おととい来て読み始めた。内容濃い。高橋さんはとにかくファッションの人でねご自分でも初めの頃(経歴としてスタートした7、80年代のこと)ブランドやっておられていました。YMOのあの独特の衣装系も確か高橋さん。高橋さんの存在はやはりミカ・バンドからで、小原さん高中さんという加藤さんが選んだバックというフレコミで当時すでに刷り込まれていて、存在感のあるドラムの人だなぁと、ま、ギターもベースもそうですけどね、ミカ・バンドは。ミュージシャンで音楽のセンスも服のセンスもいいという数少ない人、加藤さんと高橋さんが揃っていたミカ・バンドはその音楽性もさることながら、ファッションもお洒落だったわけです。
で、ユキヒロさんと言えば、加藤和彦になり、加藤さんと言えば、安井さんに至ってしまった。横浜の人、フェリスの中高から文化学院の油絵科を卒業のアート系、いろんな経歴が素晴らしい、作詞につながった。無論、歌謡曲の名曲の数々もさることながら、加藤さんとの作品はそれらの集大成としての成熟感があるようにしか思えない。彼女にとっても素晴らしい晩年であったように思う、誰よりも濃い人生だったように。パパヘミングウェイという加藤さんのアルバムはヘミングウェイゆかりのナッソー、コンパスポイントのスタジオで録音、現地まで行ったメンバーは、ユキヒロ、小原礼、龍一、憲司、ドラム、ベース、キーボード、ギターに珠玉が揃っての録音で、今聴いてもすごい、もちろん作詞は全て、安井かずみさんである。歌詞、音、作曲の全てが心地よい、メモリーズのスティールパンがとても良いです。スポティファイで、まず歌詞をかみしめながら曲の演奏の一つ一つを思っていただきたいな。
安井さんという横浜ゆかりのジャイアントな才能な人の想い出。
「メトロポリスのルムバ、ルムバ、地下のクラブでルムバ、ルムバ、誰も知らないルムバ、ルムバ、ゼルダの過去、寒い国からきた女」この曲のユキヒロのドラムがもう最高です。キーボードは龍一が急病にてこれなくなり、矢野顕子が急遽参加した。最高の三部作の一つのアルバム「うたかたのオベラ」からの一曲。加藤さんも安井さんも録音に参加したメンバーもみんな高い次元で創作した。そんなアルバムを知って欲しい。