轆轤(ろくろ)を廻して作るこけし、作り手を工人(こうじん)と呼びます。東北の民芸品、伝統こけしには11の系統があります、佐藤さんのところは弥治郎系の流れ、宮城県白石市の弥治郎村というところが発祥、今は10人ほどしか作り手はおられない。さとうさんは福島県いわき市で製作されています。なんと言っても、時間がかかる、熟練と感性が一つに凝縮される、必ず作った人の名前が入っています、工人と呼ばれるゆえん。佐藤家の次男、4代目佐藤裕介さんが作った、グラデーションこけし、新しさの中にも弥治郎系伝統のベレー帽のようなラインが特徴になっています、やさしい表情が魅力。小さなこけしに作り手のすべてが注がれる、木選びから絵付けまで、ものづくりのすべての工程を一人でするというところに、その魅力があります。大事にしたい日本人の心、東北を代表する工芸品。日本人の心の拠り所、一家に一つはこけしを。
集中する、裕介さん。
東北のこけし、11系統の全容。
作り手、担い手が減少し続けるこけし工人、その中で家族全員が作り手である、さとうさんのところはとても珍しく、家族で脈々と受け継ぐ伝統、そこにさとうさんのこけしの魅力があります。
PHOTO:MWL STOREが木地処さとうの工房で撮影
FOLK ART HAND and MADE WITH LOVE