投稿日: 10月 15, 2022

ワコ-ルのビル

カテゴリー: Liberal Arts

槙 文彦さん「94歳:ハーバード大学・グラデュエイト・スクール・オブ・デザイン(1954卒)」の設計によるビル。大きなビルは街の資産、その街の価値を高めるモニュメントでもあるのだろう。槙さんが設計に携(だず)さわられているものに「新・横浜市役所」がある。あれも価値を見出されるのに時間がかかるだろう、衆目の理解が進むのにである。よくぞやりました横浜市である。みなとみらいでは一番美しい物件でありプロジェクトで、それが公共物というところがいかにも横浜らしくて嬉しいのである。とにかく建築センスの良い「まなび」の人だ。

そしてこのスパイラルである。ビルはただ建物の形だけが美しいのではない。長い時間軸の歴史において、その中身の運用である。スパイラルは街のおへそ、青山の。一階二階の使い方、入居されているテナントの質という、その両方の思想があって初めて、街の優れたモニュメントになる。そういう意味を含めてロングライフデザインとして選定になったと、私なら思う。横浜市役所とて同じ、長い時間軸で地方自治体がどのような優れた仕事ができるかということが、大きなビルの使命なのだ。器と中身である。

青山通りには京都の優れた文化思想を東京に植え付け、文化を繋いでいるビルがある、ここは京都の企業・ワコール。もう一つは御所遷都とともに御用に上がった、「上京区一条」京都御所真横出身の「とらや」である。

投稿日: 10月 15, 2022

イカリの目利き

カテゴリー: アルチザンな人たち

このような物産展はどこにでもある。が、イカリの目利きが入るとこうも素晴らしいものになり得るのだ。出雲お茶のシリーズがいい。山陰の月と山陽のお日さま、である。

イカリさんは以前新横浜駅に出店していました。それは嬉しかった。しかし衆目の理解を得られずに数年で撤退している。それでも学ぶものは多かったのだろう。スーパーをただのスーパーとして見ると、それは理解されない。ナショナルブランドのみを置くと、価格競争だけにさらされる、それを避けるためだけのオリジナル開発という思想はイカリにはない、いかに美味しいもの、自分達がどう作るか、あるいは見つけるか、という視点、ただ単にメーカー品を相手任せの開発で名前替えをしてオリジナルとは、イカリは言わない、ずっと昔から、少なくとも私が知る、40年ほど前の宝塚の店からである。

上質を知るお客さまと共にある、優れたローカルはアルチザン