投稿日: 4月 12, 2023

マクラメ編みのバッグ

カテゴリー: アルチザンな人たち

見逃すにはあまりにも惜しい作品。

あまりに素晴らしい工芸品に出会ってしまうということがある。これがそれだった。

紐や糸を手で編み、結び目を作ることで模様を生み出していく技法を「マクラメ」といいます。語源はアラビア語の「ムクラム」で、「交差して結ぶ」という意味があります。
「マクラメ」は、世界各地で伝統的に受け継がれているため、英語やフランス語、イタリア語など複数の言語で共通して使える言葉です。

マダガスカルの、世界でも最高品質のラフィア素材で、現地のとても熟練した人たちが、昼間は農作業、夜の時間を費やして何日もかけて編み上げているものです。

ハンドメイドの極致です。「お値段以上」などという言葉を軽くは言えない、そんなものはどこにでもあるものではないから、だいたい価格相応なのだから。とまぁ、先進国の論理を振りかざすのもいかがでしょうかと自嘲します。

いや、とにかく美しい、カタチ、これを創るためにディレクションした人に敬意、編むのは現地の方でしょうが、このカタチでという大きな視点で指示を出す人は人でいるわけで、その人の、こういうプリミティヴに対してどういうカタチ、デザインが相応しいかを考えるむずかしさって、あると思うのです。それが素材と技術とデザイン、ま、そして価格が高い次元でハーモニーした。

こういうものも、入荷したからっていくつもあるわけではなくて、ある種出会いみたいなもので、無くなれば、また来年ということになる、夏になる前に売れる、夏バッグなのだから、せいぜいあとひと月がピークということだろうと思うのだが。いいものはどんどん無くなる、いいものを見逃さないで。。。一球入魂のセレクトバイイングをしています。点で勝負するMWL。だからいくらでも語れます。

 

リネンのシャツやワンピースに合わせて、「最高の夏」という視点で選ばれた作品となる。まあ手にしてください、素材とハンドメイドの驚愕がここに。プリミティヴな夏のMWL STORE  8,800円

投稿日: 4月 12, 2023

LITTLE SCARET 再入荷しています。

カテゴリー: Made With Love, ジャムおじさんのジャム日記

うちがリトルスカーレットにこだわる理由。

チップトリーはこだわったグロサリーストアの棚に行けば、世界中だいたい並んでいますが。この「リトル・スカーレット」だけは特別です。価格も同社の製品の中でも抜けています。 輸入は三菱食品

英国王室御用達 リトル・スカーレットは香り豊かな小粒のイチゴです。自家農園で収穫したイチゴのみを使用しています。この規模での自家農園は珍しいです、それだけ大事にしているということです。

このボトルのラベルデザインにございますように、その会社ウィルキン&サンズはエセックス州の果樹園として1885年にスタートしていまして。その名称の下の表記には誇らしげに「コンサーヴ」とあります。ここがこのリトル ・スカーレットの大事なところで、ジャムでもプリザーブでもなくてコンサーブと呼んでいます。英語のconserveには「大事なものを大切に保存する」という意味があります。ウィルキン&サンズはどんなに多く作ろうとも原料である果物は収穫してから数時間以内に加工することを不文律として、100年以上の看板商品となってきたのです。100年の歴史を紡いできて、愛されてきた理由がここにありました。ここでもポイントは、直向(ひたむき)な彼らの製品づくりの日々です。

そのチップトリーのジャムの中でも特別なのがこの「リトル・スカーレット」創業者のウィルキンさんが100年以上も前にアメリカを訪れた時に見つけた野生のイチゴで、このイチゴが素晴らしいジャムになると見抜いてウィルキンさんがイギリスに持ち帰ったのですが、元はアメリカのイチゴでした。その名の通り真っ赤で小さなイチゴ、小さいからジャムにするにはたくさんの量を手摘みで行われなければならず、人も時間も労力もいる、しかも収穫の時期は通常のイチゴに比べて短く3週間という。それを過ぎると熟しすぎてしまうようです、当然、たくさんは収穫できません。今も工場近くの農場で生産されていて、謂わば、チップトリーの中のチップトリーと言えるジャム、電車の駅も止まらないような小さな村から生まれる世界への輸出品、そこには世界で愛されているストーリーがあります。

以前にもここでご紹介はしましたが、2004年にはアメリカの新聞 ワシントンポストがチップトリーのその物語を取り上げています。

アメリカの新聞ワシントンポストでの記事

だいたいどこも黒の文字マークですが、これはゴールドラベル、そこが違うのと、CONSERVE という誇らしげな表示、チップトリーでも他のジャムにこの表示はありません、三菱食品さんも意識して買い付けていただいていますね。日本人はイチゴににうるさく、イチゴ好きだから、世界で一番イチゴが美味しい国、日本。1~5月がイチゴ。おいしいものを少しでいい。