岩瀬弘二さんの急須、取っ手の丸いデザインが特徴的です。
容量は大きめの350ccほど、素材の絹のような滑らかさや丸みが特徴であり、気持ち良さでもあります。
どこかしらモダンな表情があります、そこが選んだ理由です。
デザインが完成している。
今回の急須展で急須を選ぶテーマにしているのはモダンです。ただ伝統の再現や継承だけでなくその個体にモダンな表情を宿しているかにありました。
常滑のかなりの量の急須の中からテーマに基づいて選んでいます、何が正しいかと言えば、すべてが正しいと言えると思います、しかしながら今回はこのテーマで目利きとしたということでございます。急須を語る切り口はいくらでもあります、その素材や、お茶そのもの茶葉と素材としての土との相性、焼成方法、色、形状、サイズ、茶漉しの形状、などなど。今はそれらすべてを念頭に入れながらの形状をテーマとして、目的は「お茶でも一服」の世界を楽しむことの全体最適、をバランスしたもので選ばせていただきました。出会いがあり、この奥深い急須の世界の学びは終わりなく続いてまいります。美しいものが美しい。
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