投稿日: 4月 10, 2017

SF ミッションディストリクト 18th ストリート

カテゴリー: Liberal Arts

サンフランシスコにおいても一番ヒップなエリアになったミッションディストリクト、中でも18th Street沿いは歩くのには結構距離はあるが体にはいいので歩きます。
いいストアーによく出会うからです、初めて行った頃やはり歩き続けていて偶然Bi-Riteを見つけて、間口が狭いので見逃すことは多いと思う、パッと見は普通の食品店だから、しかし中に入って商品を見ているとだんだんと驚くそのレベルの高さに、肉や野菜は地元ローカルのものだし食品の提案力や素材利用の提案力が高い、つまり作ることに、グロサリーなどの選んでいるセンスのレベルがハイ。その数年後にはオリジナルで冷蔵庫に並んでいたものを斜め向かいにアイスクリームのストアーとしてスピンアウトし出店した。これがほんとうに美味しい、日本から駆けつけてもいいくらいに、これ以降大資本が真似たアイスクリームのサードウエーブが起こるきっかけになっている。
このBi-Riteはその後フォーブスが選ぶ小さくても優れた会社に選ばれていた、全米である、これはすごい、大きさはほんとうに小さくていつも人が溢れていて、でも商品がどんどん入れ替わっていて新鮮で、店頭はプロの接客や丁寧さで溢れている、アメリカにプロや丁寧など程遠く、量なんだろう?って思う人は多いのだが、ところがである、ここには丁寧があるのだ、かなり驚いたし影響を受けた。
商品の集積がすごい、慌てずにほんとうにいい取引先とだけ付き合って時間をかけて積み上げてきていいる、慌てず焦らず。
自分たちの信念と目を信じてやってきている素晴らしいストアー。
街の民度は食品ストアーに表れる、いい街には良い食品ストアーがある、そういう意味でまだまだできること、今の時代に合った先駆けることはできるのです、まだ日本になくてあったらいいいなはいっぱいあるのです。
ただ言えるのは今の時代の品揃え、編集、表現、接客でならなければならないのであって、それが簡単ではない、たくさんを見ている必要がある、つまり経験だ、何もスーパーの経験でなくていい、いいものを見て食べている経験、芦屋のグラホはそれに近い。ホールフーズさえ質で凌駕するBi-Rite 地元に密着する小さなストアーなのであります。大きいことだけにはすでに意味がない時代だ。小さくてもできることはたくさんある時代だと言えて、そこにいる人たちを幸せにできるかどうかなのだと言えます。
(写真はカーソル&クリックで大きくできるようになりました)

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