キャラメルママ

日本のシティ・ポップと言われるジャンルの黎明期にいたバンドの名称、当時の常として活動期間は短い。

キャラメルママとは1970年代の学生運動の象徴、東大安田講堂の頃の事象の一つであった。子供たちを一生懸命に育てて東大まで行かせた母親が、そんな子供たちが石を投げ、火炎瓶を投げている。その状況を嘆き、涙した母親たちが、その子たちが育つ過程で子供たちに与えていたキャラメルを持って、割烹着の白いエプロンを着て、学内に入りヘルメット姿の子供達と向き合って、説得したと言う事象。それがキャラメルママの発祥だ。多分その話をニュースなどで読み、名称が一人歩きしていて、響きがいいということでバンド名になったのだろう、実際の背景のことでなくて、龍一や達郎、正隆、隆などそれを目の当たりにしていた世代、時代の渦中にはいて、遠目から見ていたのだろう。

古い本、ミーツリージョナルなバッキー本。あまりにも京都がオーバーツーリズムでさすがに想い出多い祇園の時期でも行くのが遠のいている。街や商いは潤うのだろうが、クリエイティブはどうなのだろうと思ったりする。京都好きには躊躇する夏である
キャラメルママは今もあるが、ディランセカンドは閉店されている