投稿日: 3月 19, 2017

UMAMI

カテゴリー: お取り扱い商品

北龍・梅原タツオさんの急須。
世界の食の先端では日本の「うまみ」に気づき始めている人たちがいます。簡単に言えばお出汁の文化、日本人の好む、昆布や鰹節に似たアミノ酸的な味が由来する味のことですね、欧米の人はそれを日本の独特の味覚として好きと嫌いに大きく別れてしまうのが今までで、むしろ好きじゃないが多いようにも。「うまみ」という言葉、例えば英語にそれを直接的に訳す言葉はありませんでした。それが今やUMAMIというそのままの解釈で言葉になり、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンでひとり歩き始めています。顕著な例としてはUMAMI BURGERや日本式ラーメンの人気などがあります、もろろん寿司や日本食そのものの人気も、そこでは欧米の人が今まで日常の中であまり感じていなかった、「うまみ」に注目が集まっています。うまみがうまいと感じ始める人がたくさん出てきたということです。うまみとはお茶の成分でいうとテアニンというもので、それは60〜70度ぐらいの湯温としては比較的低温で出てくる味の成分、これこそが日本の味覚の感性というものです。茶の成育段階においても特別な方法を採ることによってそれを高めることが出来ていて上級な日本茶の成育の手法です。それが日本の緑茶の価値観を構成しています。
つまり、それに気づき始めた前出の欧米の先端都市の人々であるわけです。正確には肉のうまみやラーメン、寿司のうまみとは異なるお茶のうまみであるわけですが、お茶のうまみは植物性由来のうまみであるが故に繊細で奥深い「うまみ」がそこにあります。茶の中でも煎茶に多くある「うまみ」の世界。日常にあるとても繊細な煎茶のうまみ、やっと欧米の人たちが気づき始めたのです。それはお茶の作り手の人たちが日々丹精込めた土や環境、天から与えられしもの、日頃の手入れから生まれて、正しく製品にされて行く、日本独特の品質や生産者の方々の真面目さがあることを忘れてはなりません。
そして最終テーブルの上にある美味しいお茶を構成するのは、「水・葉・茶器」です。
そういう意味で、この梅原タツオさんの急須は美味しいお茶を淹れるためのスタンダードであり、不可欠な構成要因であるわけでございます。(SOLD OUT)

急須展は明日まで。
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