自分が今までやってきたことは美と出会う旅だったと言える。
小林秀雄は桜を愛した。弘前城址、高崎城址、盛岡の石割桜(今年はここにこの時期に行く)甲州・山高実相寺の神代桜、、、晩年は毎年、各地の古木、名木を七分咲きの頃を見計らって訪ね歩き、自宅(鎌倉・山の上の家)の庭にも枝垂桜や普賢象、山桜など数株を植えて楽しみにしていた。
本居宣長は、生前に自らの墓を設計し、そこに山桜を植えるよう指示していた。小林の代表作「本居宣長」はそんな話から始まる。。。(本文中より)
自分が今までやってきたことは美と出会う旅だったと言える。
小林秀雄は桜を愛した。弘前城址、高崎城址、盛岡の石割桜(今年はここにこの時期に行く)甲州・山高実相寺の神代桜、、、晩年は毎年、各地の古木、名木を七分咲きの頃を見計らって訪ね歩き、自宅(鎌倉・山の上の家)の庭にも枝垂桜や普賢象、山桜など数株を植えて楽しみにしていた。
本居宣長は、生前に自らの墓を設計し、そこに山桜を植えるよう指示していた。小林の代表作「本居宣長」はそんな話から始まる。。。(本文中より)
十膳入りの花見箸
お弁当ようじ
竹の菜箸
いずれも京都洛中・公長齋小菅
PHOTOS:MWL STORE
公長齋小菅のガラスに竹を巻いた花器、大と小がございます。
この手のものではこれが一番です、いろんなものをたくさん見て歩きましたが、デザイン、品質、価格において高いバランスにあります。何をいけたとしても一つの表情と佇まいを演出します。洋でも和でもお玄関でもお台所でもその美しさに心が和みます、だれが見たとしても。
生活にふだん花を添える。
花器はこれから花の美しい季節を迎えますから、厳選したのがいくつか入ってまいります。
特別な花器、特別な花でなく、日常を表現したく思います。
美しいものが美しい
石川町のMWL STOREです
あらためて春の撮り直し。
今までと同じように見えますが実は和紙を変更しています、今回下に敷いた和紙は「能登仁行和紙」のとにぎょうわし、素材を活かした和紙づくりをされています。
これに挟まれているのはなんと「さくら貝」さくらの花びらのようにも蝶々にも見えますよね。貝ですよ貝、現物も見ましたがなんともまあかわいいのです、日本の美の原点とも言える、色といいこのかわいい大きさといい、それを山で採ってきた素材で和紙をすいて入れ込むという、なんというクリエイティブなんでしょうか。。。
以前伝統工芸青山スクエアの催しで出会いました、こんな美しいものが残っているのです。
一目惚れです。春になれば絶対にこれを使おうと、決めていました。感動は日本の各地にあります。
仁行和紙、覚えておいてくださいね。
本年分は4月7日で完売しました、また来年
休みを利用して新宿パークハイアット東京のピークラウンジに行ってきました。さすがに副都心41階の夕暮れの景色ともなると素敵ですね。慌ただしい日常からの乖離です。
マンハッタンと見紛うばかりです。ティーファーム井ノ倉さんのお茶がメニューにあり、サーブされていますので体験するためにも来ました。ゆっくりゆったりな気分にさせていただきました。
サーブするコトがあってモノが生きてくるという時間、大切にしたいものです。
勉強になりました。
PHOTOS:MWL STORE
いつもありがとうございます。
お陰様で昨日20日を持ちまして「春の急須展」を、つつがなく終了させていただきましたことをご報告させていただきます。
期間中は沢山のお客様にご来店いただきましたこと、色んな新しいご縁もありましたこと、色んなお客様にお教えいただきましたことを大変嬉しく思っております。また急須展の開催にあたりましては関係者の皆様にも大変なご協力をいただきましたことをこの場をおかりしまして心から感謝とお礼を申し上げます。
私どもはまだ始まって9ヶ月ほどでございます、まだまだ未熟でございます。
これからも学びを続けて、丁寧に、豊かな背景を持つこの石川町の地元で愛されるお店を目指して、さらに新しい提案を行ってまいりたいと思っております。
これからもご贔屓のほどを何卒宜しくお願い申し上げます。
石川町 MWL STORE 店主敬白
北龍・梅原タツオさんの急須。
