2020年6月20日 Liberal Arts ラファ 上はジュニアの時代のラファ。 右はトニー。ラファのお父さんの弟、つまりラファにとってはおじさんにあたる。元はテニスプレイヤーではなくて、スペインのお約束、サッカー選手だった。4歳の頃からラファとずっと一緒にいるコーチでラファを世界一、テニスの歴史上で数名しかいない存在、いや二入か、そのうちのひとりにまで育てあげた。まさしく育てあげたのだ、トニーおじさん無くて、ラファの偉業はありませんね、一度は頂点に立てても、今の彼のように継続できなかったはず、二人を見てきてそう思う。ラファは決して一人で強くなったわけでなくて、テニス専門の優れた技術を持っていたコーチがついていたわけでもなく、ずっとそばにいたのはこのトニーおじさんだった。ラファにとっても父親そのものがコーチよりも、おじさんと言う関係であった方が、ひょっとしたら、まだ素直になれていたのかもしれない。そしてラファ本人の性格の良さもある。強くなり始めた頃から世界中を転戦して二人はずっと一緒だった、だからどの面で大切だったのか、と言えばやはり彼のメンタルだっただろう、メンタルスポーツと言われるテニス、技術指導というよりも。幼少期から思春期、の難しい時代を、そしてトップ選手にまで駆け上がった自分の甥っこを自分の子供と同じように、ずっと一緒にいて、あらゆる局面の公私にわたり、厳しく育てあげたと言える、練習の虫にした、でなければ世界一にはなれていないだろう。しかも愛情を持ってだ。ラファもトニーからの愛情を感じていたからこそ、ずっと一緒に強くなっていったとも、それはトニーおじさんの性格の良さ、ラファ自身の性格の良さがあったように思う。もちろん彼らのファミリーもその要素にある。ファミリー意識の絆に他ならない。ラファにとって、とても大事な助言をその都度メンタルアドバイスしてきたのだろうと思われる。だからラファは強くなれた、育った。去年、ラファのコーチからは退任されている、自分の役割は終わったと。年齢から来る世界転戦の過酷さからの開放もあるようだ。そして今はラファエル・ナダルアカデミーの設立と運営で、さらに世界の次世代の選手の育成に向かわれています。