただけの話である。」

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終(つい)の暮らしを鎌倉・梶原山の高みに「東ヶ谷山房」と名付けた住まいを建て過ごした。
鎌倉文士が文士らしく生きた最後の人。

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料理と器、池波正太郎さんの食に対する思い、小説の作風も好きですが、立原さんは自ら料理を作って、自からの美の世界の器を使って盛って食べたという、美観の極致まで到達した人、そこが惹きつける要素。

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この五目飯など、なんともまあ、うまそうでは。。。

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モノのあはれ、佇まいの美しさと食のあり方、何がどう良いのか、無知な自分を導いてくれた。

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結局、立原さんが歩いた後をトレースしているとも言える。何を思い何を見つけていたのだろうかと思いをめぐらして。

PHOTO:雑誌・太陽、他。

京都慕情・武田カオリ

しばらく京都もの追いかけます。
残念なことに、販売の音源化はされていず、今の所予定も無いみたいです。貴重にもどなたかがテレビ音源から録音し、アップされているようです。ドラマの一番最後の美しい場面で毎回流れます。昔の歌ですが、最新の演奏技術と演奏スタイル、真に歌の上手い歌い手さんが歌うと、これだけ輝くというお手本。京の街並みがよぎる詞もいいですね、なかなか書けません。
「京都人の密かな愉しみ」11月にやっと新編が放映されるようです。知られていませんが素敵な賞をとった番組です。今年の「第32回ATP賞」グランプリですね、ATPとは、テレビ番組の質的向上を図ることによって、放送文化の発展と国民の文化的生活の向上に寄与することを目的としている団体。

美しい、泉涌寺。

京都にはたくさんの美しいお寺があります、そのお寺の中でも特別に美しいお寺。これは2年前の夏のこと。
泉涌寺(せんにゅうじ)日本で唯一の皇室の菩提寺、御寺(みてら)です。境内の一角から清水が涌きでたことから泉涌寺とされる。戦後までは一般人の立ち入りは出来ませんでした、そういう意味で今も貴重です。
紅葉で人が出る時期の直前、これからの2週間がゆっくりと堪能できます。別院・塔頭(たっちゅう)の雲龍院まで含めてとても美しい。美しいものが美しいです。

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全山への入り口、緩やかな坂ですが、ここからかなり歩きます。

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境内への入り口、大門(重要文化財)。入ってすぐ左の楊貴妃観音堂のご利益は「美人祈願」日本一美しい観音像という言われからです。

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大門から仏殿を望む、あえて正面に据えず右に寄せています、日本的な意識と美意識の根源。

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緩やかに下っているのも同様の意図があります。

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日本的寺院建築の中でも特別に美しい仏殿(重要文化財)。

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何も申し上げることはありません。

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松の美しさが際立っています。

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別院の雲龍院、「走り大黒天」がおられることで有名で、目の前で見れます。

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PHOTO:MWL STORE 御寺泉涌寺、別院雲龍院にて。

剣菱。

先日の戸田竹芸店さんのカゴのお話に関連した、周辺エリアの深堀話をします。場所は兵庫県神戸市の六甲山を越えた裏手の話。山田錦です。

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阪神間モダニズムの中核を成した、豊かな灘五郷の醸造家たち。
灘五郷とは今津郷、西宮郷、魚崎郷、御影郷、西郷、の神戸阪神に渡る酒造地であり、近代清酒醸造の技術を確立したエリアで日本酒のメッカと呼ばれています。神戸阪神の豊かな文化の背景には全国に酒を売り、豊かになった醸造家たちが文化的に与えた影響が大きいと言われます。そんな優れた酒が多い灘五郷の酒の中でも私は「剣菱」に特別な感情があります、記憶に残っているのはその端正なラベルでありました、酒のラベルというのはコテコテの漢字のものが多い、とくにその時代、今でこそ多様性がありますが、私が育った当時の日本酒のラベル、酒を飲まない年齢なのに、そのラベルデザインの記憶だけがやけに残っていました、なんかカッコイイなぁです。剣菱酒造はなんと500年の歴史がある酒です、古いスコッチウィスキーの蒸留所ですら1700年代後期だから、これはすごい、司馬遼太郎さんの小説「竜馬がゆく」その中にも酒のブランド名であるはずの「剣菱」が出てくる場面があります、小説を読んでいて、見逃さずに気づいた、父の晩酌からの記憶です、あっ、父が飲んでる酒だと、父の口癖は「酒は剣菱」でした。500年の歴史はとてつもなく長い、だから、あろうことか広辞苑で剣菱と引くと、他の意味とともに酒の名前として出てくる、これは他にないエピソードでもあります。
剣菱はもともとの出は「丹醸」の酒、つまり伊丹で醸造した酒で、その丹醸という言葉だけで高品質を意味していた時代があり、その名残りで丹醸という言葉が今も残っています。
「山田錦」神戸の北の背景で作られる最も酒に適した米と言われています、山田錦種の酒米の全国生産の8割を兵庫、神戸、播州エリアが占めています、なぜ「山田錦」なのか、それは今も全国酒品評会において安定的に上位入賞するのが、山田錦を使った酒であるからです。なぜ山田錦かの二番目の理由は六甲山系から流れ落ちる伏流水にあると言われています。灘の酒が美味い理由の2、わずか、500メートル四方にだけ湧く「宮水」。語源は西宮の水、やはりこれも六甲山系から降りた水が御影石などの花崗岩層や海に近い西宮の貝殻層で濾過され、
微妙な塩分と混じり、リンの含有量が多く、鉄分が少ない、酒に合う高度の硬水が誕生していて、奇跡の水と呼ばれる、これも山田錦と同様に宮水使用の酒が品評会において高い成績を収めたものが背景となっています。「山田錦」「宮水」は灘五郷における美味い酒の一つの構成要素となっていったわけです。
そして丹波杜氏の存在、「灘のお酒はどなたがつくる、おらが自慢の丹波杜氏」とも言われ、伝統製法の背景には丹波の酒造り伝承の高い杜氏の技術がありました。
「剣菱」はそのキレから男の酒と呼ばれています。
阪神間モダニズムをつくる日本酒醸造、日本酒は文化であります。
「播州米に宮水、丹波杜氏に六甲颪(ろっこうおろし)、男酒の灘の生一本」

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PHOTO:剣菱酒造株式会社より引用