セラミックスタンダード

森さんのデザインの展示会中です。是非ご覧頂きたく、そしてお茶碗を新しく追加してください。お待ちしています。

これは森正洋が考えた一筆で描くデザインの茶碗である。今も波佐見の人が手で描いている。だから二つとして同じものはない。プリントはしていない、手で描いている。磁器の器の形の成型は型で作られている。だから今も価格は驚くほどの安さだ。型と言えども作りには時間はかかるし、手間もかかる、そして仕上げは手描きだ。なのに驚くような安さの価格がついている、今も。

日本人の琴線、「赤い糸」結ばれるであります。スタートするタイミングにこれほどふさわしい器はないだろう。贈っても、いただいても嬉しいもので、この器を忘れることはないだろう。若い方々へのプレゼントには最適だろうと、私など思ってしまう。

茶碗ばかりじゃありません、多様な形があります。プレゼントに最適、きっかけとなる起点 
 

波佐見の森デザインの食器に似ている、デザインではなくて、作り方や思想が、であるが。ヒースセラミックスという食器がある、1948年に創業している、サンフランシスコの北の郊外、今となってはパロアルトなどのITリッチな企業の若い従業員たちが憧れ住む街となっている、普通に年収3千万ぐらいの。サウサリートという今や高級住宅地になった街にある。作りは型でできた磁器に手加工を最後に載せる手法、思想も、アメリカと言えど、大戦後の帰還兵が膨大に帰国してのベビーブームとその旺盛な需要による、高度経済成長が始まった時代のもの、「アイクラーホーム」などのプレハブ住宅、日本のプレハブハウスメーカの始まった頃と同じ、その世代の人たちに新しいデザインとして、「使いやすく、生活の中に馴染むモノ」という思想はほぼ同じように始まっている。西海岸を代表する思想の今も優れた、成型の食器として手作りの大事な部分や色が特徴で魅力的な製品となっている、森デザインの思想に近い。しかし価格は時代に対応した価格になっている。つまり安くはない。あたり前の価格がつけられている。

森デザインを思う時、いつも片方で頭をよぎるのがヒースセラミックスの存在だった。つまりセラミックスタンダードがここにあるということだ。

 

これは市内にあった頃のもの、もうかなり以前、行き上げていた頃の。 
 
 
 
 
 
石の量が多い土、ストーンウエアである、だから強い、が、重いが。