世界の食の先端では日本の「うまみ」に気づき始めている人たちがいます。簡単に言えばお出汁の文化、日本人の好む、昆布や鰹節に似たアミノ酸的な味が由来する味のことですね、欧米の人はそれを日本の独特の味覚として好きと嫌いに大きく別れてしまうのが今までで、むしろ好きじゃないが多いようにも。「うまみ」という言葉、例えば英語にそれを直接的に訳す言葉はありませんでした。それが今やUMAMIというそのままの解釈で言葉になり、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンでひとり歩き始めています。顕著な例としてはUMAMI BURGERや日本式ラーメンの人気などがあります、もろろん寿司や日本食そのものの人気も、そこでは欧米の人が今まで日常の中であまり感じていなかった、「うまみ」に注目が集まっています。うまみがうまいと感じ始める人がたくさん出てきたということです。うまみとはお茶の成分でいうとテアニンというもので、それは60〜70度ぐらいの湯温としては比較的低温で出てくる味の成分、これこそが日本の味覚の感性というものです。茶の成育段階においても特別な方法を採ることによってそれを高めることが出来ていて上級な日本茶の成育の手法です。それが日本の緑茶の価値観を構成しています。
つまり、それに気づき始めた前出の欧米の先端都市の人々であるわけです。正確には肉のうまみやラーメン、寿司のうまみとは異なるお茶のうまみであるわけですが、お茶のうまみは植物性由来のうまみであるが故に繊細で奥深い「うまみ」がそこにあります。茶の中でも煎茶に多くある「うまみ」の世界。日常にあるとても繊細な煎茶のうまみ、やっと欧米の人たちが気づき始めたのです。それはお茶の作り手の人たちが日々丹精込めた土や環境、天から与えられしもの、日頃の手入れから生まれて、正しく製品にされて行く、日本独特の品質や生産者の方々の真面目さがあることを忘れてはなりません。
そして最終テーブルの上にある美味しいお茶を構成するのは、「水・葉・茶器」です。
そういう意味で、この梅原タツオさんの急須は美味しいお茶を淹れるためのスタンダードであり、不可欠な構成要因であるわけでございます。(SOLD OUT)
急須展は明日まで。
MWL STORE made with love
PHOTOS:MWL STORE
煎茶を知るために、中国茶を学びに来ています。
哲学の域にまで達した日本の茶
「和・敬・清・寂」
極めれば、技は道に通ず
茶葉(ちゃよう)も急須も、極めれば道
美味しいものを美味しくいただくために
ただそれだけなのであります。
常滑などと共に六古窯の一つに数えられる瀬戸。
瀬戸もの・一里塚地区にあるため一里塚であって、瀬戸で代々作られてきたものを作っているので本業であり本業の窯という意味です。この模様は「麦藁手(むぎわらで)」茶碗などに縦に線条を何本も引いた模様のあるものを言います。内にも外にも線を引くというよりも片方の方が全体のバランスを見た時にデザインとしての完成度はいいと僕は思っています。LESS IS MORE 素朴が極まっています、しかしながら絵柄の線引き模様は難しく、まさしく熟練した経験が必要であり、その熟練具合により1日に何個を描けるかということになります。日常使いの瀬戸民藝の歴史が残る作品。そのため分業になっているところが多いようです、必然的にそうなるようにも思えてきます。ろくろはろくろで、絵付けは絵付けという風に、素材の土も赤っぽいものをよく見ます、やはり採れる産地の影響ですが、ここ一里塚はこのように白いです、しかも美しい白さ、肌白に乗る綺麗な色と線は歴史のある、ほっこり系の代表柄から、モードな表情すら漂わせているように僕は解釈しています。そして一里塚の特徴として、すべての工程を一人でこなしておられます、「水野雅之」さんです。分業でなく一人でこなす特徴は一人の意思が作品として入り込み完成されます、一人の人の心が入るということ、少なくともろくろの工程と、線引きの中心に線を集めるこの難しく、息を呑むような工程に。この器への魂が注入される、そのように思えてならないのです。素朴な「むぎわら」を思わせる伝統柄が時代を超えてモードになる瞬間を見ました。今現在を作陶されている作家さんを大事に紹介してまいりたい、そんなあれこれを思うと決して高い価格のものではない、むしろ価値が価格を超えている作品(製品)だと思うのです、数年で満足なものは作れませんからね、今時そんなものなかなかない、それこそが民衆の芸術たる伝統なのかなぁと、僕は解釈しています。
とにかくろくろの上手さは傑出されています。
この小さな湯呑み、くびれが手に持つとしっくりときて、美しい表情になっています。
青と赤を軸とした線を描く、若い二人がスタートする民藝使いには最適と思い、お取扱いさせていただきました。民藝の中でも伝統的でありながらも今を感じさせる模様といいますか、馬の目もそうですが一里塚さんはなんかそれを感じさせて下さいますね。和柄なんだけど北欧っぽい、絵付けの到達点なんでしょうか。自分が少年・少女であった頃のグラフィックスを想う、ような色であり素朴で純粋な絵柄を二人のスタートで使うってのは大事なんだよなぁ。。。
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