イサム・ノグチのモエレ沼公園。

昔、とは言っても10年少しでしょうか、北海道全体を走破という計画をしてとりあえず4年連続4つぐらいにわけてタンデムでバイクツーリングしていました。夏休みの恒例で7月の下旬を限定して、北海道の緑が一番美しい時期に行く!と、ですね、北や東に行くと7月と言えど、北海道は南の人にとっての突然の冬が、しかもバイクで一日何百キロも走ると、夏になっていた体感にはその冬な寒さ、雨や嵐が突然一日に何回も来ることに、こたえたものでした、自然が厳しくてあたりまえの北海道。網走の「やまね工房」さんの道産子の動物たちへの思いもこの頃のものなのでしょう。稚内から渡るフェリーから見た、利尻・礼文のロシアな風景もとても印象に残っています。

で、もって、札幌モエレ沼公園、基本設計イサム・ノグチ、日本で一番好きな公園、色々なインスピレーションがもらえるパワースポットです、 その頃のアーカイブスから。青一の草月流の草月会館の「天国」もすごいですけれども、丹下さんとイサムさんの共作で、あそこもやはり石と硝子と金属のモダンな表情はとんでもない。そしてモエレ沼公園、世界に誇れるもの。自動販売機はイサムさんの意思により無いし、駐車場も極力遠ざけているし、ありがちな目を覆いたくなるようなサインのたぐいもまずありません。

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ルーブルのあれにヒントを得ています、ルーブルよりこっちの方が素敵ですこれは正面玄関から見たところ。

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ガラスのピラミッド内部、系統的造形美。

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香川県から来ている石、大阪城築城などにも使われたもの、庵治石(あじいし)とかも入っているんでしょう、さび石っていう部分が。私はこの石が好きで。。。いつか使いたい対象。

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香川県の石、日本で一番美しい花崗岩を産出するところでもありますが、もっとそれを生かして、こういう風に使って欲しい、住宅とか公共施設にも、もっともっとね。自然を生かしたいもの。 日本にはいいものがまだまだいっぱいあります。

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オゼキのランプ、こういう空間で見るとまた格別です。イサムのデザインです、ま、はるかの昔から好きでMWL STOREにもおきたいとずっと思っているのですが、、どれにしようかと悩んで早一年、まだ決めかねています、とても大事な要素であるだけに。このオゼキさんもまた中部日本の秀逸ですよ。

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標高62mのモエレ山

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その上からの眺め、札幌全体も見渡せる、この日は風が強くて気持ちよかった。
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左アクアプラザ、中央にテトラマウンド、右の丘がプレイマウンテン 素晴らしい配置。

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モエレ沼公園で好きなポイント オブ ビューって聞かれると私はここです、木の植え込みからプレイマウンテンを見るところ、美しい、グランドオープンして10年以上だけれど、イサムさんが言っていたようにまだまだ、自然との一体感があと10年20年かかって本物になるのでしょう、人の手が少し、ほんの少し入って維持されながら、日本の素晴らしい財産ですね。北海道だから、ならでは、出来たものですね。美しいものが美しい。

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POHOTO:MWL STORE ARCHIVES

 

立原正秋(たちはら まさあき)

20年前に発行されていた「太陽」という雑誌、当時のどんな雑誌よりも私には洒落ていて。立原正秋の存在はテレビドラマなどの脚本で知ってはいたものの、その小説の作風とは異なる、器と食にこだわりきった、男っぽい生き様は20年前の私に少なからぬ影響を与えていました。自分の中の器と食に対する考えはこの人の影響を受け、固まっていったし、それが基本となっています。立原正秋、鎌倉、器、魚、静なる佇まいのある暮らしは、鎌倉でなければならなかった、最後の鎌倉文士と言われたゆえんでありました。

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着流しに「さかな」一見不自然なように見えるが、おそらくこのままの人だったのだろう。何かで貰うか買うかでひょいと持ち帰ったというような。。。

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今も心に残る言葉
「私に焼物を見る目があるわけではない。ただ、物事には最低の基準というものがあり、それが見えれば、私は対象を認めることにしている、といっただけの話である。」

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終(つい)の暮らしを鎌倉・梶原山の高みに「東ヶ谷山房」と名付けた住まいを建て過ごした。
鎌倉文士が文士らしく生きた最後の人。

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料理と器、池波正太郎さんの食に対する思い、小説の作風も好きですが、立原さんは自ら料理を作って、自からの美の世界の器を使って盛って食べたという、美観の極致まで到達した人、そこが惹きつける要素。

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この五目飯など、なんともまあ、うまそうでは。。。

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モノのあはれ、佇まいの美しさと食のあり方、何がどう良いのか、無知な自分を導いてくれた。

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結局、立原さんが歩いた後をトレースしているとも言える。何を思い何を見つけていたのだろうかと思いをめぐらして。

PHOTO:雑誌・太陽、他。

京都慕情・武田カオリ

しばらく京都もの追いかけます。
残念なことに、販売の音源化はされていず、今の所予定も無いみたいです。貴重にもどなたかがテレビ音源から録音し、アップされているようです。ドラマの一番最後の美しい場面で毎回流れます。昔の歌ですが、最新の演奏技術と演奏スタイル、真に歌の上手い歌い手さんが歌うと、これだけ輝くというお手本。京の街並みがよぎる詞もいいですね、なかなか書けません。
「京都人の密かな愉しみ」11月にやっと新編が放映されるようです。知られていませんが素敵な賞をとった番組です。今年の「第32回ATP賞」グランプリですね、ATPとは、テレビ番組の質的向上を図ることによって、放送文化の発展と国民の文化的生活の向上に寄与することを目的としている団体。

