初めてのお取り扱いでいながら圧倒されました。大澤哲哉 [おおざわてつや]
1984年(この前後の世代にすごい人がどんどん来る常滑、それが嬉しい)岐阜県の生まれという。
名古屋芸術大学美術学部造形科卒、という基本が学びの上に乗っかる。
常滑独自の釉薬「チャラ」いい名前、チャラの使い手、こんな利休がいたら好むような手法を美しい急須造形に注ぎ込んでおられる。まるでアンティークを見ているようだ。赤や黄色を使い、拡がりが自由に闊達に突き進んでおられます。
初めてのお取り扱いでいながら圧倒されました。大澤哲哉 [おおざわてつや]
1984年(この前後の世代にすごい人がどんどん来る常滑、それが嬉しい)岐阜県の生まれという。
名古屋芸術大学美術学部造形科卒、という基本が学びの上に乗っかる。
常滑独自の釉薬「チャラ」いい名前、チャラの使い手、こんな利休がいたら好むような手法を美しい急須造形に注ぎ込んでおられる。まるでアンティークを見ているようだ。赤や黄色を使い、拡がりが自由に闊達に突き進んでおられます。
モノには出会いがあってこの店にこの作品はある、というのがココの基本であります。特に常滑という煎茶茶器に邁進する産地として、優れた作品を産地全体が抱えているこの産地に出会ってしまった店なのです。この店もすでに9年、常滑の作家作品を見続けてきています。その中で感ずるものが多くあって今に至っています。
お客さんがポツンと店頭に来られて、茶器をご覧になっておられる、その時点ではどれだけの興味を持っておられて、お店にお越しいただいて、その対象を見つめておられるのかはわかりかねるのですが、長く見つめられていて、手を触れられたら、できるだけタイミングを見ながらお声をおかけすることにしています。
最初は深く説明することはなくて、ちょっとした言葉のやり取りで始まり、その感じの中でお客さんが嫌がるようでなければ、深い説明に入っていく、説明して欲しくないし、知っていますよ、というお客さんはおられるわけで、微妙な間合いを販売の長い経験・知見の中ではかり、照らしながら、説明をし始めるのです。
いかにその見ておられる対象の作品が優れているかという点において、深く入っていくわけで、視点は、その作品作家の説明だけでなくて、ぐっと俯瞰で引いて、この作品が、その産地、あるいは陶磁器工芸として優れているのかという視点まで拡げてお話をさせていただくことが多い、いろんな引用の話を交えながらであります。なぜそこまで拡げるのかと言えば、ここにある時点でそれらが説明できるほどのストーリーを持っている作品だけがここにはあるからです。
出会っていただきたいから、ここにある理由を深く説明させていただくわけです。でも、ご心配なくて、どなたにも全てそうしているわけではありません、間合いを必ずみて感じとってからです。失礼にならないように願うばかりです。
自分の思いとしては、知らないことを知っていただきたいという気持ちそこだけです。
ウエブ上だけでは分かり得ない、その他の大切なことを話ししているというスタンス、ネットとリアルの違い。作品を手にしながらの説明ということを大切にしたい。それが嫌という世代もおられるわけで、それはネットでいいわけです。私はこちらにいます。
直観(直感でなくて、観(み)るということ)ということを大事にしていて、まずはご覧いただき見つめていただき、興味をお持ちいただければ、ご説明に入るという間合いで。それが要らなければ説明はしませんし、必要もないだろうと思うのです。
世に美しいモノはたくさん存在しています。
[ヤンセン三好史織] 1983年 兵庫県生まれ
大阪芸大大学院修了後、兵庫陶芸美術館で勤務されている。この時の経験がとても大きいと私は感じる。たくさんを観てきておられたろうということです。その後さらに、とこなめ陶の森陶芸研究所に行かれている。これも茶器をトータルで表現されるということにおいて大きな経験になられているだろうと想像します。
学びの多さが魅力になっておられます。
「心動かされた風景を思い浮かべながら、色を重ねて表現する」という作陶、その幾つもの重なる透明感の奥には、「観る」という行為で得た風景の記憶がいくつもレイヤーされているように私は感じています。
MWL STORE 店主
投稿日: 1月 03, 2025
釉薬使いがさすがです。ありがとうございました長年の思いが成就しました。朝子先生ありがとうございます。
投稿日: 1月 02, 2025
清水小北條作、MWL STOREのためのオリジナル 写真以外にもございます。
美味しい北海道のこしあん・てんさい糖で作られているのをいただいていたので、利休饅頭を作りました。利休饅頭とは字の通り、千利休(戦国・安土桃山時代の茶聖で茶人で商人)が好んだと言われる饅頭、茶会のスタンダード。
和敬清寂、花は野にあるように
今年も茶商で生きていく、お茶は、かねきさんの大福茶でいただきました。
毎年いただいている、お庭になるという金柑、今年も美味しく出来ました。ありがとうございます。
投稿日: 1月 01, 2025
焼き締めを売りにする常滑産地において、釉薬のかかったモノはさほど多くはない。
その魅力は地肌の白さと釉薬の相性、そして女性らしさを活かしたデザインの作風である。
今年、首都圏の美術館は印象派の作品展が多かった、それらを見ていて私は、いつもヤンセンさんの作品の美しさを思い出していました。テーブルの上で食と共にある姿がとても美しいからであり。伝統を横目で見ながらの自分らしい新たなモノ、それをいつも創出されている作家さんであるように思う。たった一つテーブルにある小さなカップですら、個性を放っています。
これも常滑の懐の深さを感じる作品であります。
とにかく釉薬が美しく表現されています。数はそれぞれ1、2点です。これが全てではありません他にも作品があります。
私が勧める作品・作家
常滑急須の保守本流でありながら、他人が歩かない道を行くということを若い頃から標榜し、作陶は自分らしさを追い求めて来られている。
薪窯のさらに登り窯という、今となっては新たな具現がとても難しい環境に身をおいている。それは伝統による。
家系が成せる技ではあるが、それに甘んじてはいないところに想さんの魅力がある。
おじいちゃんが人間国宝、それがどういう意味を持つかも知らない頃から、その現場で育っている。
父というよりもおじいちゃんからその作陶の技術の全てを教えられているという。
やはり、存在する品格においては圧倒的なものを感じてしまう。それが何かは現物を見ていただくしかない。
現代六古窯を代表する人物のお一人であることは間違いない。
やっと40代後半にさしかかろうとしている、これから何十年もかけてさらに趣のある作風になって行かれるのであろう。40代なかば時代の「想」の作品として位置付けておく急須である。