美しい、泉涌寺。

京都にはたくさんの美しいお寺があります、そのお寺の中でも特別に美しいお寺。これは2年前の夏のこと。
泉涌寺(せんにゅうじ)日本で唯一の皇室の菩提寺、御寺(みてら)です。境内の一角から清水が涌きでたことから泉涌寺とされる。戦後までは一般人の立ち入りは出来ませんでした、そういう意味で今も貴重です。
紅葉で人が出る時期の直前、これからの2週間がゆっくりと堪能できます。別院・塔頭(たっちゅう)の雲龍院まで含めてとても美しい。美しいものが美しいです。

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全山への入り口、緩やかな坂ですが、ここからかなり歩きます。

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境内への入り口、大門(重要文化財)。入ってすぐ左の楊貴妃観音堂のご利益は「美人祈願」日本一美しい観音像という言われからです。

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大門から仏殿を望む、あえて正面に据えず右に寄せています、日本的な意識と美意識の根源。

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緩やかに下っているのも同様の意図があります。

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日本的寺院建築の中でも特別に美しい仏殿(重要文化財)。

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何も申し上げることはありません。

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松の美しさが際立っています。

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別院の雲龍院、「走り大黒天」がおられることで有名で、目の前で見れます。

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PHOTO:MWL STORE 御寺泉涌寺、別院雲龍院にて。

ダージリン急行。

紅茶。
ウエス・アンダーソンのダージリン急行/ロマン・コッポラとの秀作。お茶に入って行く前段にあったのはやはり紅茶でした。で、この映画で決定的なものになって、やはりいいなぁです。紅茶もお茶も好きなわけです、歴史や背景には素敵な自然が共存していますね。ウエスの才能に驚いたわけです。

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PHOTO:DARJEELING EXPRESS

お茶。

知らずには済まされない。
お茶を学びに週末を利用し静岡に通ってます。土曜日のことです、お茶を扱うということはこのお店を始める構想当時から決めていたことでした。それも人との出会いがあったからです。産地の茶畑を見てからです、感動したのです。茶道や抹茶というよりも、日常の中にあるお茶つまり「煎茶」「紅茶」「番茶」のことですね、知れば知るほどとても面白い、日本のお茶、日本古来のお茶。これは金曜日に摘まれた、「一芯二葉」の考えにのっとり手摘みで摘まれたもの、もう秋ですが、まだ柔らかく、すごい香りが立っています。種類は「やぶきた」です。静岡で学ぶことは表面的ではなく本物で、皆さん産地や伝統と市場の将来を憂い、このままではだめだという気迫みたいなものがあります、また産地へのこだわりとプライドが。収穫はほとんど機械化、大規模化された製茶産業ではありますが、手摘み、手揉みが基本中の基本であり、それを体験してもらいたいということ、機械の工場の工程の説明も一通りのMADE BY HANDを体験し知ることでは全然理解吸収が違う、とおっしゃる。だから手摘み、手揉みの重要さをまず教えると。。。感動です。先進国で唯一のお茶生産国日本。その一大生産地の静岡が本気だった。まだ始まったばかり、これから時間をかけて、商品知識ではなく、本質の文化としての「茶」の「学び」です。

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PHOTO:MWL STORE

Tea & Tea Arts

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少し前のことです。夏休みを利用して、Tea & Tea Arts の理解を深めるべく常滑と萬古焼(ばんこやき)の窯元さんやお茶の産地をそれぞれお訪ねする旅をしました。その折に常滑市の盛田醸造に立ち寄りました。そう、SONYのルーツの盛田家です、今も続く立派な醸造屋さんです。そのSONYのファウンダー盛田昭夫さんの偉業を伝える記念館が横にあって、かなり心動かされました。日本の産地を回っていますといろんな再発見の場に立ち会うことが出来ます。それはそれでまた影響を受けるわけで…この急須は萬古焼です、お茶は道具、つまりTea Artsがあって初めて完成されます、ほんとうにおいしいお茶のひととき、日本人の心 の拠り所 に出会う旅はつづきます、お茶とTea Arts 。間も無く店頭に並びます、美しいと思いません?

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PHOTO:南景製陶園
PHOTO:常滑のAkio Morita Library にて撮影し引用

ON KAWARA

商品紹介のアップだけではなく、気になっているコト&モノの紹介も挟まさせていただきます。
結局、それやあれやが影響してモノを選ぶ目になっております。

河原 温

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PHOTO: ON KAWARA SILENCE

FOLK, ART, HAND / MWL STORE YOKOHAMA

 

Design Research Unit 1942-72

学びは歴史の中にしかない、というのが私の持論です。
「Design Research Unit」 イギリスのミッドセンチュリーの時代に存在した、デザインから都市計画までをデザインを元に社会的存在意義を提起し続けた集団。このユニットのワークにとても影響を受けています。
今も英国国鉄やロンドン地下鉄が美しいのはこの人たちの功績によるものが大きい。デザインやサイン、ランドスケープや構造のあり方など、社会性、公共性を俯瞰の目でデザインしていると言えます。
この2枚目の写真の言い切った言葉など特に好きです。
そういう意味で、帝都高速度交通営団時代の東京メトロも素晴らしい仕事をたくさんしています、東京都がそのほとんどの持ち主であるという公共性から考えると、全国にある都市交通のあり方として傑出していました。銀座線や千代田線の美しさ、駅やホーム、電車ですね、今もとても素晴らしいと思います。歴史の中に存在する学びはそんなところにたくさん隠れています。地下鉄だったので銀座線が空襲を免れたというのは大きいですね。
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